マズルカ作品24 (ショパン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

フレデリック・ショパンマズルカ作品241836年に出版された4つの作品集。献呈先はルイ・フィリップ・ベルテュイ伯爵。いずれも優雅で平明ながら作曲者の作曲語法が際だっている。三部形式

作品24-1[編集]

第14番、ト短調。主題はA-Fis-D-Fis-Gのマジャール音階に準拠した増音程を前面にしたもの。簡単な変奏を加えて繰り返される。中間部は変ホ長調のマズル。長三度の美しい和声であるがC音の代わりにCes音を使っている。

作品24-2[編集]

第15番、ハ長調。三部形式。

非常に独創的な和声。ハ長調の序奏がわずかにあるあとは、平行調イ短調下属調ヘ長調へと唐突に転調している。教会旋法の強い影響といえ、実験的である。この主部は白鍵のみが使用されていることが注目できる。

中間部は変ニ長調

作品24-3[編集]

第16番、変イ長調。少年時代の完成品をそのまま公表しているとされている。優雅で清明ながら作者の個性は発揮されていない。洗練されたワルツに近い小品。

作品24-4[編集]

第17番、変ロ短調。ショパンのマズルカの中で重要な作品の一つ。(右手のみによる)上昇下降各音型ではさみこむような序奏を持つ。感情の起伏を表す重要な演出をしている。主題はDes-A-Des-A-A-Bの音型。6度の和声による中声部の変奏で単調さを免れている。

中間部は平行調。時に変ニ短調に転調して、自由な遊びを発揮している。再現部は形式通りであるが、長大な後奏変ロ長調に解決する妙技を見せている。