皿倉山ケーブルカー

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帆柱ケーブル線
帆柱ケーブルの車両
帆柱ケーブルの車両
帆柱ケーブルの車両
路線総延長1.1 km
軌間1067 mm
駅・施設・接続路線
ENDEa+BSalr
0.0 山麓駅
STR+BSlr
STR
vSTRa
vSTRe
KRZt
JR西山陽新幹線
STR+BSlr
ENDEe+BSelr
1.1 山上駅
山麓駅

帆柱ケーブル線(ほばしらケーブルせん)は、福岡県北九州市八幡東区にある帆柱連山の主峰皿倉山を登る、帆柱ケーブルが運営する山麓 - 山上間のケーブルカー路線である。帆柱ケーブルと呼ばれているが、正式な路線名はない。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):1.1km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:2駅(起終点駅含む)
  • 高低差:440m
  • 最急勾配:528

運行形態

20 - 30分間隔で運行される。所要時間7分。10:00から平日は18:00(6月24日 - 8月31日は21:30)、土曜・休日は21:30まで営業。

車両

2001年、北九州博覧祭2001開催に合わせ、開業以来初めて車両更新が行われ、天井も含めて全面ガラス張りのスイスCWA社製の新車両2両で運行している。1両は車体塗装が黄色で愛称は「はるか」、別の1両は車体塗装が青色で愛称は「かなた」である。夜間は車内から夜景を見ることができ、そのために照明が落とされる。

新車両は照明等の電源を蓄電池から得るため、架線・架線柱が撤去され、眺望が改善された。冷房装置は搭載されておらず、夏期は駅ホームに定置型クーラーを置き、停車中に窓から車内に冷風を導入して冷却することで対応している。

車両の検修作業のため、山麓駅・山上駅とも構内の線路はピット構造となっている。また、車両の蓄電池に充電するための給電設備も設けられている。

1957年に開業した当初は日立製作所製の車両1・2号が導入された。1号はクリーム色地に朱色の帯で愛称は「ほばしら」、2号はクリーム色地に緑色の帯で愛称は「さらくら」であった。1997年頃に塗り替えられたが、2000年のリニューアル工事による運行休止後、廃車となった。

歴史

  • 1957年(昭和32年)11月12日 尾倉公園(現在の山麓) - 帆柱山[1](現在の山上)間が開業。
  • 1985年(昭和60年)4月13日 尾倉公園駅を山麓駅に、帆柱山駅を山上駅に改称[2]
  • 2000年(平成12年)10月9日 設備更新のため、この日限りで運行休止。開業当初の車両の運行終了。
  • 2001年(平成13年)6月30日 スイス製の新車両を導入し運行再開。

駅一覧

山麓駅 - 山上駅

接続路線

脚注

  1. ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.172 には「1957.11.12 開業 尾倉公園-帆柱山」とある。
  2. ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』新潮社、2009年、p.28

関連項目

外部リンク