塩江温泉

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塩江温泉
温泉情報
所在地

香川県高松市塩江町安原上東

塩江温泉の位置(香川県内)
塩江温泉
塩江温泉
香川県地図
座標 北緯34度10分5.8秒 東経134度05分5.6秒 / 北緯34.168278度 東経134.084889度 / 34.168278; 134.084889座標: 北緯34度10分5.8秒 東経134度05分5.6秒 / 北緯34.168278度 東経134.084889度 / 34.168278; 134.084889
交通 鉄道 : JR高松駅からことでんバスで約50分
航空 :高松空港からタクシーで約20分
泉質 (源泉によって異なる)
泉温(摂氏 冷鉱泉(全て25 ℃未満)
宿泊施設数 10
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讃岐弁が記された塩江バス停

塩江温泉(しおのえおんせん)は、香川県高松市塩江町安原上東に湧出する冷鉱泉である。讃岐の奥座敷として知られる。

泉質

香東川の傍の断層帯に、10箇所以上の源泉を有し、泉質も泉源によって異なるものの、塩江温泉の源泉は全てが冷鉱泉である[1]。泉質としては、単純温泉や、硫黄泉の1種である単純硫黄泉が有る[1]。なお、源泉には掘削してポンプアップしている物と、自然湧出している物が混在している[1]

温泉街

10軒ほどの宿泊施設が並び、小ぢんまりとした温泉街を形成している。しかし、とりわけ温泉資源に乏しい香川県においては、歴史、規模ともに随一である。日帰り入浴施設は1軒で、道の駅しおのえに併設されている「行基の湯」が、日帰り入浴専門の施設である。この「行基の湯」は2017年2月1日より休館していたが、2018年11月11日に再開した。なお、温泉街や外れの地域にある宿泊旅館でも、日帰り入浴のために温泉施設を開放している所が、何施設か存在する。

現在は保養・湯治向けの閑静な温泉街だが、第2次世界大戦前は華やかな歓楽街も見られ[注釈 1]塩江温泉鉄道で高松市街(当時の仏生山町)と結ばれていた。

周辺

アクセス

歴史

伝説

開湯伝説によれば、奈良時代初期に行基が、発見したとの伝説が残る[3]空海も修行し、湯治を万人に勧めたと言われる。

なお、ここが讃岐国と呼ばれていた時代から、塩江温泉郷は存続しているとされる。古くは潮江と記されており、江は井(泉のこと)の転訛と考えられ、塩気のある泉であったため「塩江」と呼ばれるようになったと言われている。

略史

日露戦争後には傷病兵の療養にも使われた。

2002年3月29日国民保養温泉地に指定された。

脚注

注釈

  1. ^ 宝塚歌劇団のような少女歌劇団もあった。

出典

  1. ^ a b c 日本温泉科学会(監修)『図説 日本の温泉 ―170温泉のサイエンス―』 p.146 朝倉書店 2020年3月1日発行 ISBN 978-4-254-16075-8
  2. ^ 山村 順次 『47都道府県・温泉百科』 p.224 丸善出版 2015年12月30日発行 ISBN 978-4-621-08996-5
  3. ^ 山村 順次 『47都道府県・温泉百科』 p.223 丸善出版 2015年12月30日発行 ISBN 978-4-621-08996-5

外部リンク