飲尿

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飲尿(いんにょう)とは、尿飲むことである。

薬理学

血栓を溶かす効果がある酵素ウロキナーゼや造血ホルモンエリスロポエチンが尿に含まれていたことから研究が進み、医療の発展につながっている。しかし、これらが尿中に含まれる割合は極めて微量であり、継続的な飲尿による科学的な効果は解明されていない。

サバイバル

動物が生存するためにはの存在が欠かせないが、水のない場所(山中や砂漠など)での遭難時には唯一の水分になる。一方で、尿には塩分が含まれているため、脱水が速く進む可能性がある。

健康法/代替医療

飲尿による健康法については尿療法も参照のこと。

尿にはナトリウムカリウムマグネシウムなどのミネラルが微量ながら含まれており、健康法として過去に日本でも取り上げられたことがある。日本では一般的に尿は不衛生なものであるとの認識があるが、健康な人の膀胱内では尿は無菌状態である。

インド中国タイ王国などでは健康や美容のために、一部のグループでは飲尿を一般的なものとして行っている[要出典]

また、ルネッサンス期には、を漂白するものとして尿が使われていたこともある[要出典]。尿による歯の漂白という行為自体は、ローマ時代から存在する[1]

儀式

シベリアコリャーク人 (en:Koryaks) は、彼らの呪術の儀式中にベニテングタケとともに尿を摂取する。

一部のヒンドゥー教徒は、儀式用の神酒の成分としての尿を使う。

その他

  • 性風俗の世界では、飲尿はポピュラーな特殊プレイのひとつであり、愛好者にとっては相手自身を全面的に受け入れ、相手のすべてをあらゆる感覚(味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚)で感じられる行為である。小説家の谷崎潤一郎も、自作の小説『痴人の愛』にて飲尿プレイに傾倒する主人公を描いている。しかし、排泄物を口に入れることに抵抗感を示す人も多い。
  • ムツゴロウは牛の尿を「美味しそうですねー!」と言いながら飲んだことがある。

脚注

  1. ^ 「シーザーの晩餐」塚田孝雄 朝日文庫 50pローマ市民の食生活より

関連項目