バルトアンデルス
バルトアンデルス(独:Baldanders)は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』に登場する架空の生き物。元となったのはギリシア神話に登場する変身の術の巧みな神プロテウスであり、16世紀にハンス・ザックスにより創作されたという。
概要
名前について、「すぐに別のもの」を意味する。これは「すぐに」(Bald)と「べつのもの」(Anders)のドイツ語の組み合わせに由来している。 文献的に最古のものはハンス・ザックスによって書かれた詩によるものである。 その名が著名になったのはハンス・ヤーコプ・クリストッフェル・フォン・グリンメルスハウゼンの阿呆物語によったもので、同書では悪魔と言った類いでは無く、ただ千変万化と言う存在そのものとして扱われている。 生まれは天国とされ、動向や傾向は世界が終わるまで変わらないと言う。
姿はしばしば、人体の胴体と頭部を持っているとされる。単一のヤギの脚が臀部に取り付けられているか、ヤギの脚と鳥の足が一緒になっており、魚の尾、鳥の翼を持っているとされている。
バルトアンデルスという名前の存在の登場する作品
- 阿呆物語(小説、ハンス・ヤーコプ・クリストッフェル・フォン・グリンメルスハウゼン作、原題「Der abenteuerliche Simplicissimus」)
- 新しい太陽の書(小説、ジーン・ウルフ作)
- うしおととら(漫画、藤田和日郎作)
- カルドセプト・シリーズ(コンピュータゲーム、大宮ソフト製、表記はバルダンダース)
- CANNONBALL 〜ねこねこマシン猛レース!〜(コンピュータゲーム、ライアーソフト製)
- ファイナルファンタジーV(コンピュータゲーム、スクウェア製、表記はバルダンデルス)
- ファイナルファンタジーXIII(コンピュータゲーム、スクウェア・エニックス製)
- ぷよぷよフィーバーシリーズ(コンピュータゲーム、セガ製)
- 魔術士オーフェンシリーズ(小説、秋田禎信作、生き物として登場するのではなく剣の名前として名称のみ使用されている)
- Fate/Grand Order(スマートフォン専用ロールプレイングゲーム、作中の組織名として名称のみ使用されている)
- 妖精探偵社(漫画、米村孝一郎)