上長和駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。IRishikawa521 (会話 | 投稿記録) による 2021年12月4日 (土) 09:05個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

上長和駅
かみながわ
Kami-Nagawa
伊達紋別 (5.1 km)
(5.2 km) 壮瞥
所在地 北海道伊達市上長和町
北緯42度30分42.6秒 東経140度51分21.1秒 / 北緯42.511833度 東経140.855861度 / 42.511833; 140.855861座標: 北緯42度30分42.6秒 東経140度51分21.1秒 / 北緯42.511833度 東経140.855861度 / 42.511833; 140.855861
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 胆振線
キロ程 5.1 km(伊達紋別起点)
電報略号 ミヲ(1950年)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1940年昭和15年)12月15日[1]
廃止年月日 1986年(昭和61年)11月1日[2]
備考 胆振線廃線に伴い廃駅
テンプレートを表示
1976年の上長和駅と周囲約500m範囲。左下が伊達紋別方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

上長和駅(かみながわえき)は、かつて北海道胆振支庁伊達市上長和町に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線廃駅)である。胆振線の廃線に伴い、1986年(昭和61年)11月1日に廃駅となった[2]

歴史

  • 1940年(昭和15年)12月15日 - 胆振縦貫鉄道伊達紋別駅 - 徳舜瞥駅(後の新大滝駅)間の開通に伴い、上長流停留場(かみおさるていりゅうじょう)として開業[3]。旅客のみ取り扱い[1]
  • 1944年(昭和19年)7月1日 - 胆振縦貫鉄道が戦時買収により国有化され、路線名を胆振線に改称[1]。同時に駅に昇格し、同線の上長流駅となる[1]
  • 1959年(昭和34年)10月10日 - 上長和駅に改称[1]
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 胆振線の全線廃止に伴い、廃駅となる[2]

駅名の由来

所在地名より。もともと同地は「上長流(かみおさる)」の名で、駅名も同名であったが、1959年(昭和34年)4月に「長流」と同時に字名が変更され[4]、同年10月に長流駅と共に駅名が改称された[3][4]

駅構造

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[5]

無人駅となっており、駅舎はないがホーム出入口附近にプレハブ建築待合所を有した[6]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は6人[5]

駅周辺

駅跡

伊達紋別駅と当駅の間の線路跡は、伊達紋別駅構内を出た附近から約4kmに渡りサイクリングロードとして整備された[8]。その終点近くに当駅跡がある[9]

1997年(平成9年)時点では草に埋もれてホームと木の、駅前にあった白樺の木が残存していた[8]。その後本物のホームは撤去され、2010年(平成22年)時点ではサイクリングロードの「上長和休憩所」という公園に整備され、石造りの模擬ホームが設置された[9]

また、1997年(平成9年)時点では伊達紋別方の伊達温泉附近のサイクリングロード沿いに2kmのキロポストが残存しており[8]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]

隣の駅

日本国有鉄道
胆振線
伊達紋別駅 - 上長和駅 - 壮瞥駅

脚注

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、858頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c “日本国有鉄道公示第109号”. 官報. (1986年10月14日) 
  3. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、77頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ a b 伊達市の沿革(平成27年3月時点)” (PDF). 伊達市. 2018年9月26日閲覧。
  5. ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)92ページより。
  6. ^ 書籍『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』(著:工藤裕之、北海道新聞社2011年12月発行)279ページより。
  7. ^ a b c d 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)41ページより。
  8. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くIII』(JTBパブリッシング1997年5月発行)40ページより。
  9. ^ a b c 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)156ページより。

関連項目