マキシマ (KOF)

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マキシマ プロフィール

  • 初出作品ザ・キング・オブ・ファイターズ'99
  • 格闘スタイル:“M式”格闘術
  • 誕生日3月2日
  • 出身地カナダの旗 カナダ
  • 身長:204cm
  • 体重:219kg
  • 血液型:A型
  • 嫌いなもの納豆、意見を求める人
  • 大切なもの:モミアゲ
  • 好きな食べ物:甘いもの全般(今のイチオシはマンゴープリン(MI)、スフレロール(MI2、MIA))
  • 趣味:バイクツーリング
  • 得意スポーツラグビー
  • 関連キャラクターK'ウィップクーラ

マキシマ (Maxima) はSNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。担当声優は小西克幸

キャラクター設定

ネスツの改造手術を受けたサイボーグ。ネスツに親友を殺された過去を持ち、復讐のために経歴や外見などを偽ってネスツに一員として侵入、巻島博士の改造手術を受け、反逆の機会をうかがっていた。KOFでの任務の際、上司であるクリザリッドにデータ採取のために殺されそうになる。その際K'と共に組織を脱走し、ネスツ壊滅のための活動を開始する。

全身の80%をサイボーグ化されており、弾丸にも耐え得る装甲(特殊繊維を織り込んだスーツと合わせ、ライフル弾で推定100発は耐えられる)に加えて、頭部に内蔵されたネットワーク機能やデータスキャン機能、全身には様々な火器が内蔵されている(ちなみに、子孫を残す能力は一応残されているようである)。機械の目によって相手を分析することもできる。『2002』以降はビーム兵器を装備している(『2002』では胸部内蔵だったが、『2003』以降から腕に装備するものに変更)。

心臓部には「マキシマリアクター」と呼ばれる、動力源である反応炉が組み込まれており、構造的にも未知の部分が多い。『MAXIMUM IMPACT 2』では、この装置に異常が起き始めてしまい、自身に改造を施した科学者であり、唯一装置を修理可能な巻島博士を救出するため、「アデス」と対決する。

「マキシマ」の名前はコードネームで、巻島博士の苗字と「MAXIMUM」の複数形「Maxima」をかけて名付けられた。制作上のネーミングの由来は『青の騎士ベルゼルガ物語』に登場するAT「ゼルベリオス VR-MAXIMA」の「MAXIMA」から。

K'とはネスツ脱走から行動を共にしており、良き相棒として認め合っている。ネスツ壊滅後はクーラ・ダイアモンドウィップらと共にネスツ残党の処理や、第2のネスツになりえようとする裏社会の者達といった新たな世界に対する脅威に対抗すべくレジスタンス的な生活を送っている。

K'を呆れさせるほどの甘党であり、ケーキパフェなどの甘いお菓子には非常にうるさい。よくお土産にアイスを持ってくる。納豆が嫌いな理由に関しては、「あんなものは貴族の食うもんじゃない!」と本人談。

バイクツーリングが趣味である彼の愛車は「EXCELSIOR HENDERSON SUPER-X」で、これを自分用にカスタムチューンして乗っている。

K'の無茶や精神年齢の低いクーラの世話に苦労させられることが多いため、兄貴分というよりは保護者のような存在である。悪意は無いもののクーラに「おじさん」と呼ばれており、少し傷ついている。設定年齢は29歳である。

全身に火器が仕込まれているサイボーグのため、格闘大会であるKOFでは存在そのものが反則にあたりそうだが、出場停止になってはいない(小説版によれば、「サイボーグは出場禁止とはなっていないから」)。

KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『MI』と表記)シリーズでの肩書きは「鋼のヒューマンウェポン」。『MI2』では巨大組織「アデス」出身の改造人間ナガセに一方的な好意を向けられている。

ゲーム上の特徴

重量のあるキャラクターで、体格が大きい分、相手の攻撃を避けるのが困難。歩行速度は遅く、ジャンプもやや緩慢である。だが、一部の通常技は打撃防御判定を持ち、接近戦で強パンチなどの通常技を出すと相手の攻撃を自動で防ぎつつ、こちらの攻撃を当てるといったことができる場合がある。マキシマは威力の高い技とそうでない技を持ち、自分から攻めるよりも相手の動きに応じて使う技を選んで応戦するという闘いになることが多い。打撃防御判定を存分に発揮できる接近戦に強く、乱戦時に役立つコマンド投げも持っている。

