春の大三角
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春の大三角(はるのだいさんかく、英: Spring Triangle)[1]、または春の大三角形[2]は、北半球で春に南東の夜空に見られる明るい星から作られる、大きな三角形のアステリズム。
日本では、うしかい座のα星アークトゥルス(0等星)、おとめ座のα星スピカ(1等星)に、しし座のβ星デネボラ(2等星)を加えた3つの恒星が形作る正三角形を指す[3][4]。欧米では、デネボラの代わりに しし座のα星レグルス(1等星)を加えて、より大きな三角形を指すのがより一般的である[5][6][7]。
星座 | 固有名 | 見かけの等級 | スペクトル型 | 距離 (光年) |
出典 |
---|---|---|---|---|---|
うしかい座 | アークトゥルス | -0.05 | K1.5IIIFe-0.5 | 36.7 ± 0.2 | [8] |
おとめ座 | スピカ | 0.97 | B1V | 250 ± 10 | [9] |
しし座 | レグルス | 1.40 | B7 | 79.3 ± 0.7 | [10] |
デネボラ | 2.13 | A3Va | 35.9 ± 0.2 | [11] |
春のダイヤモンド
[編集]アークトゥルス、スピカ、デネボラに、さらにりょうけん座のα星で3等星のコル・カロリを加えて結んだ菱形を春のダイヤモンド、または乙女座のダイヤモンド[3] (Diamond of Virgo[12]) と呼ぶ[13]。
出典
[編集]- ^ 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂)恒星社厚生閣、1996年6月30日、67頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ “春の星座をさがそう”. 平塚市博物館. 2020年12月31日閲覧。
- ^ a b 野尻抱影『星三百六十五夜』((初回限定版))中央公論社、1955年、142頁。
- ^ “春の星空を楽しもう”. AstroArts. 2013年5月11日閲覧。
- ^ Scott Levine (2019年2月24日). “Look for the Spring Triangle”. EarthSky. 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Spring Triangle”. constellation-guide.com (2016年5月31日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “Night Sky's Spring Triangle”. Star Walk (2019年3月1日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ “* alf Boo -- Red Giant Branch star”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2020年8月27日閲覧。
- ^ “* alf Vir -- Variable Star of beta Cep type”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2020年8月27日閲覧。
- ^ “* alf Leo -- High proper-motion Star”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2020年8月27日閲覧。
- ^ “* bet Leo -- Variable Star of delta Sct type”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2020年8月27日閲覧。
- ^ Richard H. Allen (2013-02-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. p. 259. ISBN 978-0-486-13766-7
- ^ “5月の天文情報(H24)”. 福井県自然保護センター. 2014年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月1日閲覧。