マズルカ作品17 (ショパン)
クラシック音楽 |
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フレデリック・ショパンのマズルカ作品17は4曲からなる作品群。パリに居を移してから最初に作曲したもので、華々しい演奏技巧よりも静謐さやハーモニーの落ち着きが特徴。1833年作曲(ただし第4曲は1824年に手がけられた可能性あり)。翌年出版。献呈先はリナ・フレッパ夫人。
作品17-1
第10番、変ロ長調。堂々とした吹奏楽風のマズルカ。ときに故国ポーランドの騎士道精神をあらわしたと評される。中間部は変ホ長調。左手のリズムに乗って、右手が長七度の入った旋律を歌う。
作品17-2
第11番、ホ短調。落ち着いた下降音階の旋律。朗詠調で作品34-2のワルツに近い。
作品17-3
第12番、変イ長調。右手がleggieroと指定されているとおり、軽やかな装飾音が特徴的。中間部はホ長調。嬰ト短調の自然的短音階が調性感から離れ自由な演出をしている。
作品17-4
第13番、イ短調。規模の大きい佳作。「小さなユダヤ人」の名で呼ばれることもある。これはショパン自身が遊び半分で書いた新聞(1824年)の中で、この曲をそう呼んだことによると言われている。簡単な繋留音のついた前奏のあと、緩い単旋律が装飾音を伴って繰り返される。中間部はイ長調。右手が中声部を演じ分けている。