Wikipedia:ライセンス更新

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メタウィキメディアでの投票結果及びウィキメディア財団の理事会決議により、ウィキペディア日本語版を含むウィキメディアのプロジェクトは、2009年6月15日から、従来のGFDLに加えてCC-BY-SAでも利用可能となりました。

このページは、ウィキペディア日本語版でのこのライセンス更新に関する情報を共有します。このライセンス更新に関する詳細かつ正確な情報は、meta:Licensing updateにあります。 もし不明な点があればこのページのノートなどで質問することが出来ます。よくある質問も合わせてご覧ください。

なお、このライセンス更新に関連する作業を行なう人たちが円滑に作業を行なうためのウィキプロジェクト ライセンス更新が立ち上げられています。ライセンス更新に関する作業を行なってくれる方はこのプロジェクトへの参加も検討してみてください。

詳細

このライセンスの更新は、従来から利用されていたGNU Free Documentation License (GFDL) 1.2及びそれ以降のバージョンに加えて、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) 3.0 Unportedでも利用可能にするというものです。言い換えれば、「GFDLのみ」から「CC-BY-SAとGFDLのデュアルライセンス」に変更となったということです。この2つのライセンスの詳細は、

を参照してください。

このライセンス更新は、具体的には

  1. 従来「GFDL 1.2およびそれ以降」でのみ利用可能であったコンテンツは、
    1. ライセンス更新基準を満たしていれば、CC-BY-SA 3.0 Unportedでも利用可能となる。
    2. 基準を満たしていないものは・・・(どうすべきか現在ノートで議論中です)
  2. 以降の投稿、編集等はすべてGFDLおよびCC-BY-SAのデュアルライセンスで提供される。これにより、
    1. CC-BY-SAのみで提供されるコンテンツの移入を受け入れる。
    2. GFDLのみで提供されるコンテンツの移入を禁止する。
  3. 新しく投稿されたものにCC-BY-SAのみで提供されているものが含まれている場合、それはGFDLで利用できない。

ということになります[1]

つまり、このライセンス更新は、CC-BY-SAへの移行ではありません。CC-BY-SAとともに、従来どおりのGFDLでの利用も可能で、つまり「GFDLとCC-BY-SAのデュアルライセンスで提供する」というものです。 また適用範囲はGFDLのみで提供されている全てのコンテンツになります。つまり、従来からGFDLのみで提供されてきた全てのテキストはもちろん、GFDLのみで提供されてきたファイルなども同時にCC-BY-SAで利用可能になるよう変更されます。

ウィキメディアプロジェクトではGFDLとともにCC-BY-SAも提供されるようになりましたが、しかしどちらかというとCC-BY-SAが主要ライセンスとなり、GFDLは補助的に使われるライセンスとなります[2]

利用規約におけるGFDLのバージョン指定

ライセンス更新と同時に、ウィキメディアは利用規約を設定しました。 この利用規約は、フッターなどでこの利用規約に明確なリンクを持つ全てのウィキに適用されるもので、実際にこのリンクは、ウィキペディア日本語版には、ライセンス更新と同時に、つまり2009年6月15日にリンクされました。

この利用規約においては、GFDLのバージョンは、1.2およびそれ以降ではなく、バージョン指定なしとなっています。 このバージョン指定なしとは、具体的には、2010年7月7日時点においては、バージョン1.1、バージョン1.2、バージョン1.3となっています。

経緯

従来から、ウィキペディア日本語版は「自由な利用が出来る百科事典」として、全てのテキストを「GFDL1.2およびそれ以降のバージョン」で公開してきました。しかし、GFDLは再利用の際の負担が大きく、またGFDLと同様フリーなライセンスとして有名なクリエイティブ・コモンズと相互互換性がないなどいくつかの問題を抱えていました[3]

このような問題があり、2007年の12月にウィキメディア財団の理事会はフリーソフトウェア財団にCC-BY-SAに移行できるような新しいライセンスのリリースを希望しました[4]。 その結果、2008年11月3日にGFDLの新しいバージョンGFDL 1.3がリリースされ、このライセンスにおいて、GFDL 1.3で公開されているものを「CC-BY-SA 3.0」でライセンスできるようになりました。

