BA-9

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BA-9装甲車
種類 装甲車
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
開発史
製造期間 1936~1937
製造数 2
諸元
重量 4.3t
全長 5.08m
全幅 2.14m
要員数 4人

装甲 4~10mm
主兵装 12.8mm機銃×1(弾1000発)
副兵装 7.62mm DT機銃×1(弾512発)
エンジン GAZ-AAA
行動距離 190~250km
速度

54km/h(整地)

32km/h(不整地)
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BA-9装甲車ソビエト連邦装甲車である。

概要[編集]

BA-3に代わって当時労農赤軍の主力装甲車になりつつあったBA-6の強化版として計画された車両である。

45mmの車載砲を装備したBA-6に対し、BA-9は重機関銃を主砲とすることで、弾丸の数を増やしつつ、車両そのものの軽量化を計った。結果、BA-6よりも0.5t程度の軽量化には成功した。

試験でもそれなりに優秀な成績を上げ、BA-6に代わる主力車両として100輌の生産が決定された。

しかし主砲となるDShK38重機関銃は給弾機構の関係で弾切れが起こりやすい為に1933年1935年にかけて少数が生産されたに過ぎず、BA-9の開発時期である1936年と1937年には未だに改良の最中であった。(ベルト式給弾機構を採用して大量生産体制が出来上がるのは1939年から)。

その為に納期までに100輌のBA-9を生産する事が不可能になり、1939年には量産性が高く装甲が安定したBA-10が生産可能となり、本車の生産はうやむやの内に放棄された。その後試作車両がどうなったかは不明である。

参考[編集]