ドクターフィッシュ
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ドクターフィッシュ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Garra rufa Heckel, 1846 | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Doctor fish |
ドクターフィッシュ(Doctor fish, 学名 Garra rufa)は、コイ科の魚ガラ・ルファの通称。
分布
トルコ、イラン、イラク、シリア、レバノン周辺の西アジア地域の河川。
生態
全長約10cm。西アジアの河川域に生息する淡水魚で、37℃程度の高い水温でも生息できるためトルコなどの温泉にも生息するが通常は河川や池沼に生息する。水温、水質ともに適応の幅が非常に広く丈夫な魚である。餌を求める時は活発に動き回るが、普段は石などの上や陰でじっとしていることが多い。食性は雑食性。口が吸盤のようになっており石や岩などに付着した藻類を舐めるようにして食べることができるほか、底にいる微生物や昆虫の幼虫などを食べる。
幼魚の頃は群れで生活するが、成長するとオスは縄張りを持つようになり多少攻撃的な性格にかわる。繁殖は卵生で水草やコケを産卵床とし直径2-3mmの卵を産む。孵化までの期間は水温により異なるものの、25度前後の水温でおおむね3-5日程度で5mm前後の稚魚が孵化する。
ドクターフィッシュの由来
温泉に入ったヒトの古くなった角質を食べる習性があり、歯が無いため肌を傷つける事なくアトピー性皮膚炎・乾癬など皮膚病に治療効果があるとされ、「ドクターフィッシュ」の通称で知られる。ドイツやトルコではドクターフィッシュによる治療が保険適用の医療行為として認められている。ヒトの角質を食べるのは、温泉では他の生物があまり生息せず、他に食べるものが無いため、と考えられている。従って、えさが豊富にある環境下であれば人の角質を食べることはほとんどない。寿命はだいたい7年、角質を食べるのは生後2ヶ月から2年半ごろまでである。
近年、日本でも皮膚病の治療効果が注目され、日帰り入浴施設などで「フィッシュセラピー」としてのサービスが提供されているが、
イギリスでは英国健康保護局(Health Protection Agency)によりHIVやHCVなどの感染症が見過ごせない感染率であることから各施療所に指導を行なっている。
最近では、同様に古くなった角質を好むchin chinというアジア原産の魚を、その価格の安さから「ドクターフィッシュ」と称し、サービスに使用する悪質な業者も増えてきている。 この魚には微小な歯があるので、肌が傷つくというトラブルが報告されている。
「アメリカでは、14の州でエステサロンによるフィッシュセラピーがエステ組合内により禁止された。」という記事があるが[1]、これにはchin chinを使用したものであると考えられており[要出典]、よって実際にドクターフィッシュによるセラピーを体験したい場合は、利用者自身が注意深く判断する必要がある。
ギャラリー
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ドクターフィッシュ
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縄張りを見張るオスの成魚
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Garra rufa