この新しいライセンスのリリースを受け、ウィキメディア財団の理事会は、ウィキメディアのコミュニティに対してGFDLに加えてCC-BY-SAでリリースすることを提案し、メタウィキメディアで議論されました。そして2009年3月3日から4月12日まで投票が行なわれた結果、約75%の賛成(反対11%、中立14%)があり、理事会での承認を経て2009年6月15日から、ウィキペディア日本語版を含む全てのウィキメディアのプロジェクトで、このライセンス更新が実施されました。

ライセンス更新基準

今回のライセンス更新により、あらゆるGFDLのコンテンツがCC-BY-SAで利用可能になるわけではありません。具体的には、以下の条件を全て満たしているGFDLのコンテンツのみが、CC-BY-SAでの利用を可能にすることができ、ウィキメディアプロジェクトではこの基準を満たしているものは自動的に利用可能になります[注 1]

  1. 「GFDL 1.3」 のライセンス下で提供されている(「GFDL 1.2およびそれ以降」は該当、「GFDL 1.2」のみは該当せず不可)。
  2. いかなる表紙や不可変更部分もない。
  3. 全ウィキメディアプロジェクトの中で一番最初に投稿されたのが、2009年8月1日より前。
  4. ウィキメディアプロジェクト以外のGFDLでライセンスされた情報源から移入したもので、全ウィキメディアプロジェクトの中で一番最初に投稿されたのが、2008年11月1日より前。

ただし、ウィキペディア日本語版においては

  1. もともと「GFDL 1.2 」のみのライセンス下でコンテンツは移入されていない[注 2]
  2. 日本語版ウィキペディアにオリジナルで投稿されたものは、基本的に表紙や不可変更部分はない[5]
    外部のものからの持ち込みは・・・?→精査する必要アリかもしれない
  3. 今のところ(少なくともMediaWiki:Sitenotice等で広く通知した時点で)は、2009年8月1日になっていない。
  4. 2008年11月1日以降は外部からのGFDLのみのライセンス情報源の持ち込みは制限されている[6]

ということもあり、ほとんどのコンテンツはこの基準を満たしていると考えられます。

もしあなたがこれらの基準を満たしていないものを見つけた場合は、このページのノート等へお知らせください。

移入と移出

以下の表は、各ライセンスについてウィキペディア日本語版への移入(受け入れ)と、ウィキペディア日本語版からの移出(利用)の可否を表わすものです。○は可能、×は不可、△は条件付、?は不明を意味します。

ウィキペディア日本語版への移入および移出ライセンス
ライセンス 移入 移出
従来 更新後 従来 更新後
パブリックドメイン × ×
GFDL 1.2のみ × ×  ?  ?
GFDL 1.2以降 × [注 3] [注 4]
CC-BY × ×
CC-BY-SA [注 5] ×
CC-BY-NC × × × ×
CC-BY-ND × × × ×
CC-BY-NC-ND × × × ×
CC-BY-NC-SA × × × ×
GFDL 1.2以降とCC-BY-SA × [注 4]

GFDLとCC-BY-SAの比較

以下の表は、GFDL 1.2とCC-BY-SA 3.0 Unportedの違いを簡単に比較したものです。オリジナルで詳しい文書はmeta:Licensing update/License comparison/jaにあります。

