ウラギンシジミ
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(ウラギンシジミ属から転送)
ウラギンシジミ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Curetis acuta paracuta Niceville, 1901[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶) |
ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶、学名 Curetis acuta paracuta)は、チョウ目シジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類されるチョウの一種。
概要
[編集]翅の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。オスの翅の表は茶色地にオレンジ色を配した色であるが、メスではオレンジ部分が白色または淡い水色になる。表も裏も飾り気がなく渋い色合い。
分布
[編集]典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布。海外ではヒマラヤ地域から中国にかけて分布する[2]。山麓や盆地、郊外の住宅地などで普通に見られる。宮城県のレッドリストで、要注目種の指定を受けている[3]。
生活史
[編集]幼虫は茶色をしており、後部に1対の突起をもち、また節のひとつが緑色をしている。幼虫の食草はマメ科のクズ、フジなど。花や蕾を食べる[4]。
成虫は5-10月に見られ、この間に2-3回発生する[2]。成虫で越冬し、春先にも見られることがある[5]。
2001年4月23日に福岡県福岡市で採取した越冬したメスが、捕獲後87日間生存し343個の卵を産卵したことが確認された[6]。
オス | オス | オス・地面の水を吸う | メス・海上の森にて |
ウラギンシジミ属
[編集]ウラギンシジミは他のシジミチョウと相違する点が多く、シジミチョウ科ではなくウラギンシジミ科として扱われることもある[3]。その場合、日本のチョウでウラギンシジミ科に属するのはこの亜種だけであり、他の近縁種はない[7]。
ウラギンシジミ属には以下の種がある。
- C. acuta
- C. acuta paracuta - ウラギンシジミは、日本に分布する同属の唯一の種。
- C. brunnea
- C. bulis
- C. dentata
- C. regula
- C. santana
- C. saronis
- C. siva
- C. tagalica
- C. thetis
ウラキンシジミ(裏金小灰蝶、Ussuriana stygiana)は、同科で別亜科の種である。
脚注
[編集]- ^ “ウラギンシジミ”. 静岡県 (2011年4月7日). 2011年12月5日閲覧。
- ^ a b 山と溪谷社 (2006)、40頁
- ^ a b “日本のレッドデータ検索システム(ウラギンシジミ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年12月5日閲覧。
- ^ “ウラギンシジミ”. 南相馬市. 2011年12月5日閲覧。
- ^ “冬の山形に珍客、ウラギンシジミ 採集家が盃山周辺で捕獲”. 山形新聞 (2011年12月3日). 2011年12月5日閲覧。
- ^ 矢後勝也、矢田脩「ウラギンシジミ(鱗翅目,シジミチョウ科)の蔵卵数と寿命に関する知見」『蝶と蛾』第53巻第3号、日本鱗翅学会、2002年6月20日、181-184頁、NAID 110007630970。
- ^ 山と溪谷社 (2006)、33頁
参考文献
[編集]- 猪又敏男(編・解説)、松本克臣(写真)『蝶』山と溪谷社〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年6月。ISBN 4-635-06062-4。
- 森上信夫・林将之 『昆虫の食草・食樹ハンドブック』 文一総合出版、2007年、ISBN 978-4-8299-0026-0。
- 高柳芳恵『葉の裏で冬を生きぬくチョウ―ウラギンシジミ10年の観察』偕成社〈わたしの研究〉、1999年10月。ISBN 4036346601。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “蝶類学会フォトギャラリー・ウラギンシジミ獲”. 日本蝶類学会. 2011年12月5日閲覧。