ダム鎮
ヂャマ(チベット語: འགྲ་མ་ Zhama、中国語: 樟木、ネパール語: Khasa)またはダムはチベット自治区シガツェ地区ニャラム県(チベットガリー地方)に属する町である。ヒマラヤ山脈南麓のネパールとの国境に位置する町で、ラサ市からは736km離れている。
自然
ダムの年平均気温は20℃と温暖で、ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候に属する。年間降水量は2000~3000mmで、雨季は3月から10月である。
チベットの他の地域と比較して、ダムは海抜が2300mと低く平均降水量も多いため、周囲は原始林に覆われている。
交通
- G318国道(中尼公路)
ラサ方面からの公共交通機関がないため、ダムへは車をチャーターするかツアーで訪れるのが一般的である。なお、ネパールの首都カトマンズから国境のネパール側の町コダリまではバスが運行されている。
なお、ラサからダムを経由してカトマンズまで鉄道を伸ばす計画がある[1]が、2010年8月現在、工事は始まっていない。
経済
中国政府の統計によると、1966年のダム口岸での貿易総額は約1000米ドルであったが、2004年には約1億米ドルとなった。これは2004年にチベットで取引された貿易総額の50%を占めている。
ダムの住民の70%以上は第二次産業と第三次産業に従事している。そのため、町には貿易会社が約20社、インドやネパールの商品を取り扱った商店が約100店舗ある。この他にも、町には税関、銀行、出入国管理事務所、公安等の管理機構も存在する。
観光
主な見どころ
- 立新原始森林景区:ダムから約3km離れたシェルパ居住区のひとつ。ユキヒョウやハヌマンラングール、ヒマラヤタール等の野生動物が棲息している。
- 中尼友誼橋:長さ65mで、チベット(中国)とネパールの境界に架かる橋。
その他
ダムはチベットからネパールやインド方面に抜ける街道の要衝に位置し、ネパールとの国境は古くから開放されているため、多くのバックパッカーが訪れる。