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== 経歴 ==
== 経歴 ==
内海聡は、1974年に[[兵庫県]]に生まれる{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}。
内海聡は、1974年に[[兵庫県]]に生まれる{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}。
親が内科医であったが、彼は文系で歴史が好きであったために跡継ぎをするつもりもなかった<ref name="story1702">{{Cite web |author= |date=2011-04-19 |url=http://www.qlife-kampo.jp/doctor/story1702.html |title=牛久東洋医学クリニック 内海聡院長 |publisher=QLife漢方Clinic |accessdate=2015-03-16}}</ref>。しかし、親からの強烈な圧力によって、本人いわく「不本意ながら」医学部に入学することになるが、研修時代を患者が詰めかけるような忙しい病院で過ごし、患者の訴えを聞き自分で考えることが重要であるとして、医学に熱心になった<ref name="story1702"/>。2000年に[[筑波大学]]医学専門学群を卒業し<ref name="story1702"/>、内科を専門とするようになった{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-3}}。
親が内科医であったが、彼は文系で歴史が好きであったために跡継ぎをするつもりもなかった<ref name="story1702">{{Cite web |author= |date=2011-04-19 |url=http://www.qlife-kampo.jp/doctor/story1702.html |title=牛久東洋医学クリニック 内海聡院長 |publisher=QLife漢方Clinic |accessdate=2015-03-16}}</ref>。しかし、親からの強烈な圧力によって、本人いわく「不本意ながら」医学部に入学することになるが、研修時代を患者が詰めかけるような忙しい病院で過ごし、患者の訴えを聞き自分で考えることが重要であるとして、医学に熱心になった<ref name="story1702"/>。2000年に[[筑波大学]]医学専門学群を卒業し<ref name="story1702"/>、内科を専門とするようになった{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}。


彼が当初胡散臭さを抱いていた[[漢方]]が、劇的に効果を表した経験から、2004年には漢方を学ぼうと[[東京女子医科大学]]附属東洋医学研究所の研究員となる<ref name="story1702"/>。翌年の2005年に[[東京警察病院]]消化器内科に勤務し、さらに翌年の2006年に[[牛久愛和総合病院]]内科・漢方科と、勤務医として過ごし、2006年に<ref name="100万人"/>漢方が得意であったため牛久東洋医学クリニックを開業する<ref name="story1702"/><ref>「うつ病100万人時代の憂鬱」ではクリニックの開業は2006年と書いてある。</ref>。2010年に発行された『精神疾患・発達障害に効く漢方薬』の冒頭では、「私は地方のクリニックで診療するヤブ医者で、漢方の知識を少々もっているに過ぎない」と自身を紹介している。
彼が当初胡散臭さを抱いていた[[漢方]]が、劇的に効果を表した経験から、2004年には漢方を学ぼうと[[東京女子医科大学]]附属東洋医学研究所の研究員となる<ref name="story1702"/>。翌年の2005年に[[東京警察病院]]消化器内科に勤務し、さらに翌年の2006年に[[牛久愛和総合病院]]内科・漢方科と、勤務医として過ごし、2006年に<ref name="100万人"/>漢方が得意であったため牛久東洋医学クリニックを開業する<ref name="story1702"/><ref>「うつ病100万人時代の憂鬱」ではクリニックの開業は2006年と書いてある。</ref>。2010年8月に発行された『精神疾患・発達障害に効く漢方薬』の冒頭では、「私は地方のクリニックで診療するヤブ医者で、漢方の知識を少々もっているに過ぎない」と自身を紹介し、その中では、漢方薬をうまく活用して西洋医学と東洋医学を融合させることで、より多くの患者が救えるという思いを込めている{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}


