METAL WOLF CHAOS

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METAL WOLF CHAOS
ジャンル 破壊戦闘アクション
対応機種 Xbox
開発元 フロム・ソフトウェア
発売元 フロム・ソフトウェア
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 2004年12月22日
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METAL WOLF CHAOS』(メタルウルフカオス)は、フロム・ソフトウェア2004年に発売したXbox専用ゲームソフト

概要[編集]

アメリカ合衆国大統領が自分専用の特殊機動重装甲(パワードスーツ)「メタルウルフ」を身にまとい、クーデターによってアメリカ全土を制圧した副大統領と、彼が率いるクーデター軍に対し、破壊の限りを尽くすゲーム。同社制作のO・TO・GI 〜御伽〜の3Dエンジンをベースにしているという。

あまりにも荒唐無稽な設定(ホワイトハウスの地下から大統領専用機が現れるなど)や特徴的な台詞回しにより、ゲーム雑誌「ユーゲー」(旧『ユーズド・ゲームズ』)で「ナチュラルボーンバカゲー」と絶賛された。同誌およびCONTINUEで2004年度 No.1ゲーム大賞を受賞した。日本国外では諸事情により発売されていないが、主役の大統領が投票したい政治家1位を獲得する[1]、気の狂った愛国ゲームベスト5に輝く[2]、など広く知れ渡っている。

なお、ゲーム中に「21世紀に入って四半世紀が過ぎようとしていた」「(1783年のアメリカ独立戦争終結が)およそ240年前」等の表現があること、本作の主人公であるマイケル・ウィルソンが第47代アメリカ合衆国大統領という設定などから、本作で描かれている時代は、2020年代前半と考えられる。NINJA BLADEと世界観を共有する。

ダウンロードコンテンツに対応しており、条件開放の隠し武器やBGMのダウンロードが可能であった。

キャラクター[編集]

マイケル・ウィルソン・Jr.
本作の主人公であり、第47代アメリカ合衆国大統領、通称大統領。作中の台詞から、大統領としてはかなり若い方である。
アメリカ軍時代に世界各地の紛争に参加しており、その功績からメダルオブオナーを授与されている。また、家族をテロで失ったことから、テロに対して強い憎しみを抱いており、テロに屈しない信念を持つ。
熱いハートと高い知性を合わせ持つが、猪突猛進な性格であるためにしばしば無茶な行動をとる。しかし、自身の「大統領魂」で不可能を可能にしていく。
口癖は"Let's party!!"と、「何故なら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!」(これはシーンによって、英語での表現が異なる場合がある)。
彼の父親(『NINJA BLADE』のエージェント/マイケル・ウィルソン)もアメリカ合衆国大統領であり、ホワイトハウスの前に像が飾られている。
NINJA BLADEの設定に合わせてJr.が付けられた。
本作は数々の事情で日本国外での発売は行われていないが、大統領の活躍は広く知られており、「海外のゲームサイトが選ぶ投票したいゲームの政治家」では見事第一位を獲得した[1]
リチャード・ホーク
アメリカ合衆国副大統領であり、今回のクーデターの元凶。自称『ラストアメリカンヒーロー』。
大統領とは大学からの付き合いで戦友でもあったが、大統領に対して常に劣等感を抱いている。
軍人時代は選民主義であり使えない人間は切り捨てるタイプのため、大統領より活躍したもののメダルオブオナーは授与されていない。
都市に毒ガスを撒いて住民を皆殺しにしようとしたり、巨大兵器で街を恐怖に陥れて楽しむなど、徹底的な「悪人」として描かれている。
独特の笑い声と喋り方をするため、インパクトのあるキャラクターとなっている。
ジョディ・クロフォード
大統領補佐官であり、メタルウルフのオペレーター。
ユーモアや皮肉に富んだ発言が多く、本作の魅力の一つとなっているが、危険な発言をする場合も多い。
ピーター・マクドナルド
ニュース記者。政府声明に則り、メタルウルフを反逆者として非難している。
戦場に度々現れてはメタルウルフに対する批判的な報道をするため、マイケルとジョディからは煙たがられている。
しかし、大統領が形勢を盛り返すと手のひらを返したように大統領寄りの報道をし始める。
ちなみに、彼の乗る報道ヘリは非常に硬く、撃墜しても脱出して再びヘリに乗ってくるしぶとさを見せる。

ユニット[編集]

本作に登場する人型兵器は『特殊機動重装甲』(ゲーム中ではSpecial Mobile Armorないしは短縮したMobile Armorと表記・呼称される)と呼ばれるもので、そのサイズは5m程度と比較的小型である。ただしこのサイズのロボットが登場する他の多くの作品(装甲騎兵ボトムズガサラキ等)とは異なり、兵器としてのリアリティは皆無と言っても過言ではない。

