ブリスカヴィカ

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ブリスカヴィカ
ブリスカヴィカ
ブリスカヴィカ
種類 短機関銃
製造国 ポーランドの旗 ポーランド
設計・製造 地下工場(密造)
仕様
口径 9mm
銃身長 197mm
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾
装弾数 32発(箱型弾倉
作動方式 シンプル・ブローバック方式
オープン・ボルト撃発
全長 556mm/730mm
重量 3,220g
発射速度 550-650発/分
有効射程 150-200m
歴史 
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ブリスカヴィカブウィスカヴィツァ, ポーランド語:Błyskawica ブウィスカヴィーツァ)は、第二次世界大戦中にポーランドレジスタンス組織のひとつでロンドン亡命政府指揮下にあったポーランド国内軍(Armia Krajowa, AK)が独自に設計・製造した短機関銃である。

なお、「ブリスカヴィカ」は日本語における慣用表記で、ポーランド語としての発音は「ブウィスカヴィツァ」に近い。

開発[編集]

この銃は、ポーランド国内における反ナチス・ドイツのレジスタンス闘争用に設計された短機関銃である。 1943年4月に設計が開始され、同年9月に試作品が完成し量産体制が整い、ポーランド語で「稲妻」を意味する"Błyskawica"と命名された。

設計[編集]

イギリスステンガンの基本構造に加えて、折りたたみ式銃床弾倉の挿入方向などドイツMP40も参考にして設計されている(ポーランドではステンガンのコピー生産も行われていた)。

作動機構は構造の単純なシンプル・ブローバック方式オープン・ボルト撃発を採用しているが、ファイアリング・ピンボルトに固定されておらず、MP40と同様に独立している。

弾丸9x19mmパラベラム弾を採用し、弾倉はMP38/MP40のものを流用しており、ドイツ軍からの鹵獲や闇購入を前提とした装備だった。

実戦投入[編集]

1943年-1944年にかけて行われた嵐作戦と1944年8月1日ワルシャワ蜂起にて上記の国内軍KeDywKierownictwo Dywersjiアクロニムポーランド語でDirectorate of Sabotage and Diversion)によって使用された。

関連項目[編集]