Dropbox

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Yqm (会話 | 投稿記録) による 2016年2月19日 (金) 08:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (曖昧さ回避ページへのリンクを付け替え(プラットフォームプラットフォーム (コンピューティング)))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Dropbox
開発元

Dropbox, Inc.
185 Berry Street, Suite 400 San Francisco, CA 94107

北緯37度46分34秒 西経122度23分30秒 / 北緯37.776228度 西経122.391736度 / 37.776228; -122.391736座標: 北緯37度46分34秒 西経122度23分30秒 / 北緯37.776228度 西経122.391736度 / 37.776228; -122.391736
初版 2008年9月 (15年前) (2008-09)
最新版
Windows, macOS, Linux

197.4.7629 - 2024年4月25日 (18日前) (2024-04-25)[1] [±]

iOS

374.2 - 2024年4月22日 (21日前) (2024-04-22)[2] [±]

Android
374.2.2 - 2024年4月26日 (17日前) (2024-04-26)[3] [±]
最新評価版 198.3.7576 - 2024年4月29日 (14日前) (2024-04-29)[4] [±]
プログラミング
言語
Python[5]
対応OS クロスプラットフォーム
種別 オンラインストレージサービス
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト dropbox.com
テンプレートを表示

Dropbox(ドロップボックス)はアメリカのDropbox, Inc.が提供しているオンラインストレージサービスである。オンラインストレージとローカルにある複数のコンピュータとの間でデータの共有や同期を可能とする。

概要

Dropboxは、マサチューセッツ工科大学の学生(当時)であるドリュー・ヒューストンとアラシュ・フェルドーシにより2007年に設立された[6]サービスで、2008年3月にクローズドベータを開始し[7]、同年9月に正式サービスをスタート[8]2011年4月には日本語に正式対応した[9]

2013年7月9日時点で、ユーザー数が1億7500万人、1日に同期されるファイルは10億件以上である[10]

なお、Dropbox, inc.は Y Combinator から2007年6月にシード投資を受け、2007年9月に120万ドル、2008年10月に600万ドル、2011年10月に2億5000万ドルの投資をVCから受けている[11]。Drobpox, inc.の従業員数は約300人、最高経営責任者はドリュー・ヒューストン、最高技術責任者はアラシュ・フェルドーシである[10]

2015年12月に、2016年2月にGoogle ドライブOneDriveの猛追を受けてオンラインストレージサービスに集中する方針に転換して買収したスマホアプリMailboxCarousel英語版のサービスの終了を発表した。[12]

機能

専用のフォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、データの共有・同期が可能となる。登録されたファイルはオンラインでバックアップされ、ファイルの変更履歴をもとにロールバックすることができる。他のオンラインストレージと比べてDropboxが有利な点は,ファイルのアップロードの簡便さにある。Dropboxはパソコンの専用フォルダにデータを保存すれば自動的にWeb上のデータも更新される。ローカル上のデータをオンラインと同期することから、オフラインで使用したいときでもダウンロードの必要はない。

共有の方法

Dropboxにアップロードしたデータを他人と共有するには、リンク共有による方法と、共有フォルダ(単に共有とも呼ばれる)による方法がある[13]。なお、以前はPublicフォルダを用いた共有方法もあったが廃止された。2012年8月1日以降の新規アカウントについてはデフォルトのPublicフォルダが作成されず、代わりにリンク共有機能を使うことが推奨されている[14]

リンク共有

Dropbox内の任意のファイルまたはフォルダに対するリンクを作成できる。リンクにはDropboxにより自動的にユニークなURLが付加され、そのURLにアクセスすれば写真・文書・ビデオなどのファイル内容をブラウザで表示したり、ダウンロードすることができるようになる。共有したい相手がDropboxのユーザーである必要がない。

最も簡便な共有方法であるが、URLを知った者であれば誰でもアクセスすることができるので、秘匿性の高いファイルの共有には適さない。また、リンクされたファイルまたはフォルダを編集することができるのはリンクを作成した者のみ(一方向の同期)なので、共同編集の用途には向かない。

共有フォルダ

Dropbox内の任意のフォルダを他のDropboxユーザーと共有できる。共有したい相手が共有フォルダの作成を承諾すると、共有者のコンピューターには共有されたフォルダが表示されるようになる。共有者の一人によりフォルダの内容に変更が加えられた場合には、共有者全員のコンピュータと自動的に同期される。

共有者全員が編集を行うことができる(双方向同期)ので、文書ファイルの編集を共同して行う必要のあるような用途に向く。

サービスプラン

2012年7月、料金は据え置きつつストレージサイズは倍増するプロプランの改定が行われ、同時に500GBのプロプランも新たに用意された。

現在では、従来からの2GBの記憶容量が利用可能な無料のフリープランと、100GB・200GB・500GBのオンラインストレージが利用可能な有料のプロプラン、そして後述のチームプランがある。

また、公式発表はないもののサービス開始当初から長きに渡ってプロプランを利用しているごくわずかのユーザに対し、感謝の意を込め今後永久無料とするメールが送られたとする報道も見られた。

このサービスプランの改定の背景にはGoogleによるGoogle ドライブの提供開始やMicrosoftによるOneDriveのリニューアルによる競争激化があるものと思われる。

プロプランにはファイルの変更履歴を無限に保存できる有料オプション機能「Packrat」がある。容量に関わらず月額$3.99もしくは年額$39.00となる。

下記の表には省略してあるが、ビジネス用途など複数人での利用に有利なチームプランもある。個別にプロプランを契約し共有するよりも割安になっている。利用人数によって料金が変わる。

サービスプランと料金(2014年8月改訂版)
プラン名 フリープラン プロプラン
初期容量 2GB 1TB
料金 月額 無料 $9.99
年額 $99.00

招待制度

知人を招待することによりストレージサイズが増加する仕組みがとられており、2012年4月3日(現地時間)に改定されるまでは1人招待するごとにフリープランでは250MB、プロプランでは500MB増加した。

改定後はそれぞれ倍増し、フリープランでは500MB、プロプランでは1GB増加するようになった。またこの改定は過去の招待についても遡って適用された。

従来、学生・教職員は改定後のように招待すると倍のストレージサイズが増加するなど優遇されていたが、この改定に伴い事実上優遇はなくなった。

なお招待制度は最大32人とされている。

クライアントソフトウェア

公式サイトでは以下のプラットフォームのクライアントソフトウェアが提供されている。なお、クライアントソフトを使わず、ウェブブラウザによる操作も可能。

脚注

関連項目

外部リンク