そして、総合病院の漢方科に所属する内科医として、精神科や心療内科から回されてくる患者を診ているころから精神科に疑問をもっていたが、書店で2008年発刊の『精神科セカンドオピニオン』<ref>{{Cite book |和書 |author=誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち+[[笠陽一郎]]|date=2008 |title=精神科セカンドオピニオン―正しい診断と治療を求めて |publisher=シーニュ|isbn=978-4-9903014-1-5}}</ref>に出会い、誤診誤処方の疑問が解けていく感覚を感じ衝撃を受け、ウェブサイト「精神科セカンドオピニオン」では漢方薬についてのアドバイスをし、そして[[笠陽一郎]]からオピニオンそのものを引き継いだ「続・セカンドオピニオン」<ref name=>{{cite web|url=http://www.tvk.zaq.ne.jp/efacm206/hyousi.index.html |title=始めの一歩 精神科セカンドオピニオン関連のガイダンス&情報整理箱 |publisher=わらび |date=2009-9-8|accessdate=2015-1-2 }}</ref>を開始することになったことを語っている{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}。しかし、別のインタビューでは、
そして、総合病院の漢方科に所属する内科医として、精神科や心療内科から回されてくる患者を診ているころから精神科に疑問をもっていたが、書店で2008年発刊の『精神科セカンドオピニオン』<ref>{{Cite book |和書 |author=誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち+[[笠陽一郎]]|date=2008 |title=精神科セカンドオピニオン―正しい診断と治療を求めて |publisher=シーニュ|isbn=978-4-9903014-1-5}}</ref>に出会い、誤診誤処方の疑問が解けていく感覚を感じ衝撃を受け、ウェブサイト「精神科セカンドオピニオン」では漢方薬についてのアドバイスをし、そして[[笠陽一郎]]からオピニオンそのものを引き継いだ「続・セカンドオピニオン」<ref name=>{{cite web|url=http://www.tvk.zaq.ne.jp/efacm206/hyousi.index.html |title=始めの一歩 精神科セカンドオピニオン関連のガイダンス&情報整理箱 |publisher=わらび |date=2009-9-8|accessdate=2015-1-2 }}</ref>を開始することになったことを語っている{{sfn|内海聡編著|2010|pp=2-4}}。しかし、別のインタビューでは、
薬漬けをなんとかせねばと思っていた中、インターネットで「精神科セカンドオピニオン」というサイトを知り、笠にメールして意気投合したためサイトにかかわるようになったことを述べ、サイトでボランティアのアドバイスを行いはじめたのは、2009年2月からである<ref name="100万人">{{Cite journal |和書|author=和田努 |title=うつ病100万人時代の憂鬱〜向精神薬に頼り過ぎるという懸念 |date=2010-07 |journal=健康保険 |volume=64 |issue=7|pages=62-66}}</ref>。
薬漬けをなんとかせねばと思っていた中、インターネットで「精神科セカンドオピニオン」というサイトを知り、笠にメールして意気投合したためサイトにかかわるようになったことを述べ、サイトでボランティアのアドバイスを行いはじめたのは、2009年2月からである<ref name="100万人">{{Cite journal |和書|author=和田努 |title=うつ病100万人時代の憂鬱〜向精神薬に頼り過ぎるという懸念 |date=2010-07 |journal=健康保険 |volume=64 |issue=7|pages=62-66}}</ref>。
2010年11月27日に「精神科セカンドオピニオン掲示板」が[[笠陽一郎]]の意向により中止となる<ref name=>{{cite web|url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-1.html |title=続精神科セカンドオピニオンの中止について1 |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |date=2010-12-10|accessdate=2015-1-2 }}</ref>。
2010年11月27日に「精神科セカンドオピニオン掲示板」が[[笠陽一郎]]の意向により中止となる<ref name=>{{cite web|url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-1.html |title=続精神科セカンドオピニオンの中止について1 |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |date=2010-12-10|accessdate=2015-1-2 }}</ref>。2010年8月に発行された『精神疾患・発達障害に効く漢方薬』の「東洋医随想録」にて、内海は「ビタミン剤も同じである。含まれるビタミン剤自体に大きな違いがあるわけでもなく、ビタミンの濃度が高過ぎれば、これだって危険なものとなりかねない。高額なビタミン治療の餌食となっている精神科の患者は後を絶たない」と述べている{{sfn|内海聡編著|2010|p=183}}


2011年4月には鍼灸も取り入れたり、また、薬を軽減する際に漢方薬を使うことが多いが、向精神薬を使う場合もかなりあることを述べている<ref name="story1702"/>。それが同年11月には「この世に精神医学など存在していい代物ではない」として精神科医である笠を「笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち」と述べるまでに至った<ref name=>{{cite web|url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-70.html |title=笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |date=2011-10-16|accessdate=2015-3-16 }}</ref>。
2011年4月には鍼灸も取り入れたり、また、薬を軽減する際に漢方薬を使うことが多いが、向精神薬を使う場合もかなりあることを述べている<ref name="story1702"/>。それが同年11月には「この世に精神医学など存在していい代物ではない」として精神科医である笠を「笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち」と述べるまでに至った<ref name=>{{cite web|url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-70.html |title=笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |date=2011-10-16|accessdate=2015-3-16 }}</ref>。


