ヒュンダイ
ヒュンダイ | |
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各種表記 | |
ハングル: | 현대 |
漢字: | 現代 |
発音: | ヒョンデ |
2000年式: 英語: |
Hyeondae Hyundai |
ヒュンダイ(現代、현대、日本語読み: ヒョンデ)とは、鄭周永によって創設された大韓民国の旧財閥である。 現代自動車、及び、現代重工業などを傘下に持っていた。
概要
韓国経済危機の前は現代は韓国最大級の財閥であったが、今は解体されて4つの集団に分離している。同じ現代と言う会社名は名乗るものの、会計を別にするグループとしてビジネスを展開している。
財閥成立の経緯
1946年、ソウルで現代自動車工業社(自動車修理業)、翌年、現代土建社(後の現代建設)を開業。
1972年、韓国初となる造船業に進出し、蔚山に現代造船所(後の現代重工業)を建設。
韓国経済危機で現代財閥が解体
1997年に経営破綻した起亜自動車を現代自動車が買収し経営統合。現代-起亜自動車グループを作る。 1997年の韓国経済危機の時に経営難に陥った現代財閥は解体され、現代-起亜自動車グループは現代財閥から2000年に分離した。
現代重工業グループも2002年に現代財閥から分離し、別会社のグループとして存続している。
現状
現在は主に下記の4つの集団に分裂している。
- 韓国の現代グループ。現代峨山、現代商船を中心とした財閥。
- 現代-起亜自動車グループは韓国最大の自動車会社である。代表は鄭周永の次男の鄭夢九。
- 現代重工業グループ。2002年に現代財閥から分離。代表は鄭周永の六男の鄭夢準。
- 現代百貨店。鄭周永の三男の鄭夢根が率いている。
現代財閥の本家筋は1の現代グループであるが、現代自動車グループと現代重工業グループに較べて小規模なグループになっている。 しかし、対北朝鮮事業を専門に行っている現代峨山があるため、政治的・社会的な影響力は依然無視できないものがある。 1の現代峨山、現代商船を中心とした財閥は鄭周永の後継者とされた五男の鄭夢憲が率いていたが、2003年に自殺後、妻の玄貞恩が後を継いでいる。なお、現代峨山は翻訳ソフトでは現代牙山と誤訳されるが、会社名の由来は鄭周永の雅号からで、忠清南道の牙山市とは(朝鮮語での発音が同一である以上の)関係はない。
3の現代重工業グループは2002年に現代財閥から分離。代表は鄭周永の六男の鄭夢準。また鄭夢準は峨山財団理事長を務めており、峨山財団にはソウルで三星医療院などと並ぶ総合病院であるソウル峨山病院などの医療施設や福祉機関が所属している。
近年、債権団管理下にあるかつてのグループ有力企業を巡る買収合戦が繰り広げられており、現代重工業が2009年と2010年にそれぞれ現代総合商事と現代オイルバンクを、現代自動車は2011年に現代建設を1の現代グループと争った上に買収した。
会社の名称
日本での呼び名は「ヒュンダイ」「ヒョンデ」と2種類があるが、前者は「現代」の韓国式ローマ字表記“HYUNDAI”を日本語読みしたもので、後者は朝鮮語の発音に近い読み方(文化観光部2000年式:“Hyeondae”、マッキューン=ライシャワー式:“Hyŏndae”)をしたものであり、語源としては同じである。
英語での発音は様々見られる。
- [ˈhjʌndeɪ] ヒャンデイ、[ˈhʌndeɪ] ハンデイ
- [ˈhjʌndaɪ] ヒャンダイ、[ˈhʌndaɪ] ハンダイ
- [haɪˈuːndaɪ] ハイウーンダイ
- [hiˈʌndeɪ] ヒアンデイ
なお、ヒュンダイモータージャパン(現代自動車100%出資の日本販売法人)の場合はブランド名・法人名共に「ヒュンダイ」を日本国内での正式呼称としている[1]。 またロゴマークは現代自動車とは異なり正三角形を2つ重ね合わせたものを使用している(日本では物流用のコンテナなどでこのロゴマークを目にすることが多い)。
注釈
- ^ “FAQ Q.09 新聞ではよく「現代」と書いてあるのですが、一般的にはどう呼ぶのですか?”. ヒュンダイモータージャパン. 2009年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月8日閲覧。
関連項目
- 現代電子産業→パンテック&キュリテル、ハイニックス半導体
- Aリーグ
- 現代ユニコーンズ
- 現代-起亜自動車グループ
- 2010年メキシコ湾原油流出事故
- 英雄時代 - 現代グループ創業者鄭周永をモデルにした韓国ドラマ
外部リンク
- 現代グループホームページ(韓国語)