シークレット・メッセージ
『シークレット・メッセージ』 | ||||
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エレクトリック・ライト・オーケストラ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
時間 | ||||
レーベル | Jet/Epic/Sony | |||
プロデュース | ジェフ・リン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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エレクトリック・ライト・オーケストラ アルバム 年表 | ||||
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シークレット・メッセージ(Secret Messages)は、1983年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) のアルバム。
概要
前作『タイム』よりもシンセサイザー色が薄まり、ギターや生楽器の音源を重視したバンド・サウンドへと変貌を遂げている。ベーシストのケリー・グロウカット、指揮者ルイス・クラークにとっては、最後のアルバムとなる。また、エレクトリック・ライト・オーケストラにとっても、商業的にヒットした最後のアルバムである。
このアルバムは元々、ダブル・アルバムを予定していたが、レコード会社からLP2枚組の制作があまりにも高価になるだろうと言われ、却下される。既に2枚分の曲は完成していたため、選曲から漏れたものは、シングルB 面などに収録されているが、当初予定されていた形での「完全版」アルバムの発売は2013年現在でも実現していない。前作で解雇されたルイス ・ クラークが復帰しているが、ストリングスがリンの関心から遠ざかっていることに違いはなく、前作同様限定的な使用にとどまっている。収録曲「ロックン・ロール・イズ・キング」に、1977 年『アウト・オブ・ザ・ブルー』以来久々にミック・カミンスキーのヴァイオリン・ ソロが収録された。
シークレット・メッセージは、そのタイトルが示すように、曲の中などに隠されたメッセージが散らばっている。この頃、ジェフ・リンにとっては、マネージメントとバンドの関係がぎくしゃくし始めていたため、前アルバムのツアーも途中で中止されるなど、問題を抱えていた。そして1982年に、このアルバム発表時には、ライブツアーの予定すら組まれなかった。これらに対する不満のなど、皮肉を込めた意味で、様々なメッセージが、ここに収められたのではないかと言われている。また、このアルバムの完了時に、ジェフ・リンとマネージャーが、ギタリストのケリー・グロウカットからロイヤリティの問題で告訴されるという事件が起こっている。
2001年にはリマスター盤が発売され、未発表曲やシングルB面の極などがボーナス・トラックとして追加収録された。
収録曲
なお、「タイム・アフター・タイム」はCD盤のみ収録。
- シークレット・メッセージ - Secret Messages
- シングルカットされ、イギリスで48位。PVはジョドレルバンク天文台の前で撮影された。
モールス符号のようなシンセサイザーがフューチャーされているが、意味は成さない。
- シングルカットされ、イギリスで48位。PVはジョドレルバンク天文台の前で撮影された。
- 落日の王国 - Loser Gone Wild
- ジャズとディスコが交互につなげられた実験的なサウンドを持つ。歌詞に「バイオリンが演奏されなくても気にしない、もうこれ以上あの音を聞きたくない」という衝撃的な一節がある。
- ブルーバード - Bluebird
- 遥か銀河の彼方に - Take Me On And On
- ベスト盤「The Very Best of Electric Light Orchestra vol.2」に収録されている。ここまでの曲順はオリジナルと同じ。
- タイム・アフター・タイム - Time After Time
- フォー・リトル・ダイアモンド - Four Little Diamonds
- シングルカットされた。ビートルズをもろに意識したサウンド。「アフターグロウ」には別バージョンが収録。
- ストレンジャー - Stranger
- 危険!!最前線 - Danger Ahead
- スペイン通信 - Letter From Spain
- マイダスの輝き - Train Of Gold
- ロックン・ロール・イズ・キング - Rock 'N' Roll Is King
- シングルカットされイギリスで13位、アメリカで19位。元メンバーであるミック・カミンスキーのバイオリンソロがフューチャーされている。
- リマスター盤ボーナス・トラック
- ノー・ウェイ・アウト - No Way Out
- ダブル・アルバムより漏れた曲。後に3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
- エンドレス・ライズ - Endless Lies
- ダブル・アルバムより漏れた曲。「バランス・オブ・パワー」収録とは別ミックス。
- アフター・オール - After All
- シングル「ロックン・ロール・イズ・キング(Rock 'N' Roll Is King)」B面。
ダブル・アルバム構想時のトラック・リスト
- Side A
- Secret Messages
- Loser Gone Wild
- Bluebird
- Take Me On and On
- Side B
- Stranger
- No Way Out
- 後に3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
- Beatles Forever
- Letter from Spain
- Danger Ahead
- Side C
- Four Little Diamonds
- Train of Gold
- Endless Lies(1983 Version)
- 2001年本アルバム・リマスター盤に収録。
- Buildings Have Eyes
- シングル「シークレット・メッセージ」B面。3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
- Rock 'n' Roll is King
- Side D
- Mandalay
- 3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。
- Time After Time
- After All
- シングル「ロックン・ロール・イズ・キング(Rock 'N' Roll Is King)」B面。2001年リマスター盤に収録
- Hello My Old Friend
- 3枚組ベスト盤「アフターグロウ(Afterglow)」に収録。ジェフの故郷であるバーミンガムに捧げた曲。ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を意識したであろうパートを含む大作。