2012年4月10日の自由報道協会での記者会見では、内海聡と共に、サイエントロジー関連団体の[[市民の人権擁護の会]]の米田が登場し<ref>{{Cite web |date= |url=http://iwj.co.jp/wj/open/archives/9667 |title=2012/04/10 自由報道協会主催 精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見 |publisher=IWJ Independent Web Journal |accessdate=2015-03-16}}</ref>、『やや日刊カルト新聞』では「サイエントロジー記者会見を主催しちゃった」として批判され、カルト問題に詳しい弁護士は、こういうものを排除できないと問題集団のプロパガンダに利用されるようになってしまうと指摘された<ref>{{Cite web |author= |date=2012-4-20 |url=http://dailycult.blogspot.jp/2012/04/1.html |title=「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(1) |publisher=やや日刊カルト新聞 |accessdate=2015-03-16}} / {{Cite web |author= |date=2012-4-20 |url=http://dailycult.blogspot.jp/2012/04/2_20.html |title=「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(2) |publisher=やや日刊カルト新聞 |accessdate=2015-03-16}}</ref>。
2012年12月には、「精神薬の断薬を目指すためのクリニック」Tokyo DDC(drug-deprivation-support-clinic)を立ち上げることを宣言し、内容としては「保険医療機関として精神薬断薬、内科薬の整頓や減断薬に特化して治療するためのクリニックであり、栄養学、東洋医学、薬物離脱学(薬物リハビリ)をミックスさせるとし、併設するNPO法人の「薬害研究センター」では、(ナルコノンの)[[ピュアリフィケーション・プログラム]]を導入するといった構想を紹介した<ref>{{Cite web |author=内海聡 |date=2012-12-03 |url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-172.html |title=もむか、なでるか、ひっぱるか? |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |accessdate=2015-03-16}}</ref>。


2012年4月に発刊された『大笑い!精神医学』の「おわりに」では、市民の人権擁護の会の米田らに「資料提供にてお世話に」なったことを謝辞している{{sfn|内海聡|2012a|p=221}}。この著書では、「精神科は存在自体が悪」、「結論をひと言でいえば、精神科は不要であると断言できる」などと述べるようになっている{{sfn|内海聡|2012a|pp=168, 184}}。そして同年12月の『精神科は今日も、やりたい放題』では「またサウナや岩盤浴を使って汗をかき脂肪を燃焼させて解毒する意識を持つこともだいじです。なぜなら精神薬は脂溶性であり、皮下脂肪、内蔵脂肪、何より脂質の塊である脳内に溶け込むからです。(略)実は海外の違法ドラッグ解毒施設などでは、薬を一気に抜くことがほとんどです」{{sfn|内海聡|2012b|p=118}}。それは後の著書で明かされるように、同じくサイエントロジー関連団体の[[ナルコノン]]のシステムである。
2013年3月に牛久東洋医学クリニックを閉院<ref name=>{{cite web|url=http://ushikutoyo.com/ |title=院長あいさつ |publisher=牛久東洋医学クリニック |accessdate=2013-06-02 }}</ref>。2013年4月2日にTokyo DD Clinic開業、NPO法人薬害研究センターを設立した<ref name=>{{cite web|url=http://yakugai-kenkyu.com/ |title=プロフィール |publisher=薬害研究センター |accessdate=2013-06-02 }}</ref>。

