虹色とうがらし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Jisyaku (会話 | 投稿記録) による 2021年9月16日 (木) 11:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

虹色とうがらし
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 あだち充
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス
発表号 1990年4・5合併号 - 1992年19号
発表期間 1989年12月 - 1992年4月
巻数 全11巻(単行本)
全6巻(ワイド版)
全6巻(文庫版)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

虹色とうがらし』(にじいろとうがらし)は、あだち充による日本漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1990年4・5合併号から1992年19号まで連載された[1]。少年サンデーコミックス全11巻。

SFを交えた時代劇である[1]

2021年8月に舞台化が決定した[1]

あらすじ

これは未来の話。地球によく似た星の、江戸という町のからくり長屋。そこで暮らす七人兄弟はそれぞれ母親が違う異母兄弟であり、七人の母親たちは全員他界している。

兄弟はそれぞれの故郷をめぐって、母親の墓参りをする旅に出ることになった。しかし、七人は行く先々でなぜか命を狙われることになる。その裏には、奥川秋光将軍との秘密や、その弟・貴光、そして謎の浪人・浮論の暗躍があった。

登場人物

七人兄弟

胡麻(ごま)
長男。22歳。木豆大島出身。平井亭胡麻(ひらいていごま)の芸名を持つ落語家だがさほど上手くはない。大食らいで大酒飲み。
麻次郎(あさじろう)
次男。20歳。立浪名古山城下出身。一刀流の達人で埴輪念流(はにわねんりゅう)免許皆伝最短記録を持つ。絵を描くために旅をしていて、たまにしか長屋に帰ってこない。予知能力がある。
芥子の坊(けしのぼう)
三男。18歳。城下町で生まれ、今南寺で少年時代を過ごす。喧嘩と博打に非常に強く、女と酒には非常に弱い。故郷の住人からは遠ざけられている。
七味(しちみ)
主人公。四男。15歳。二光江戸村出身。故郷では火消をしていた。陳皮が作った三段式鳶口を使った棒術が得意。兄弟想いだが、泳げない。
菜種(なたね)
長女。13歳。とびきりの美少女。気が強く、麻次郎から剣の手ほどきを受けておりかなり強い。七味とは喧嘩ばかりしている。
陳皮(ちんぴ)
五男。10歳。発明にかけては天才。眼鏡をかけている。
山椒(さんしょう)
六男。3歳。風賀村出身。幼いが忍術が得意。半蔵が陰で鍛えている。

それぞれの名前の胡麻芥子菜種陳皮山椒七味唐辛子の材料。また江戸では七味唐辛子を「なないろとうがらし」と呼ぶ(詳しくは七味唐辛子の項を参照)。

将軍家

秋光
奥川家第八代将軍。飄々とした性格と容貌だが、将軍家始まって以来の剣の天才と呼ばれるほどの腕前を持つ。実は切れ者との噂もあり。
琴姫
将軍の娘。たいへんわがまま。七味に興味と好意を持っており、菜種とは仲が悪い。
彦六
からくり長屋の大家であり、将軍にも仕えている(兄弟には知られていない)。優れた剣術を持つ。
半蔵
公儀お庭番の風賀忍者。彦六に仕え、陰ながら七人兄弟の護衛をしている。

その他

バン艦長
江戸に流れ着いた異人。貴光と手を組み、何かをたくらむ。
奥川貴光
立浪名古山城藩主で将軍の弟。天下を取ろうとたくらんでおり、七人兄弟を殺すことを計画する。
省吾
貴光の息子。盗賊をやっており、貴光の指令で七人兄弟の命を狙っている。菜種にホレていて、無理矢理、自分の女にしようとする。部下を平気で殺すこともできる。
赤丸
公儀お庭番争いで風賀に敗れた火賀忍者の首領。半蔵にライバル心を持つ。貴光に仕え、卑怯な手段も厭わないが、非常にまぬけ。逃げ足だけは一流。
浮論
非常に剣術に長けている、謎の多い浪人。
加代
江戸の街で三本の指に入る呉服屋「信越屋」の一人娘。不良に囲まれていたところを助けてもらって以来、七味が好き。
絵美
二光江戸村の七味の幼馴染み。七味ちゃん、絵美ちゃんの間柄。働き者である。

