ハコネサンショウウオ
ハコネサンショウウオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Onychodactylus japonicus (Houttuyn, 1782) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ハコネサンショウウオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Hakone salamander, Japanese clawed salamander |
ハコネサンショウウオ(箱根山椒魚、Onychodactylus japonicus)は、両生綱有尾目サンショウウオ科ハコネサンショウウオ属に分類される有尾類。
分布
種小名japonicusは「日本の」の意。
形態
全長10-19cm。胴体の左右側面にそれぞれ入る皺(肋条)は13-15本。胴体が細く、尾は断面が丸く頭胴長よりも長い。体色が暗褐色で正中線上を黄褐色の縦縞が入るが、地域によって変異がある。四肢は長く、雄の後肢は太くなる。また繁殖期には四肢の指先に黒い爪が現れる。
日本に生息するサンショウウオでは唯一肺を持たず、呼吸は皮膚呼吸でのみ行う。
幼生は四肢に黒い爪があり、後肢の後部に皮膚の襞がある。
生態
標高500-2500mの山地にある渓流沿いの森林に生息する。夜行性で、昼間は石や倒木の下に隠れて休む。天敵としては肉食性の大型魚類やヘビ等が挙げられる。
繁殖形態は卵生で、4-8月、地域によっては10-12月に源流にある石の下や地下水脈に長細い卵のうを生む。地上から見えない場所に産卵するため、卵のうを発見することは非常に難しい。1つの卵のうには5-10個の大型の卵が入っている
幼体に変態するまで1-2年もの時間がかかり、成体になるのは生後5年程かかるとされる。
人間との関係
福島県檜枝岐村では本種を初夏のみ郷土料理とする。調理方法としては燻製や天ぷら、唐揚げ等がある。
標高の高いところに分布し人間と生活場所がかさなることは少ないが、環境の変化に弱くまた生息する環境が特殊なため環境破壊等の原因で生息数が減少している。日本のみで見れば広域分布種だが、地方自治体によっては本種をレッドデータブックに記載している。
関連項目
参考文献
- ^ Kaneko, Y. & Matsui, M. 2004. Onychodactylus japonicus. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species. Downloaded on 24 November 2007.