高度道路交通システム
高度交通システム(こうどこうつうシステム、Intelligent Transport Systems、ITS)は、IT (Information Technology) を利用して交通の輸送効率や快適性の向上に寄与する一連のシステム群を指す総称名[1][2]である。道路交通、鉄道、海運、航空などの交通が対象となる。 日本では、主対象分野を道路交通と捉え、高度道路交通システム(こうどどうろこうつうシステム)と訳すこともある。
ITSに含まれる一連のシステムの例
各種のシステムがITSに含まれる。例えば、バスロケーションシステム、カーシェアリングにおける自動車の予約、タクシーのワイパー稼働状況をもとにした局地気象情報の提供など多岐にわたる。
日本
日本においては、以下の9つの開発分野に分けるシステム分類がある。
- ナビゲーションシステムの高度化
- 自動料金収受システム
- 安全運転の支援
- AHS(高速道路を中心とした安全運転の支援システム)
- DSSS(一般道路を中心とした安全運転の支援システム)
- 先進安全自動車(ASV、車両を中心とした安全運転の支援システム)
- 交通管理の最適化
- 道路管理の効率化
- 公共交通の支援
- PTPS(公共車両優先システム)
- TDM(交通需要マネジメント)
- IMTS (磁気誘導式鉄道とも呼ぶ。法的には鉄道扱い)
- デマンドバス
- パークアンドライド
- 商用車の効率化
- 共同配送
- ロケーション管理システム
- 歩行者等の支援
- 緊急車両の運行支援
関係機関
国内官庁として国土交通省道路局などが関わっている。
ITS世界会議
1994年からITS世界会議が開催されており、2004年は名古屋市で開催し、2013年に東京で開催予定である。