川北英隆

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川北 英隆
研究機関 (機関)京都大学
研究分野 証券投資論
母校 京都大学学士博士
受賞 日経・経済図書文化賞1999年
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川北 英隆(かわきた ひでたか、1950年 - )は日本の経済学者京都大学大学院経営管理研究部教授。専攻は証券投資論、証券市場分析。奈良県大和郡山市出身。

人物

株式持ち合いの実態に関する先駆的分析(この分析の集大成が『日本型株式市場の構造変化』(東洋経済新報社、1995年))で知られている。 金融証券市場の分析、機関投資家等の投資家行動に関する分析、投資意思決定に関する分析、企業価値分析等が現在の研究テーマである。 29年間勤めた日本生命保険相互会社時代にエコノミスト証券アナリスト、投資理論の研究者、証券投資全体の責任者を経験し、金融証券市場の実態と実務に関する知見を得た。2002年に日本生命と中央大学国際会計研究科を掛け持ちした後、2003年から学界に本格的に転じる。ファイナンス担当の教員として3つの大学の専任教員を経験する。現時点においても投資家との交流が深く、実務界と学界の架橋を担っている。

日本ファイナンス学会会長、元日本証券アナリスト協会副会長、元企業会計基準委員会委員。

登山(山歩き)と旅行が趣味。1994年に日本百名山を登る。現在、世界の山歩きを実行し、世界の経済と社会を実地調査している。ホームグラウンドは山梨の滝子山と京都の大文字山。「山登りが本業」、「証券分析は趣味」をモットーとする。

2009年4月から、経済・証券、山・自然、猫・動物を主題としたブログが始まった。

略歴

  • 1969年3月 奈良女子大学文学部附属高等学校(現・奈良女子大学附属中等教育学校)を卒業
  • 1974年3月 京都大学経済学部卒業
  • 1974年4月 日本生命保険相互会社に入社。同社から通商産業省(現・経済産業省)派遣、ニッセイ基礎研究所出向等を経る
  • 1997年3月 同社資金証券部長に就任
  • 2001年3月 同社財務企画部長、7月 同社取締役財務企画部長に就任
  • 2003年3月 同社を依願退職
  • 2002年7月~04年3月 中央大学国際会計研究科特任教授
  • 2004年4月~06年3月 同志社大学政策学部教授
  • 2006年4月 京都大学大学院経営管理研究部教授、ファイナンスを担当(現在に至る)
  • 2009年1月 博士(経済学)京都大学)『株式・債券投資の実証的分析』
  • 現在、日本証券アナリスト協会試験委員、日本ファイナンス学会理事、厚生労働省独立行政法人評価委員会委員、財政制度等審議会国有財産分科会臨時委員を務める

講義科目

  • 証券投資論(京都大学大学院) 主に証券市場の基礎、証券価格、ポートフォリオ理論、リスク、デリバティブ
  • ファイナンシャルリスク管理(京都大学大学院) 主にリスク管理ツール、証券化、パフォーマンス測定
  • コーポレートファイナンス(同志社大学大学院) 主に現在価値、金融資産の価格、CAPM、企業価値評価、デリバティブ
  • 演習(京都大学大学院) 実践的なファイナンス、証券に関する実証分析を指導

主な著書

  • 『経営戦略とコーポレートファイナンス』(日本経済新聞出版社、2013年、共著)
  • 『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』(金融財政事情研究会、2013年、編著)
  • 『証券化-新たな使命とリスクの検証』(金融財政事情研究会、2012年、編著)
  • 『テキスト 株式・債券投資 第2版』(中央経済社、2010年)
  • 『総合分析 株式の長期投資』(中央経済社、2010年、編著)
  • 『株式・債券投資の実証的分析』(中央経済社、2008年)
  • 『日本企業のコーポレートファイナンス』(日本経済新聞出版社、2008年、共著)
  • 『テキスト 株式・債券投資』(中央経済社、2006年)
  • 『輝く株は発見できる』(半蔵門出版、2003年)
  • 『21世紀・日本の金融産業革命』(東洋経済新報社、1999年、共著)
  • 『日本型金融制度改革』(有斐閣、1999年、共著)
  • 『株式市場のマイクロストラクチャー』(日本経済新聞社、1998年、共著)
  • 『財政投融資ビッグバン』(東洋経済新報社、1997年)
  • 『日本型株式市場の構造変化』(東洋経済新報社、1995年)
  • 『第三世代の金融』(東洋経済新報社、1990年)
  • 『日本の未来像 10年後のシナリオ』(東洋経済新報社、1979年、共著)

受賞

外部リンク