連合王国貴族

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連合王国貴族 (れんごうおうこくきぞく、Peerage of the United Kingdom)は、1801年に連合法によりグレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立してから授爵された貴族の総称。新たな爵位アイルランド貴族として創設され続けたが、1898年のカーゾン男爵の新設以後はいずれも創設されていない。

連合王国貴族は、公爵(Duke, Duchess)、侯爵(Marquess, Marchioness)、伯爵(Earl, Countess)、子爵(Viscount, Viscountess)、男爵(Baron, Baroness)で構成される[1] 。すべて世襲制だが、1958年の一代貴族法により男爵のみ世襲(Hereditary baron)と功労による一代限り(Life baron)とがある。なお、日本語で準男爵と一般的に訳されているbaronetは貴族(peerage)には含まれない。

王族でない公爵創設は1900年のファイフ公爵が最後であり、侯爵の創設は1926年のレディング侯爵が最後であった。1964年にハロルド・ウィルソン労働党政権が成立後はほとんど授爵が絶えており、1984年にハロルド・マクミランストックトン伯爵となってから創設がない。

1999年貴族院法が成立後、連合王国貴族の全員が貴族院での議席を失った。しかしこれ以後、世襲貴族が議席を失った代わりに、一代貴族のみが議席を保持している。初期に創設された全ての連合王国貴族、そして貴族院院内総務を務めたことのある連合王国貴族で現存する貴族たちが、その存命中に限り貴族院に議席を持てるよう選択できるよう求めている。

貴族は尊称としてLordやLadyを名前の前に付けるが、個人名そのものをLordやLadyの付いたものに改名する偽貴族詐欺も横行している[2]

脚注

  1. ^ The Dukes of the Peerage of the United Kingdom” (web). ukdukes.co.uk. 2008年5月11日閲覧。
  2. ^ False titles of nobility