2012年12月には、「精神薬の断薬を目指すためのクリニック」Tokyo DDC(drug-deprivation-support-clinic)を立ち上げることを宣言し、内容としては「保険医療機関として精神薬断薬、内科薬の整頓や減断薬に特化して治療するためのクリニックであり、栄養学、東洋医学、薬物離脱学をミックスさせるとし、併設するNPO法人の「薬害研究センター」では、(ナルコノンの)[[ピュアリフィケーション・プログラム]]を導入するといった構想を紹介した<ref>{{Cite web |author=内海聡 |date=2012-12-03 |url=http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-172.html |title=もむか、なでるか、ひっぱるか? |publisher=キチガイ医の素人的処方箋 |accessdate=2015-03-16}}</ref>。2013年3月に牛久東洋医学クリニックを閉院<ref name=>{{cite web|url=http://ushikutoyo.com/ |title=院長あいさつ |publisher=牛久東洋医学クリニック |accessdate=2013-06-02 }}</ref>。2013年4月2日にTokyo DD Clinic開業、NPO法人薬害研究センターを設立した<ref name=>{{cite web|url=http://yakugai-kenkyu.com/ |title=プロフィール |publisher=薬害研究センター |accessdate=2013-06-02 }}</ref>。
「薬害研究センターの治療における主たるプログラム」として、「薬が脂溶性であることを考慮し、低温サウナによる薬物排出」患者に実践させていることを明記しており、その根拠として「薬害研究センターでは、海外における精神薬離脱の方法を参照として、サプリメントによる高濃度栄養療法と、サウナによる発汗と脂肪燃焼法、食養プログラムが中心となります」と述べられている<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://yakugai-kenkyu.com/act.html |title具体的な活動内容 |publisher=薬害研究センター |accessdate=2015-03-16}}</ref>。

2013年4月の『心の病に薬はいらない!』では、[[市民の人権擁護の会]]とかかわりがあり、ヘロイン、コカイン、大麻、覚醒剤などの違法ドラッグを中心とする薬物から離脱することを支援する組織である[[ナルコノン]]のシステムを参考にしていることや、前著に比べてサプリメントを高く評価するようになり、Tokyo DDClinicでもナルコノンでも用いられているサプリメントを使って、一定以上のビタミンやミネラルを必要とする高濃度栄養療法に言及している{{sfn|内海聡|2013a|pp=6, 151}}。また、ナルコノンのプログラムではサウナは5時間であり、カルシウムとマグネシウムときれいな油をとることを説明しているまた、脂肪分解とともに何年も後に薬物が脳に影響を与えるという「薬物性フラッシュバック」を説明し、「残留薬物が再活性化すると、理由もなく過去の記憶が次々と蘇ってきたり、まさにトリップ状態に陥るのです」と説明している{{sfn|内海聡|2013a|pp=164-165}}。


== 主張 ==
== 主張 ==
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*{{Cite book |和書 |author=内海聡編著| date=2010-08-24 |title=精神疾患・発達障害に効く漢方薬 : 「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から |publisher=シーニュ|isbn=978-4-9903014-3-9|ref=harv}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡編著| date=2010-08-24 |title=精神疾患・発達障害に効く漢方薬 : 「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から |publisher=シーニュ|isbn=978-4-9903014-3-9|ref=harv}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡、中村信也| date=2011-02-15 |title=日本の「薬漬け」を斬る : 薬は万能ではない!患者は必要以上に薬を飲んでないか? |publisher=日新報道|isbn=978-4-8174-0710-8}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡、中村信也| date=2011-02-15 |title=日本の「薬漬け」を斬る : 薬は万能ではない!患者は必要以上に薬を飲んでないか? |publisher=日新報道|isbn=978-4-8174-0710-8}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2012-03-23 |title=精神科は今日も、やりたい放題 : "やくざ医者"の、過激ながらも大切な話 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-554-7}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2012a-03-23 |title=精神科は今日も、やりたい放題 : "やくざ医者"の、過激ながらも大切な話 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-554-7|ref=harv}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2012-11-21 |title=大笑い!精神医学 : 精神医学を100%否定する理由 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-573-8}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2012b-11-21 |title=大笑い!精神医学 : 精神医学を100%否定する理由 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-573-8|ref=harv}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-01-23 |title=児童相談所の怖い話 : あなたの子どもを狩りに来る |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-572-1}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-01-23 |title=児童相談所の怖い話 : あなたの子どもを狩りに来る |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-572-1}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-04-10 |title=心の病に薬はいらない! |publisher=かんき出版|isbn=978-4-7612-6897-8}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013a-04-10 |title=心の病に薬はいらない! |publisher=かんき出版|isbn=978-4-7612-6897-8}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-05-22 |title=医学不要論 : 全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-585-1}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-05-22 |title=医学不要論 : 全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術 |publisher=三五館|isbn=978-4-88320-585-1}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-10-23 |title=医者とおかんの「社会毒」研究 : 「医学不要論」の暮らし方 |publisher=三五館|isbn978-4-88320-592-9=}}
*{{Cite book |和書 |author=内海聡| date=2013-10-23 |title=医者とおかんの「社会毒」研究 : 「医学不要論」の暮らし方 |publisher=三五館|isbn978-4-88320-592-9=}}

