Exmor
エクスモア(Exmor)は、ソニーが販売しているCMOSイメージセンサのシリーズで、同社の登録商標である。
「Exmor」とは「Exceed(超える)」や「Express(表現)」、「Experience(経験・体験)」などの頭文字「EX」と、もっと先を意味する「More」の「MOR」を組み合わせた造語であり、従来の映像を超えた、見たまま以上のことを表現し、それを体験してさらにその先の未来へといったニュアンスが込められている[1]。
概要
従来イメージセンサーの主流は長くCCDであったが、CMOSイメージセンサ画質の改善が進み、低消費電力と高速という特徴を生かして、用途が広がっている。ソニーはCCDのメーカーとして最大手であるが、近年CMOSイメージセンサにも力を入れている。
Exmorは高感度化と低ノイズ化のさまざまな工夫がなされているが、中でも列並列A/D変換回路を採用して、高速化と低ノイズ化を両立させていることが特徴である[2]。
なお、更に改良型として裏面照射型構造を採用したCMOSセンサー「Exmor R」も開発されている[3]。
2012年8月に裏面照射積層型構造を採用したCMOSセンサーの「Exmor RS」を開発。従来のRGB(赤・緑・青)画素にW(白)画素を加え、デバイス技術と信号処理による「RGBWコーディング」とHDRムービー撮影が可能となった[4]。
採用製品
ソニーでは、Cyber-shotやα、ハンディカムシリーズ、VAIOのMOTION EYE(Webカメラ)で使われている。他カメラメーカーやiPhoneを始めとする携帯電話・スマートフォンにも採用されている。
採用携帯電話・スマートフォン・ファブレット
Exmor for mobile
Exmor R for mobile
- 富士通製
- 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ→富士通モバイルコミュニケーションズ製・富士通ブランド
- au (KDDI・沖縄セルラー電話)
- ソフトバンクモバイル
- NECカシオ モバイルコミュニケーションズ製・NECブランド
- ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ→ソニーモバイルコミュニケーションズ製
- アップル製
- サムスン電子製
Exmor RS for mobile
★はインカメラにExmor R for mobileを搭載。
- ソニーモバイルコミュニケーションズ製
- NTTドコモ
- au (KDDI・沖縄セルラー電話)
- ソフトバンクモバイル
- ファーウェイ製
- イー・モバイル→ワイモバイル
- NTTドコモ
- NECカシオ モバイルコミュニケーションズ製・NECブランド
- 富士通製
- 富士通モバイルコミュニケーションズ製・富士通ブランド
- au (KDDI・沖縄セルラー電話)
- ソフトバンクモバイル
- アップル製
- 京セラ製
採用タブレット
★はインカメラにExmor R for mobileを搭載。
Exmor for mobile
- ソニー製
- Sony Tablet S
- Sony Tablet P
Exmor R for mobile
- NEC製
- ソニー製
- Xperia Tablet Z★ (Wi-Fiモデル)
- ソニーモバイルコミュニケーションズ製
Exmor RS for mobile
- 富士通製
- 富士通モバイルコミュニケーションズ製・富士通ブランド
- ソニー製
- Xperia Z Ultra★ (Wi-Fiモデル)
- Xperia Z2 Tablet★ (Wi-Fiモデル)
- Xperia Z4 Tablet★ (Wi-Fiモデル)
- ソニーモバイルコミュニケーションズ製
- NTTドコモ
- au (KDDI・沖縄セルラー電話)
脚注
- ^ http://ganref.jp/magazines/index/1/4/69
- ^ http://www.sony.co.jp/SonyInfo/technology/technology/theme/cmos_01.html
- ^ http://www.sony.co.jp/SonyInfo/technology/technology/theme/exmor_r_01.html
- ^ http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201208/12-107/
- ^ http://www.chipworks.com/en/technical-competitive-analysis/resources/blog/inside-the-iphone-5s/