書誌情報

  • あだち充『虹色とうがらし』小学館〈少年サンデーコミックス〉、全11巻
    1. 1990年9月発行[2]ISBN 4-09-122461-X
    2. 1990年11月発行[3]ISBN 4-09-122462-8
    3. 1991年4月発行[4]ISBN 4-09-122463-6
    4. 1991年7月発行[5]ISBN 4-09-122464-4
    5. 1991年9月発行[6]ISBN 4-09-122465-2
    6. 1991年11月発行[7]ISBN 4-09-122466-0
    7. 1991年12月発行[8]ISBN 4-09-122467-9
    8. 1992年1月発行[9]ISBN 4-09-122468-7
    9. 1992年4月発行[10]ISBN 4-09-122469-5
    10. 1992年5月発行[11]ISBN 4-09-122470-9
    11. 1992年6月発行[12]ISBN 4-09-123081-4

舞台版

SF時代活劇「虹色とうがらし」』のタイトルで、2021年8月28日から9月5日にかけてあうるすぽっとを会場に舞台が公演された[1]。全16公演。

キャスト

スタッフ

  • 原作:あだち充「虹色とうがらし」(小学館 少年サンデーコミックス刊)
  • 脚本:鳥澄若多
  • 演出:佐藤慎哉(アナログスイッチ)
  • 舞台美術:平山正太郎(センターラインアソシエイツ)
  • 音響:今村太志(サウンドクラフトライブデザイン社)
  • 照明:高橋朋也(東京三光)
  • 映像:曾根久光(co:jin projects)
  • 衣裳:阿部美千代(MIHYプロデュース)
  • ヘアメイク:成谷充未
  • 特殊造形:平野雅史
  • 音楽:SCONE BEATS
  • アクション監督:加藤学
  • 演出助手:高島大輝
  • 舞台監督:田中聡
  • 宣伝写真:渡部孝弘
  • 宣伝デザイン:Lamm Lemon
  • WEBデザイン:岡本宏輔
  • 票券:Mitt
  • 制作:浅田真那
  • プロデューサー:川瀬良祐
  • エグゼクティブプロデューサー:大関真
  • 特別協力:小学館
  • 企画制作:スーパーエキセントリックシアター

出典

  1. ^ a b c d “あだち充のSF時代劇「虹色とうがらし」舞台化!主人公・七味役は長江崚行”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月12日). https://natalie.mu/comic/news/427817 2021年5月12日閲覧。 
  2. ^ 虹色とうがらし 1”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  3. ^ 虹色とうがらし 2”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  4. ^ 虹色とうがらし 3”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  5. ^ 虹色とうがらし 4”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  6. ^ 虹色とうがらし 5”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  7. ^ 虹色とうがらし 6”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  8. ^ 虹色とうがらし 7”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  9. ^ 虹色とうがらし 8”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  10. ^ 虹色とうがらし 9”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  11. ^ 虹色とうがらし 10”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  12. ^ 虹色とうがらし 11”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  13. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 1”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  14. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 2”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  15. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 3”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  16. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 4”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  17. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 5”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  18. ^ 虹色とうがらし 少年サンデーコミックスワイド版 6”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  19. ^ 虹色とうがらし 1”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  20. ^ 虹色とうがらし 2”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  21. ^ 虹色とうがらし 3”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  22. ^ 虹色とうがらし 4”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  23. ^ 虹色とうがらし 5”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  24. ^ 虹色とうがらし 6”. 小学館コミック. 小学館. 2021年5月12日閲覧。
  25. ^ 虹色とうがらし My First WIDE 1”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  26. ^ 虹色とうがらし My First WIDE 2”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  27. ^ 虹色とうがらし My First WIDE 3”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  28. ^ 虹色とうがらし My First WIDE 4”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。
  29. ^ 虹色とうがらし My First WIDE 5”. 国会図書館サーチ. 2021年5月12日閲覧。

外部リンク