2015年3月17日 (火) 15:41時点における版

うつみ さとる

内海聡
生誕 (1974-12-09) 1974年12月9日(49歳)
日本の旗 日本兵庫県
国籍 日本の旗 日本
出身校 筑波大学
職業 医師
活動期間 2000-現在
肩書き Tokyo DD Clinic院長
NPO法人薬害研究センター理事長
公式サイト 内科・精神科 Tokyo DD Clinic
NPO法人 薬害研究センター
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内海 聡(うつみ さとる、1974年12月9日 - )は、日本の内科医漢方医[1]陰謀論[2]キチガイ医は自らが名乗るハンドルネームである[3]。Tokyo DD Clinicの院長、NPO法人薬害研究センターの理事長であり、反精神薬・薬害ネットワークという向精神薬に反対するネットワークも立ち上げている[4]。 歴史が好きで医者よりも歴史の方面に進みたかったが、親の強い要求で医者になった[1]。日本東洋医学財団に賛同する医師として講演会を行っている[5]船井メディアの月刊CDマガジンの『JUST』2014年3月号で特集記事が掲載された[6]

経歴

内海聡は、1974年に兵庫県に生まれる[7]。 親が内科医であったが、彼は文系で歴史が好きであったために跡継ぎをするつもりもなかった[1]。しかし、親からの強烈な圧力によって、本人いわく「不本意ながら」医学部に入学することになるが、研修時代を患者が詰めかけるような忙しい病院で過ごし、患者の訴えを聞き自分で考えることが重要であるとして、医学に熱心になった[1]。2000年に筑波大学医学専門学群を卒業し[1]、内科を専門とするようになった[7]

彼が当初胡散臭さを抱いていた漢方が、劇的に効果を表した経験から、2004年には漢方を学ぼうと東京女子医科大学附属東洋医学研究所の研究員となる[1]。翌年の2005年に東京警察病院消化器内科に勤務し、さらに翌年の2006年に牛久愛和総合病院内科・漢方科と、勤務医として過ごし、2006年に[8]漢方が得意であったため牛久東洋医学クリニックを開業する[1][9]。2010年8月に発行された『精神疾患・発達障害に効く漢方薬』の冒頭では、「私は地方のクリニックで診療するヤブ医者で、漢方の知識を少々もっているに過ぎない」と自身を紹介し、その中では、漢方薬をうまく活用して西洋医学と東洋医学を融合させることで、より多くの患者が救えるという思いを込めている[7]

そして、総合病院の漢方科に所属する内科医として、精神科や心療内科から回されてくる患者を診ているころから精神科に疑問をもっていたが、書店で2008年発刊の『精神科セカンドオピニオン』[10]に出会い、誤診誤処方の疑問が解けていく感覚を感じ衝撃を受け、ウェブサイト「精神科セカンドオピニオン」では漢方薬についてのアドバイスをし、そして笠陽一郎からオピニオンそのものを引き継いだ「続・セカンドオピニオン」[11]を開始することになったことを語っている[7]。しかし、別のインタビューでは、 薬漬けをなんとかせねばと思っていた中、インターネットで「精神科セカンドオピニオン」というサイトを知り、笠にメールして意気投合したためサイトにかかわるようになったことを述べ、サイトでボランティアのアドバイスを行いはじめたのは、2009年2月からである[8]。 2010年11月27日に「精神科セカンドオピニオン掲示板」が笠陽一郎の意向により中止となる[12]。2010年8月に発行された『精神疾患・発達障害に効く漢方薬』の「東洋医随想録」にて、内海は「ビタミン剤も同じである。含まれるビタミン剤自体に大きな違いがあるわけでもなく、ビタミンの濃度が高過ぎれば、これだって危険なものとなりかねない。高額なビタミン治療の餌食となっている精神科の患者は後を絶たない」と述べている[13]

2011年4月には鍼灸も取り入れたり、また、薬を軽減する際に漢方薬を使うことが多いが、向精神薬を使う場合もかなりあることを述べている[1]。それが同年11月には「この世に精神医学など存在していい代物ではない」として精神科医である笠を「笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち」と述べるまでに至った[14]