初登場となる『KOF'99』(以下『'99』と表記)では、隙が小さいうえにキャンセルがかかるしゃがみ弱パンチや2段攻撃でキャンセル可能な近距離立ち強パンチから連続技に移行することで相手に手軽にダメージを与えることが可能であった。『2000』ではしゃがみ弱パンチおよび近距離立ち強パンチの2段目がキャンセル不可能になったことで連続技が減少。登場作品を通して性能の高い超必殺技の投げ技「マキシマ・リベンジャー」を数少ない好機に、いかに決めるかも重要となる。

技の解説

投げ技・特殊技

ダイナマイトドロップ
相手を捕えて、両足を揃えて前方へ蹴り飛ばす。ダウン回避可能。
チョーキングバイス
相手を捕えて背後に回り、首を締め落としてその場にダウンさせる。技後に相手との間合いが離れないうえに、マキシマ本体はすぐに行動可能になる。
M9型 マキシマミサイル(試作)
上方に拳を伸ばす。強攻撃をキャンセルして出すことで連続技になるが、一部の相手を除き、しゃがまれると空振りする。また、空中の相手に当てるとダウンさせる。

必殺技

M4型(M4-1型) ベイパーキャノン
強烈なストレートと共に衝撃波を放つ技。一部作ではボタン押しっ放しによりフェイントも可能。単体での威力はかなり高い。実は飛び道具としての特性を持っているため、当て身投げや『MI』シリーズのさばきでとられることがない。逆にシェン・ウーの弾拳など飛び道具の判定を消す技に相殺される。
M4-2型 ベイパーキャノン
斜め下に振り下ろすパンチと共に衝撃波を放つ技。『MI』シリーズで使用。
M4型改 ミサイルキャノン
斜め上のストレートと共に衝撃波を放つ技。『2002UM』で使用。
SYSTEM1・2:マキシマスクランブル
手刀で突き刺す技。追加入力で「ダブルボンバー」 → 「ブルドッグプレス」と続く。『'99』では「SYSTEM1」と「SYSTEM2」が弱と強で分かれており、それぞれ追加入力技が異なっている。
ダブルボンバー
「マキシマスクランブル」(『'99』ではSYSTEM1)からの追加入力技。回転しながら肘打ちを2発叩き込む。
ブルドッグプレス
「ダブルボンバー」からの追加入力技。相手を掴み上げて地面に叩き付ける。
スカルクラッシュ
「SYSTEM2:マキシマスクランブル」からの追加入力技。相手を持ち上げ、膝に叩き付ける。
セントーンプレス
「スカルクラッシュ」の追加入力技。前転して背中からのボディープレスで攻撃する。
M11型 デンジャラス・アーチ
さば折を決めた後にバックドロップで叩き付ける投げ技。技を決めた際の硬直時間が長い。
『MI』シリーズでは2以降からこの動作である(1ではさば折の動作がない)。
ワン・モア・タイム
『MI』シリーズでのみ使用できる、「デンジャラス・アーチ」からの追加入力技。相手を引き起こし、再びバックドロップで叩き付ける。ボタンを押しっぱなしにすることで、引き起こすだけでバックドロップに移行しないフェイントも可能。
SYSTEM3:マキシマ・リフト
ホバー移動で突進して、「スカルクラッシュ」で攻撃する移動投げ。
セントーンプレス
「マキシマ・リフト」の追加入力技。上記の「セントーンプレス」と同様。入力のタイミング次第では「マキシマ・リフト」でダメージを与える前に発生し、結果まったくダメージが入らなくなる。『XI』では投げにかかる前の突進中にも出せる。
M19型 ブリッツキャノン
飛び上がって相手を掴み、衝撃波で相手を地面に落として叩き付ける。
モンゴリアン
文字通りのモンゴリアンチョップを繰り出す。攻撃はしゃがみガード不可。『'99』では強攻撃をキャンセルして出しても連続でつながらないが、出始めにガードポイントがある。また、カウンターモード時はスーパーキャンセル可能。『2000』以降は強攻撃キャンセルで連続技になり、さらに必殺技でキャンセル可能。
元々は特殊技だが、『MI』シリーズ(2以降)では必殺技に昇格している。
トランプル
『MI』シリーズ(2以降)で使用。「モンゴリアン」からの追加技で、相手を踏み付ける。
マキシマプレス
相手を捕まえた後、画面端まで運んで叩きつける。コマンドを追加入力すると、ダウンした相手に「ベイパーキャノン」を叩きこむ。『XIII』で使用。
弱版はその場で相手を掴む。強版は移動投げに変わり、一瞬腰を落とした後、低く構えて前方に突進してから掴む。EX版はルガールの「ゴッドプレス」のような打撃判定の突進技になる。