GFDL 1.2とCC-BY-SA 3.0 Unportedの違い
GFDL 1.2 CC-BY-SA 3.0 Unported
ライセンスの作成・改訂者 フリーソフトウェア財団 クリエイティブ・コモンズ
想定されている著作物 フリーソフトウェアの説明書など 著作物一般(プログラムは除く)
言語と法域 アメリカ合衆国の法域の文脈のもと、英語で書かれている。また、公式な翻訳はなく、いくつかの非公式な翻訳がある 特定の国や地域に適応したものではなく、ベルヌ条約の用語を用いつつ英語で書かれている。概要については公式の翻訳版が存在する
帰属表示
  • タイトル・ページ(題扉)に
    • 最新の著作者
    • 少なくとも五人の以前の版の主要な著作者
  • 文書中の履歴セクションに
    • すべての以前の版の履歴情報
    • 最新の版のタイトル、年、著作者
    • (もしあれば)以前の版のネットワーク上の所在地
  • 必須
    • 最新の著作者と以前の著作者
    • 作品のタイトル
  • もしあれば
    • ライセンサーの指定したスポンサー機関[注 6]
    • 作品に結び付けられたURI[注 7]
    • 以前の作品から、変形や翻案等されたことの記載[注 8]
帰属表示の場所 すべての複製物に物理的に貼付される メディアに照らして合理的な方法で提供される
複製物が含まなくてはならないもの
  • GFDLの文面
  • ライセンス表示
  • すべての著作権表示
  • CC-BY-SAの文面またはそれへのURIによる指定
  • ライセンス表示
  • すべての著作権表示(原著作者によって放棄されていなければ)
二次的著作物のライセンス GFDLの下で提供されなければならない CC-BY-SAまたはそれと互換性のあるライセンスで提供されなければならない
集積物 ストレージまたは配布メディア内の別の独立した作品と、それら他の作品にGFDLを適用することを要求されることなく、組み合わせることができる。 一つ以上の分離され独立した作品に、CC-BY-SAを適用することを要求されることなく、それらとともに収載された全体に組み入れることができる。
複製防止メカニズム 再配布者は、作品の閲覧やさらなる複製を妨害したり制御したりする技術的手段を用いることはできない。 再配布者は、受け取り手がライセンスによる彼らの権利を実行することを制限するような効果的な技術的手段を押し付けることはできない。
将来のバージョン 著作者は、その作品のライセンスのすべての将来のバージョンへの拡張を、許諾することができる[注 9] 著作者は、その作品のライセンスのすべての将来のバージョンへの拡張を、許諾することができる。著作者は、ライセンスの将来のバージョンの下で派生版を作成することを、許諾しなくてはならない。

ファイルに関する取り扱い

今回のライセンス更新により、画像等のファイルもまた、ライセンス更新基準を満たしているものには、CC-BY-SAとのデュアルライセンスになることになっています。

ウィキペディア日本語版での対応

また、ウィキペディア日本語版独自の対応として、以下のような暫定措置が取られています。

  1. ウィキペディア日本語版のローカルにGFDLのみでライセンスされたファイルを新規にアップロードすることは禁止されます。
  2. コモンズへGFDLのみでアップロードは可能ですが、GFDLとCC-BY-SAとのデュアルライセンスが強く推奨されます。
  3. コモンズにあるGFDLのみでライセンスされたファイルを、ウィキペディア日本語版の記事に埋め込むことは可能です。ただし、出来るならばGFDLとCC-BY-SAとのデュアルライセンスにされているものなど、問題のないファイルでの代替が推奨されます。

これは、

  • CC-BY-SAのファイルを埋め込んだ記事を、GFDLで公開すること
  • GFDLのファイルを埋め込んだ記事を、CC-BY-SAで公開すること

について、ライセンス上の問題があるという指摘があるためです[7]

GFDLのみでライセンスされていたファイルの数

現在、GFDLのみでライセンスされているファイルは{{GFDL}}または{{self|GFDL}}が使われており、これらのテンプレートにはTemplate:ファイルのライセンス更新テンプレートが呼び出されて、Category:GFDLのみでライセンスされていたファイルにカテゴライズされています。これらに関するデータを以下にまとめます。

ウィキペディア日本語版ローカルにアップロードされているファイルの総数
69,538ページ(2009年9月6日時点)[8]
Category:GFDLのみでライセンスされていたファイルにあるファイルの数
53,488ページ(2009年9月6日時点)[9]
Template:ファイルのライセンス更新を呼び出しているページの数
53,388ページ(2009年9月4日時点)[10]
{{GFDL}}を呼び出しているファイルの数
52,460ページ(2009年9月4日時点)[10]
{{self}}(パラメータがGFDLかどうかは問わない)を呼び出しているファイル数
4,917ページ(2009年9月6日時点)[11]

ライセンス更新に関する判定

ライセンス更新基準を満たしているかどうかの判定は、{{ライセンス更新判定}}を使って行なうことができます。

なお、

  • あなたが投稿したファイルであれば、ライセンス更新基準の判定をすることなく、ライセンス更新に対応させることができます
  • 他の人が投稿したファイルであっても、一部の例外を除き、新たに、ウィキメディア・コモンズへファイルを移動することで、ライセンス更新基準を満たしている判定を行なうと同時に、ウィキペディア日本語版以外の世界中のプロジェクト・利用者にもその素晴らしいファイルを利用してもらえるようになります。

以下に示された基準判定は、基本的には自分が投稿したものではなく第三者が投稿したファイルに関して、ウィキメディア・コモンズに移動をさせずウィキペディア日本語版にだけ残しておく必要がある場合に行なうものです。