2012年4月10日の自由報道協会での記者会見では、内海聡と共に、サイエントロジー関連団体の市民の人権擁護の会の米田が登場し[15]、『やや日刊カルト新聞』では「サイエントロジー記者会見を主催しちゃった」として批判され、カルト問題に詳しい弁護士は、こういうものを排除できないと問題集団のプロパガンダに利用されるようになってしまうと指摘された[16]

2012年4月に発刊された『大笑い!精神医学』の「おわりに」では、市民の人権擁護の会の米田らに「資料提供にてお世話に」なったことを謝辞している[17]。この著書では、「精神科は存在自体が悪」、「結論をひと言でいえば、精神科は不要であると断言できる」などと述べるようになっている[18]。そして同年12月の『精神科は今日も、やりたい放題』では「またサウナや岩盤浴を使って汗をかき脂肪を燃焼させて解毒する意識を持つこともだいじです。なぜなら精神薬は脂溶性であり、皮下脂肪、内蔵脂肪、何より脂質の塊である脳内に溶け込むからです。(略)実は海外の違法ドラッグ解毒施設などでは、薬を一気に抜くことがほとんどです」[19]。それは後の著書で明かされるように、同じくサイエントロジー関連団体のナルコノンのシステムである。

2012年12月には、「精神薬の断薬を目指すためのクリニック」Tokyo DDC(drug-deprivation-support-clinic)を立ち上げることを宣言し、内容としては「保険医療機関として精神薬断薬、内科薬の整頓や減断薬に特化して治療するためのクリニック」であり、栄養学、東洋医学、薬物離脱学をミックスさせるとし、併設するNPO法人の「薬害研究センター」では、(ナルコノンの)ピュアリフィケーション・プログラムを導入するといった構想を紹介した[20]。2013年3月に牛久東洋医学クリニックを閉院[21]。2013年4月2日にTokyo DD Clinic開業、NPO法人薬害研究センターを設立した[22]。 「薬害研究センターの治療における主たるプログラム」として、「薬が脂溶性であることを考慮し、低温サウナによる薬物排出」患者に実践させていることを明記しており、その根拠として「薬害研究センターでは、海外における精神薬離脱の方法を参照として、サプリメントによる高濃度栄養療法と、サウナによる発汗と脂肪燃焼法、食養プログラムが中心となります」と述べられている[23]

2013年4月の『心の病に薬はいらない!』では、市民の人権擁護の会とかかわりがあり、ヘロイン、コカイン、大麻、覚醒剤などの違法ドラッグを中心とする薬物から離脱することを支援する組織であるナルコノンのシステムを参考にしていることや、前著に比べてサプリメントを高く評価するようになり、Tokyo DDClinicでもナルコノンでも用いられているサプリメントを使って、一定以上のビタミンやミネラルを必要とする高濃度栄養療法に言及している[24]。また、ナルコノンのプログラムではサウナは5時間であり、カルシウムとマグネシウムときれいな油をとることを説明しているまた、脂肪分解とともに何年も後に薬物が脳に影響を与えるという「薬物性フラッシュバック」を説明し、「残留薬物が再活性化すると、理由もなく過去の記憶が次々と蘇ってきたり、まさにトリップ状態に陥るのです」と説明している[25]

主張

現代医療について
現代医療は、症状があればいちいち「病気」とみなして無駄に薬を処方するが、対症療法に終始して病気を本質的には治癒できず、しかも健康を悪化させる存在にすらなっていると指摘。「医学の9割は不要」と言い、必要な1割の部分に資本とマンパワーを集中すれば、国民の健康状態はよくなり、医療費削減にも寄与すると主張している[26]
Tokyo DD Clinicについて
Tokyo DD Clinicでは、薬漬け、薬害、依存という問題を鑑み、一般的な精神科治療を行っておらず向精神薬や内科系、鎮痛系の薬の減断薬およびワクチンの薬害反応に特化して診療している[27]
健康保険が使えないため高額な診察費用が請求されている[28]
ワクチンについて
ワクチンは、すべて全く効かない。効かないどころか全て必ず病気が増える。独立系の研究機関の研究を見たら一目瞭然です。すべてのワクチンは無駄なんですね。じゃあ なんで こんなものが売られてるのという話なんですが。なんで こんなものが売られているのかということを皆さんに考えていただきたいということですね」と語っている[29]
向精神薬について
抗うつ薬麻薬覚醒剤は基本的に同じような物質であり、神経伝達物質に作用する神経毒であると主張している[30]
サイエントロジー教会との関係について
サイエントロジーが設立した市民の人権擁護の会[31]の講演会や船瀬俊介との対談で反精神医学の主張を行っている[32]。ただし、内海は自身のブログで、「私は市民の人権擁護の会(CCHR)の人たちとは知り合いである」とした上で、「CCHRの会員でもなければ世話人でもないし、サイエントロジーのかけらもない人間だ。というか単に無宗教なのだ」と述べている[33]
クリスマスについて
クリスマスである12月25日はキリストの誕生日ではなく、ニムロデの誕生日であり、サタニズムの人々によるすり替えが行われていて、ニムロデを崇拝させるようになっていると主張している[2]

