マズルカ作品59 (ショパン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

フレデリック・ショパンマズルカ作品591845年に作曲された3つのマズルカ作品。死の4年前という状況の中で、あからさまな民俗臭や、洗練された形式美にもそれぞれ距離を置いた陰りのある曲想で、作者の個性を反映している。献呈先はなし。

作品59-1[編集]

第36番、イ短調。冒頭のE-H-C-A-H-Gis-Eの主題が転調する。中間部は同主調イ長調。右手声部に半音階を巧みに導入して主題再現部の最遠隔調嬰ト短調への転調を簡単に連絡している。

作品59-2[編集]

第37番、変イ長調。洗練されたワルツ。自筆譜では1枚の五線紙にすべて書き込まれている。再現部での左手での旋律線は巧妙な変奏である。コーダでは作者の常套手段である半音階的下降が美しい。

作品59-3[編集]

第38番、嬰ヘ短調Vivaceのとおり、短調でも晴れ晴れしている。中間部は嬰ヘ長調