{{ライセンス更新判定|■GFDLのバージョン■|■表紙・不可変更部分の有無■|■最新版の投稿日■|■ウィキメディアプロジェクトへの移入日■|■判定結果■|--~~~~}}

各引数は、それぞれ以下の場合「対象外」と判定します。

GFDLのバージョン
「1.2以降」と「1.3」以外
表紙・不可変更部分の有無
「なし」以外
投稿日
2009-8-1より後
移入日
0(移入したものではない)でなく、2008-11-1より後

これらを入力した自動判定結果と、判定結果引数で手動で「対象」「対象外」を指定したものが合致した場合のみ、Category:ライセンス更新対象のファイルおよびCategory:ライセンス更新対象外のファイルに入ります。 自動判定結果と手動入力結果が異なる場合は、Category:ライセンス更新判定に修正が必要なファイルに入ります。

実際には、このテンプレートを直接張らず、{{GFDL}}を{{GFDL|{{ライセンス更新判定|~}}}}としたり、{{self|GFDL}}{{self|GFDL|判定={{ライセンス更新判定|~}}}}とすることで対応します。

また、{{ファイルのライセンス更新}}テンプレートは、最新版の時刻が2009年8月1日以降の場合、機械的にCategory:ライセンス更新対象外かもしれないファイルに入れることになっています。もし再ライセンス基準を満たしているのにCategory:ライセンス更新対象外かもしれないファイルに入っている場合は、上記の手順でライセンス情報を確認してください。

自分の投稿したものがライセンス更新対象外の場合

ウィキペディア日本語版へ新しくファイルをアップロードする際に、誤ってGFDLのみでライセンスして({{GFDL}}、{{self|GFDL}}などを使って)アップロードしてしまった場合など、投稿したものがライセンス更新対象外と判定された場合、#自分が投稿したファイルをライセンス更新に対応させるに示す方法によってライセンスを更新することが可能です。

自分が投稿したファイルをライセンス更新に対応させる

  1. 自分が著作権を持つファイルの場合
    1. (強く推奨)ウィキメディア・コモンズへアップロードする。この際、ライセンスは「自身の作品かつコピーレフト」とすると、GFDLとCC-BY-SAとのデュアルライセンスになります。
    2. ウィキペディア日本語版上での当該テンプレート({{self|GFDL}}など)を{{self|GFDL|CC-BY-SA}}などのGFDLのみでないライセンスに置き換える。
  2. 自分が著作権を持たず、外部でGFDLで公開されているファイルを自分がアップロードした場合
    1. 「使用許可およびライセンス」の部分に公開されているファイルのライセンスに合う情報を書いて、ウィキメディア・コモンズへアップロードする

不明な点等がある場合は、Wikipedia‐ノート:ライセンス更新で質問してください。

影響される方針等

以下はこのライセンス更新によって影響される(可能性のある)ウィキペディア日本語版の文書の一覧です。 チェック となっているものは基本的に影響への対応が完了している文書ですが、確認・修正を行なうとよりよいでしょう。

影響される文書を見つけたら、{{ライセンス更新未対応}}テンプレートを冒頭に貼るとともに、この一覧に追加してください。

情報源

注釈

  1. ^ 例えば、meta:Licensing update/Implementationの冒頭には「GFDLでライセンスされていて再ライセンス可能なものは、CC-BY-SAでも利用可能にされる」という一文がある。
  2. ^ 例えばファイルは{{GFDL}}は「1.2以降のバージョン」となっていることからも分かる。テキストについても、以前にGFDL 1.2のみのコンテンツは削除されているはず。ただし、明確にこれを禁止した方針はないため、再確認は必要か?
  3. ^ テキストは禁止が確定。ファイルについても、暫定的に禁止。
  4. ^ a b そのコンテンツがCC-BY-SAのみで提供されていない限り可能。
  5. ^ ファイルのみ可能。
  6. ^ 著作者と並んで、あるいは著作者の代わりにクレジットを付与すべき対象として指定されているもの。作品が出版された媒体の媒体名なども想定されている。
  7. ^ としてライセンサーが指定したURIで、かつ、著作権表示やライセンスに関する注意書きが記載されているページやファイルのURIである場合のみ、利用者にとっての掲載義務が生じる。
  8. ^ 複製の場合にはあてはまらない。
  9. ^ ウィキペディア日本語版においては、全てのテキストおよびファイルは1.2またはそれ以降でライセンスされている。

関連項目

外部リンク