著書

  • 適正診断・治療を追求する有志たち編著『精神科セカンドオピニオン2 発達障害への気づきが診断と治療を変える』シーニュ、2010年5月14日。ISBN 978-4-9903014-3-9 
  • 内海聡編著『精神疾患・発達障害に効く漢方薬 : 「続・精神科セカンドオピニオン」の実践から』シーニュ、2010年8月24日。ISBN 978-4-9903014-3-9 
  • 内海聡、中村信也『日本の「薬漬け」を斬る : 薬は万能ではない!患者は必要以上に薬を飲んでないか?』日新報道、2011年2月15日。ISBN 978-4-8174-0710-8 
  • 内海聡『精神科は今日も、やりたい放題 : "やくざ医者"の、過激ながらも大切な話』三五館、2012a-03-23。ISBN 978-4-88320-554-7 
  • 内海聡『大笑い!精神医学 : 精神医学を100%否定する理由』三五館、2012b-11-21。ISBN 978-4-88320-573-8 
  • 内海聡『児童相談所の怖い話 : あなたの子どもを狩りに来る』三五館、2013年1月23日。ISBN 978-4-88320-572-1 
  • 内海聡『心の病に薬はいらない!』かんき出版、2013a-04-10。ISBN 978-4-7612-6897-8 
  • 内海聡『医学不要論 : 全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術』三五館、2013年5月22日。ISBN 978-4-88320-585-1 
  • 内海聡『医者とおかんの「社会毒」研究 : 「医学不要論」の暮らし方』三五館、2013年10月23日。 
  • 内海聡『医者いらずの食』キラジェンヌ、2013年12月13日。ISBN 978-4-906913-19-0 
  • 内海聡『99%の人が知らないこの世界の秘密 : 〈彼ら〉にだまされるな!』イースト・プレス、2014年4月18日。ISBN 978-4-7816-1120-4 
  • 内海聡『子どもを病気にする親、健康にする親 : 世界に満ちる毒から子どもを守れ』マキノ出版、2014年4月15日。ISBN 978-4-8376-7207-4 
  • 船瀬俊介、内海聡『血液の闇 : 輸血は受けてはいけない』三五館、2014年7月19日。ISBN 978-4-88320-616-2 特設サイト
  • 内海聡『1日3食をやめなさい!』あさ出版、2014年8月9日。ISBN 978-4-86063-690-6 
  • 内海聡『ソフトキリング』三交社、2014年7月28日。ISBN 978-4879197160 山本太郎と行った対談が収録されている。
  • 内海聡監修『「森のセラピー音」で薬いらず!病気知らず! : 副交感神経を高めてストレスに強くなる!』世界文化社、2014年8月23日。ISBN 978-4-418-14422-8 
  • 内海聡『不自然な食べものはいらない : お金より命を未来に残す』廣済堂出版、2014年10月26日。ISBN 978-4-331-51882-3 
  • 内海聡『歴史の真相と、大麻の正体 : この世界はどこまで嘘だらけなのか?』三五館、2015年1月22日。ISBN 978-4-88320-628-5 
  • 内海聡『放射能と原発の真実』キラジェンヌ、2015年3月6日。ISBN 978-4906913305 
  • 内海聡『[断薬]のススメ:薬の毒を卒業するたった一つの方法』KKベストセラーズ、2015年3月14日。ISBN 978-4-584-13630-0 
  • 内海聡『薬が人を殺している:知っておきたい有害作用と解毒のすすめ』竹書房、2015年3月16日。ISBN 978-4801902244 

