黄金時代

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ピエトロ・ダ・コルトナ『黄金時代』

黄金時代(おうごんじだい、英語:Golden Age)は、全盛期、絶頂期のこと。ギリシャ神話においては、人間はかつて現在より優れた黄金時代を生きていたと説く。

あるいは、ゴールドラッシュのように、ある国家や地域が採掘で経済的に繁栄している時代や、その状況を指すこともある。

そこから比喩的に、ある国家組織がその歴史の中で最も繁栄した時代なども指す。

対義語暗黒時代

ギリシャ神話

「黄金時代」の言葉のルーツはギリシャ神話である。ヘシオドスの『仕事と日々』によると、かつてクロノス神々を支配していた時代が、黄金時代である。

黄金時代には、人間は神々と共に住んでいた。世の中は調和平和に満ち溢れて、争いも犯罪もなかった。あらゆる産物が自動的に生成され、労働の必要はなかった。人間は、不死ではないものの不老長寿で、安らかに死んでいった。

その後、ゼウスがクロノスに取って代わると、黄金時代は終わりを告げ、白銀時代が始まった。白銀時代の人間はゼウスに滅ぼされ、青銅時代が始まった。以後、神話の英雄が活躍する英雄の時代歴史時代である鉄の時代と続くにつれ、人々は堕落し、世の中には争いが絶えなくなった。

その他の神話

かつての人間は理想郷に住んでいたとする神話は各所に見られる。代表的なのは、旧約聖書エデンの園である。

近現代の用法

代表的なのが19世紀後半と20世紀初頭のアメリカ合衆国南北戦争後の発展で工業生産量が、イギリスを抜いて世界一となった19世紀後半。第一次大戦後に世界経済の中枢となり、バブル経済が起きた20世紀初頭があげられるが、20世紀後半に起きた日本のバブル景気も一つの黄金時代といえる。

現在では、スポーツ選手や芸能人が最も活躍していた時期や、特定分野のポップカルチャーが人気・セールス面でピークやブームを迎えていた時期を指して使われることも多い。

作品

黄金時代と題名がついている作品は数多くある。

関連項目

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