チャモロ人
チャモロ族の伝統衣装 | |
(177,000) | |
居住地域 | |
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グアム島、北マリアナ諸島 | |
言語 | |
チャモロ語と英語 | |
宗教 | |
キリスト教(大部分はローマカトリック) | |
関連する民族 | |
ミクロネシア人、オーストロネシア人 (en) |
チャモロ族 (Chamorro) は、ミクロネシアのマリアナ諸島の先住民。チャモロは、スペイン語の「刈り上げた」とか「はげ」という意味を表す言葉である。チャモロ以前は、外部に対してはタオタオ・タノ(土地の人)と自称していた。
歴史
本島には、紀元前3000年から東南アジア系の移住民が住み着いたと考えられており、その人たちが今日の先住民チャモロ人の祖先とされている。そのことを裏付ける遺跡が、ラッテストーンである。 スペイン人との接触がある17世紀以前は4万人から6万人の人口を保持していたが、1710年の人口調査ではグアム島とロタ島の人口は3539人に激減していた。人口激減の背景には、スペイン人による殺戮や、天然痘などの疫病があるとされている。
労働者確保のためメキシコ人やフィリピン人を移住させる政策を積極的に採ったことにより、彼らとの混血化が進み、純粋なチャモロ族はすでに存在しないと言われているが、チャモロ語については、公用語の英語とともに広く使用されている。
親族組織
母系制のクランが基本単位である。[1]
脚注
- ^ 前川啓治「<グアム> 13 チャモロ」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 237ページ