機能性低血糖症
機能性低血糖症(きのうせいていけっとうしょう)は、反応性低血糖症、無反応性低血糖症などの下位分類をもつ膵臓機能性の低血糖症状をきたす疾病である。しかし、2022年現在、日本においてその診断や治療について保険適用がされておらず、また認知度も地方議会議員など一部では知られているものの、医師の間でも必ずしも高くはない。
概要
低血糖症といえば、多くの場合、糖尿病の治療のための投与されたインスリンが原因の低血糖症が連想されるが、機能性低血糖症はそれとは異なる。 反応性低血糖症の場合、食後、とくにGI値の高い食事を摂った場合、急激に血糖値が上がり、その後急降下する。これは血糖値スパイクと呼ばれている。これは、インスリンが膵臓から出るのが通常より遅れて、それも多量に分泌されるために起こるものである。
症状
頭痛、空腹感、眠気、あくび、発汗、動悸、頻脈、手指のふるえ、倦怠感、抑うつ状態、イライラ、不安感など[1]。
診断
経口糖負荷検査を用いる。 糖尿病診断のための経口糖負荷検査では二時間であるが、機能性低血糖症の場合は、五時間の検査を行う。
政治的な動き
以下の地方議会において、機能性低血糖症についての現状把握及び診断の保険適用についての意見書が出されている。
また、過去には参議院においても質問主意書が提出されている[10]。
参考文献
- 溝口徹『最新版 うつは食べ物が原因だった!:4000人の「うつ」が改善した栄養医学の新事実』2018年、青春新書インテリジェンス、ISBN 978-4-413-04559-9