所属学会

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 牛久東洋医学クリニック 内海聡院長”. QLife漢方Clinic (2011年4月19日). 2015年3月16日閲覧。
  2. ^ a b 内海聡の内海塾 テーマ「陰謀論」DVDダイジェスト - YouTube”. WONDER EYES (2014年12月30日). 2015年1月2日閲覧。
  3. ^ キチガイ医の素人的処方箋 - キチガイ医(内海 聡のHN)が心療内科、精神科の問題だけでなく 医療界、社会、政治の問題点に斬り込むブログ
  4. ^ 反精神薬・薬害ネットワーク”. 内海聡 (2013年). 2015年1月2日閲覧。
  5. ^ 関連イベント・セミナー情報”. 日本東洋医学財団. 2015年1月2日閲覧。
  6. ^ JUST 2014年3月号”. 船井メディア. 2015年1月2日閲覧。
  7. ^ a b c d 内海聡編著 2010, pp. 2–4.
  8. ^ a b 和田努「うつ病100万人時代の憂鬱〜向精神薬に頼り過ぎるという懸念」『健康保険』第64巻第7号、2010年7月、62-66頁。 
  9. ^ 「うつ病100万人時代の憂鬱」ではクリニックの開業は2006年と書いてある。
  10. ^ 誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち+笠陽一郎『精神科セカンドオピニオン―正しい診断と治療を求めて』シーニュ、2008年。ISBN 978-4-9903014-1-5 
  11. ^ 始めの一歩 精神科セカンドオピニオン関連のガイダンス&情報整理箱”. わらび (2009年9月8日). 2015年1月2日閲覧。
  12. ^ 続精神科セカンドオピニオンの中止について1”. キチガイ医の素人的処方箋 (2010年12月10日). 2015年1月2日閲覧。
  13. ^ 内海聡編著 2010, p. 183.
  14. ^ 笠陽一郎とその一派、この稀代の詐欺師たち”. キチガイ医の素人的処方箋 (2011年10月16日). 2015年3月16日閲覧。
  15. ^ 2012/04/10 自由報道協会主催 精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見”. IWJ Independent Web Journal. 2015年3月16日閲覧。
  16. ^ 「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(1)”. やや日刊カルト新聞 (2012年4月20日). 2015年3月16日閲覧。 / 「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(2)”. やや日刊カルト新聞 (2012年4月20日). 2015年3月16日閲覧。
  17. ^ 内海聡 2012a, p. 221.
  18. ^ 内海聡 2012a, pp. 168, 184.
  19. ^ 内海聡 2012b, p. 118.
  20. ^ 内海聡 (2012年12月3日). “もむか、なでるか、ひっぱるか?”. キチガイ医の素人的処方箋. 2015年3月16日閲覧。
  21. ^ 院長あいさつ”. 牛久東洋医学クリニック. 2013年6月2日閲覧。
  22. ^ プロフィール”. 薬害研究センター. 2013年6月2日閲覧。
  23. ^ Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 title は必須です。{{{title}}}”. 薬害研究センター. 2015年3月16日閲覧。
  24. ^ 内海聡 2013a, pp. 6, 151.
  25. ^ 内海聡 2013a, pp. 164–165.
  26. ^ 竹中秀二 (2013年6月2日). “【ベストセラー健康法】医学の9割は必要なし! 健康を悪化させる「現代医学」を糾弾”. zakzak. 2013年6月13日閲覧。
  27. ^ Tokyo DD Clinic
  28. ^ 具体的な診療の流れ”. Tokyo DD Clinic. 2015年1月3日閲覧。
  29. ^ 内海聡医師「99%の人が知らない世界の秘密を暴く!」ダイジェスト版 2014年4月 - YouTube”. ワールドフォーラム (2014年4月). 2015年1月1日閲覧。
  30. ^ 「日本で起こっている精神薬の薬害について」医師 内海先生 - YouTube” (2012年3月4日). 2015年1月3日閲覧。
  31. ^ 市民の人権擁護の会”. サイエントロジー. 2013年5月12日閲覧。
  32. ^ CCHR長野支部のブログ
  33. ^ 内海聡 (2011年8月19日). “キチガイ医の素人的処方箋 市民の人権擁護の会とアノニマス”. 内海聡. 2013年5月12日閲覧。

関連項目

  • 船瀬俊介 - 環境・医療問題のジャーナリスト、陰謀論者
  • 由井寅子 - ホメオパシー研究家
  • 山本太郎 - 俳優、政治家、反原発論者
  • 近藤誠 - 抗がん剤治療、がんの放射線治療を否定している医師

外部リンク