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ロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロク・デ・ロス・ムチャーチョス天文台の夕暮れ。北欧光学望遠鏡アイザック・ニュートン望遠鏡が見えている。
Several of the helicopter pads built for the inauguration ceremony can be seen under the HEGRA array

ロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台Observatorio del Roque de los Muchachos)は、大西洋にあるスペインカナリア諸島ラ・パルマ島にある天文台である。テネリフェ島にあるテイデ天文台とともに、カナリア天体物理研究所Instituto de Astrofísica de Canarias)が運営にあたっている天文台の一つである。

特長

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シーイングが良好で光学赤外線観測に適している為、設置された。太平洋にあるハワイ島マウナ・ケア山マウナケア天文台群)に次いで北半球有数の観測施設が集まっている。ヨーロッパから近く時差が少ない。能動光学を採用したスウェーデン太陽観測望遠鏡太陽観測用としては最高の分解能を誇る。また、口径10.4mのカナリア大望遠鏡が建設され、2007年から観測が始まっている。

歴史

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この天文台はアイザック・ニュートン望遠鏡英国サセックス州にあるグリニッジ天文台から移設されたことに始まる。この移設は困難を極め、既存の望遠鏡を移設するよりも新設したほうが安く済んだだろうと広く認識されている。

天文台はスペインスウェーデンデンマーク英国の共同で設立された。後にドイツイタリアノルウェーオランダフィンランドアイスランドアメリカ合衆国も参加した。

天文台は1985年6月29日、スペイン王室臨席の下、各国首脳が集まり発足した。

1997年、火事によりガンマ線望遠鏡が被害を受けた。2005年にも火事があったが深刻な被害はなかった。

2018年10月10日には、東京大学宇宙線研究所など日本の研究陣が参画するチェレンコフ・テレスコープ・アレイ(CTA)大口径望遠鏡1号基(直径23m)の設置記念式典が開かれた。CTAは、ブラックホール中性子星などに由来するガンマ線地球大気圏に到達した際に発生する微弱なチェレンコフ放射を捉えるために使われる[1]

小惑星(2946) Muchachosはロケ・デ・ロス・ムチャーチョスにちなんで命名された[2]

望遠鏡

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脚注・出典

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外部リンク

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