超必殺技

バンカーバスター
腕に内蔵した「ベイパーキャノン」を地面に打ち出すことによって、反動で天高く飛び上がり、膝を抱えた状態で火の玉のように落下してくる。最初に飛び上がる攻撃で1ヒット、落下する際に1ヒットという計2ヒットの技であり、両方当たったときのダメージはかなり高い。『'99』でのパワーMAX版は、飛び上がる際に全地上に下段判定の地震を発生させる。この地震のヒット効果はダウンだが、ダウン回避は可能。『MI』シリーズでは、技を出した位置に関係なく相手の頭上に落ちてくる上、フェイントに移行することも可能。
名前は実在の兵器「バンカーバスター」に由来している。
フェイントバスター TYPE-1・TYPE-2
『MI』シリーズで使用。「バンカーバスター」のフェイント版。
 TYPE-1は地面に打つ「ベイパーキャノン」の威力を弱め、TYPE-2は前方に小さくジャンプするのみ。
マキシマ・リベンジャー
「ブルドッグプレス」の後に相手を自分の膝に打ち付けてから天高く放り投げ、落ちてきたところに頭突きを叩き込むコマンド投げ。MAX版(作品によっては通常版でも)では3回頭突きでかち上げ、『2002UM』ではさらに最後にパイルドライバーを決める。
本技紹介文には「某超有名マンガの技と酷似している」と紹介されている。
M2型 マキシマビーム
胸を開いてビームで攻撃する技。
『2002』や『NEOWAVE』の時点では射程が短いが、『MI』シリーズ(2以降)では3ゲージ消費技となっており、長射程・高威力にパワーアップしている。
アークエネミー
「マキシマ・リフト」で相手を地面に叩きつけた後、「バンカーバスター」で降ってくる技。
『2002』や『NEOWAVE』におけるMAX2だが、『2002UM』ではMAX超必殺技に変更されている。
MX-II型ファイナルキャノン(MX-IIbファイナルキャノン)
腕を変形させ、胴体からエネルギーを送り込んで放出させる技。
『2003』や『MI』シリーズ(2以降)では球状のエネルギー弾だったが、『XI』ではレーザービーム状に変更されている。『MI』シリーズでは、『MI2』と『MIA』でゲージ消費量が異なる(前者は2ゲージ消費だったが、後者は1ゲージ消費になっている)。
エンドオブワールド
全身からミサイルを乱れ撃ち、止めに胸から極太のレーザーを放つ。
『2002UM』で「アークエネミー」の代わりに使用するMAX2。
ダブルベイパーキャノン
前方に向かって、両手による「ベイパーキャノン」を打ち出す技。『XIII』で使用。
マキシマレーザー
胸を開いて極太のレーザーを放つ技。『XIII』におけるNEO MAX超必殺技。

ストライカー動作

マキシマギャローズ
相手の位置を捕捉して画面外から飛んでくると、相手の首を背後から捕まえて吊るし上げて一定時間動きを拘束する。その間、相手は空中判定になっており、攻撃を加えると吹き飛ぶ。「ギャローズ」(Gallows)とは英語で「絞首台」の意。

その他

ファイナルマキシマランチャー
『'99』のエンディングや小説版にて使用されたもので、腕に仕込まれたミサイルを発射する。

関連人物

関連項目