宮福鉄道MF100形気動車
宮福鉄道MF100形気動車 宮福鉄道MF200形気動車 | |
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MF100形(非リニューアル車) | |
基本情報 | |
運用者 |
北近畿タンゴ鉄道[注 1]→ WILLER TRAINS(京都丹後鉄道) |
製造所 | 富士重工業 |
製造数 |
MF100形4両 MF200形2両 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm |
最高速度 | 95 km/h |
車両定員 | 27(座)+53(立)=80名 |
自重 | 26.8t |
全長 | 16,500 mm |
全幅 | 3,090 mm |
全高 | 3,935 mm |
台車 |
二軸ボギー台車 FU34D・FU34T |
機関出力 | 250ps(6H13AS)×1 |
駆動方式 | 液体式 |
制動装置 | DE1A自動空気ブレーキ |
宮福鉄道MF100形気動車(みやふくてつどうMF100がたきどうしゃ)は、宮福鉄道(その後北近畿タンゴ鉄道に改称)が開業時に導入した気動車である。上下分離に伴い2015年(平成27年)4月1日からはWILLER TRAINS(京都丹後鉄道)が運用している。
本項では、イベント対応車として一部の仕様が異なるMF200形気動車についても記述する。
概要
1988年、北近畿タンゴ鉄道の前身である宮福鉄道が宮福線を開業させた際に、富士重工業で製造した車両で、同社の開発した軽快気動車LE-DCシリーズの一種である。一般車MF100形が4両 (101 - 104) 、イベント対応車MF200形が2両 (201, 202) 製造された。なお、「MF」は旧社名の「宮福」を略したもので、社名変更の名残となっている。
スイスの山岳鉄道を模したデザインで、前照灯と尾灯を一つの円形ライトケースに収めているのが特徴的である。MF100形はボディーカラーが深緑色(千歳緑)、MF200形は深赤色(鳶赤色)である。これは宮福線沿線に位置する大江山の鬼伝説にちなんだもので、前者は青鬼を、後者は赤鬼をそれぞれイメージしている。
座席は新幹線200系電車と同様の簡易リクライニングシートを使用しており、普通列車用の車両としてはグレードが高い装備である。座席は1+2列で配置され、定員は80人(うち座席27人)である。MF200形はイベント対応車両として、カラオケ機器用電源を装備し、内装やシートモケット色が異なる。
機関は新潟鐵工所(現・新潟原動機)製の6H13HS (250PS) を1基搭載し、台車はFU34D/FU34T。ブレーキ装置は応荷重装置付きのDE1A。ジャンパ連結器を備え、JRの一般型気動車とも併結可能である。2017年にはこの機能を活用し、キハ40系との連結運転を行った。なお、混結対応機器はMF201号以外撤去済のため、この運用には必ずMF201号が用いられた[1]。
宮福線開業20年を迎える2008年にはリニューアル車が登場し、外観も扉部分が黄色や水色にピンク色に塗装されるなど変化が見られる。
2014年に202と102がリニューアルされ、これに続いて201と104がリニューアルされた。
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MF100形リニューアル車
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MF200形(非リニューアル車)
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MF200形リニューアル車
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MF200形車内
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MF200形リニューアル車車内
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MF102「海の京都トレイン」
運用
6両すべてが福知山運転支区に配置されている。おもに宮福線内において単行または2両編成で使用されるほか、宮津線用のKTR700形・KTR800形と連結して2両ないし3両編成で運転されたこともある。
なお、本系列の後継として2019年(令和元年)度よりKTR300形が導入されており、2022年(令和4年)までに5両が導入される予定である。
現在、MF102のみが現存し、2022年に大阪車輌工業で内外装のリニューアル改造が実施され、2022年9月より「海の京都」仕様として、普通列車として運用されている。
廃車
KTR300形の導入開始に伴い、本形式には廃車が発生している。廃車解体は京都丹後鉄道福知山運転所で行われている。
2021年2月のMF201廃車に伴い、MF200形は形式消滅した。
車両番号 | 廃車時期 |
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MF202 | 2019年3月 |
MF104 | 2020年2月 |
MF103 | 2021年2月 |
MF201 | |
MF101 | 2022年3月 |
脚注
注釈
- ^ 1989年に宮福鉄道より改称。
出典
- ^ “「ぐるっと北近畿号」運転”. 鉄道ファン・railf.jp (2017年6月26日). 2022年3月30日閲覧。