Conversations with History

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Conversations with History(カンバセイションズ・ウィズ・ヒストリー)は、1982年に始まったアメリカ合衆国テレビ番組。ホスト役のハリー・クライスラーが様々な分野からゲストを招き、生い立ちからその思想まで、約一時間にわたってインタビューを行う。番組はカリフォルニア大学の運営する衛星放送チャンネルUCTVを通じて全米に放映されている。番組のバックナンバーは、インターネットを通じてビデオ・オン・デマンド形式で無料で公開されている。2007年現在、公開されているインタビューの数は400本以上にのぼる。番組の製作はカリフォルニア大学バークレー校国際研究所。

概略[編集]

Conversations with History は、ハリー・クライスラーが1982年にスタートさせた。番組の目的は、様々な人物へのインタビューを通して、現代社会で行なわれている知的営みの興奮を捉え、そしてそれを保存してくこと[1]

インタビューの内容はテキストとビデオの二つの形で公開されている。英語の聞き取りがうまく出来ない場合、およびインタビューの内容を文章の形で引用したい場合は、書き起こされたテキストの方を参照すると良い。

バックナンバー[編集]

番組には様々な経歴のゲストが招かれる。以下にその一例を示す。

収録日 ゲスト 職業 リンク
1983年1月18日 ライナス・ポーリング 化学者 見る
1992年4月1日 緒方貞子 元国連難民高等弁務官 読む - 動画なし テキストのみ
1997年4月17日 オリバー・ストーン 映画監督、脚本家 見る
1998年2月28日 ロバート・ワイズ 映画監督 見る
1998年4月16日 ウォーレ・ショインカ 詩人、劇作家 見る
1998年4月19日 コフィー・アナン 元国連事務総長 読む - 動画なし テキストのみ
1998年11月18日 魏京生 中国の民主運動家 見る
1999年2月27日 岩下志麻 女優 読む - 動画なし テキストのみ
1999年3月17日 緒方貞子 元国連難民高等弁務官 見る
1999年4月16日 大江健三郎 作家 見る
2000年2月15日 チャールズ・タウンズ 物理学者 見る
2002年3月22日 ノーム・チョムスキー 言語学者 見る
2002年4月29日 サマンサ・パワー ジャーナリスト 見る
2002年6月11日 マッシモ・ダレマ 政治家、元イタリア首相 見る
2004年2月29日 チャルマーズ・ジョンソン 国際政治学者、日本政策研究所所長 見る
2005年4月3日 アマルティア・セン 経済学者 見る
2005年4月11日 ジョレス・アルフェロフ 物理学者 見る
2005年11月2日 ヒューバート・ドレイファス 哲学者 見る
2006年3月24日 クリストフ・コッホ 神経科学者 見る
2006年5月10日 シーリーン・エバーディー 弁護士、人権活動家、民主運動家 見る
2007年2月7日 ダニエル・カーネマン 心理学者、行動経済学者 見る

脚注[編集]

  1. ^ Conversations with History トップページ より - 以下の表記が見える。 "Conceived in 1982 by Mr. Kreisler as a way to capture and preserve through conversation and technology the intellectual ferment of our times" 最終アクセス2007年11月28日

関連項目[編集]

  • TED - 著名な文化人が講演するカンファレンス。過去の講演ビデオが無料で公開されている。
  • Philosophy Talk - 哲学をテーマとした英語のラジオ番組。バックナンバーが無料で配信されている。

外部リンク[編集]