耐久性と機動性を兼ね備えたこの兵器の登場により、世界の軍事産業は転換期を迎え、同時に戦場の主役は再び人が担うこととなる。

メタルウルフ
最新鋭の特殊機動重装甲をプレジデントフォースが大統領専用に改造した物。
背部のコンテナにどう考えても入らない体積(収納時は大半の武装が折り畳みないしは分割されている)の武器を、片手武器で最大8個・両手武器なら最大4個搭載する。
地上1万フィートからの降下等のかなり無茶な運用がされているが、宇宙での運用や大気圏突入という想定外の状況にも対応できている。しかし水中では稼動できない。
小型機体であるが、メタルウルフと比較して象と思えるほどの超巨大戦車を、高々持ちあげてジャイアントスイングで投げ飛ばすという、大統領の気合いに呼応したかのような未知数の出力も併せ持つ。
MA リチャードモデル
最新鋭の特殊機動重装甲をリチャードが専用に改造した物。
攻撃力が重視されており、改造により胸部にレールガンを搭載している点に、攻撃的な彼の性格が現れている。
専用武器としてRHシリーズを搭載しており、単純な破壊性能ではメタルウルフを凌駕している。
MA シャック・ランディ・ポールモデル
大統領の米軍時代の部下である、シャック・ランディ・ポール用の特殊機動重装甲。
彼等の使用している特殊機動重装甲は旧式であり、武器搭載コンテナが設置されて無い代わりにミサイルコンテナを多数搭載している。ゲーム内ムービーでは肩部・腿部アーマーからもミサイルを発射している。
全機両腕にガトリングガンを搭載しており、不要時は腰部後ろにマウントされる。攻略本ではポールモデル以外片腕側のガトリングが見えない画像が採用されている。

システム[編集]

本作はアーマード・コアと違い機体がメタルウルフに固定されている為、アセンブルという概念が武器のみとなっている。背部の2つのコンテナには、それぞれ片手武器4つ分の容量が確保されており、両手武器は左右のコンテナ容量1つずつを同時に使用する。両手武器の配置制約・スナイパーライフル系のミッション開始時装備の位置への装備不可を除けば、武器の搭載位置はある程度自由に配置できる。 完全に一人プレイ用に制作されている為、開発していくほど武器の性能は高くなっていくケースが多い。

メタルウルフ自体の性能を高めるには、各ステージに隠されたエネルギーポッドを回収する事で上昇する(5個揃って1ランクアップ)。耐久力は、シールドメモリと呼ばれる防御用エネルギータンクと、その内部エネルギー量を示すシールドゲージの二重構成になっている。ダメージを受けるとシールドゲージのメーターが下がるが、被弾しないでいると自動的に回復する。ゲージがゼロになった場合はシールドメモリが一つ消費され、さらに全てのメモリが消費すると機体は破壊・撃破してしまう。また、強力な攻撃を受けた場合は複数のメモリが一度に消費される。シールドメモリは、シールドゲージと違い自動回復しないが、フィールド内の回復アイテムを取得することで一つずつ回復する。

基本的に地上を走行・ジャンプして移動し、ブーストゲージを消費することでダッシュやホバリング、空中ダッシュが可能。うまく使うことでショートカットにも使うことができる。ブーストゲージを全部消費しても、垂直上昇以外ならシールドゲージを消費してブーストし続けることもできる。

武器の種類はハンドガン・マシンガンと言ったものからグレネード・ミサイルランチャーのような爆発兵器まで豊富で、種類別の武器数も多い。基本的には実在する火器をモデルとし特殊機動重装甲用に大型化したものだが、中にはパーティクラッカーを銃器化したショットガンや弾道がランダムで変化球になる特大ボールを放つピッチングマシーンなスナイパーライフル、敵を凍らせるサメ型ミサイル、(何故か光波を発射するバズーカと化した)ムーンライトソードや、O・TO・GIの巫術「蒼竜」エフェクトのドラゴンレールガン、白い悪魔のビームライフルといった珍品もある。

武器の装弾数は非常に多く、スナイパーライフル等を除けば弾切れを気にする事は無いが、EN属性の武装はその弾薬と機体のブーストゲージを同時に消耗する(ダッシュ等でゲージを完全に消費した場合は発砲不可)為、多少は戦術に気を使う必要が有る。 また補充弾薬が武器のカテゴリ(軽火器・重火器と実弾・EN)別に別れている点を考慮する必要も有る。火器類で攻撃する以外にも、ダッシュを使った体当たり(軽火器属性)やジャンプを含めた高高度からの踏みつけ攻撃(重火器属性)でも敵を攻撃することができる。攻撃をヒットさせることでバーストゲージが上昇し(フィールド内の特定アイテム取得により一度にゲージをフルの状態にも出来る)、これを消費することでコンテナに収納されている銃器を全部使った強力なバースト攻撃を行う。なおその際は相手の攻撃のダメージ(即死エリアへの侵入は通常と変わらない)も受け付けない。

歩兵や戦車は勿論の事、コンテナや看板すら破壊する事が可能で、そのステージをプレイ中は残骸が表示し続けられる。ただし、建物の破壊は不可能。

ステージ中には捕虜が収監された檻があり、これを「軽火器(扱いの攻撃)」で壊すことで救出することができる。当然重火器に分類されている武器・踏みつけ攻撃で破壊すると救出失敗となる。捕虜にも様々な種類がおり、兵器開発関係者から音楽家まで広く、救出していくことで特典が得られる。

脚注[編集]

  1. ^ a b Scott Sharkey, “EGM’s Top Ten Videogame Politicians: Election time puts us in a voting mood,” Electronic Gaming Monthly 234 (November 2008): 97.
  2. ^ Top 5 Insanely Patriotic Videogames

外部リンク[編集]