黒木岩寿

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黒木 岩寿
出身地 日本の旗 日本
学歴 東京芸術大学大学院
ジャンル クラシック
職業 コントラバス奏者
担当楽器 コントラバス
事務所 テレビマンユニオン音楽事業部

黒木 岩寿(くろき いわひさ)は、日本コントラバス奏者

略歴[編集]

元々エレキベースを弾いており、ジャズを始めたが、結局クラシックを演奏するようになり、高校3年生からコントラバスを始める[1]。その後東京芸術大学へ進学。在学中から、岩手大学管弦楽団の指導にあたっていた[2]。東京芸術大学大学院修士課程修了。

2000年から2008年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席コントラバス奏者。2009年東京フィルハーモニー交響楽団に移籍、首席奏者に就任。水戸室内管弦楽団サイトウ・キネン・オーケストラジャパン・チェンバー・オーケストラ団員。

1990年から2004年まで東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師を勤めた。現在桐朋学園芸術短期大学洗足学園音楽大学昭和音楽大学講師。全日本医科学生オーケストラフェスティバルのトレーナーを務める[3]

人物[編集]

映画「おくりびと」の音楽録音に参加した[4]。また、全予約制のディナー付き講座で、作曲家の生い立ちや曲の紹介、演奏などを行うイベント「文化人類学講座」を立案・企画している[5]。1700年代製作された楽器を使用している[6]

2011年3月11日の東日本大震災を受けて、所属する東京フィル、水戸室内管弦楽団でも支援のためのコンサートを行ったほか、横浜みなとみらいホールの協力を得て、ウェブ上で震災支援のためのコンサートを展開した[7]

2000年に伊福部昭の独唱曲『蒼鷺』の世界初演に参加[8]

コントラバス奏者として初めてソリストとして活動を行い、世界的に成功したゲーリー・カーを意識しており、

「この大きな存在が自分にとっての励みになる傍ら、如何にゲーリー・カーを意識せずに超える事が出来るか、そして自分の演奏を創るかに苦労しています」という[9]

兵庫芸術文化センター管弦楽団にも客演することがあり[10]、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ、パヴィメント・ジャパン、ラ・ストラヴァガンツァ東京、コントラバス・フレンズという団体でも活動している。ラ・ストラヴァガンツァ東京ではリーダーを務めている[11]

ディスコグラフィ[編集]

  • ラ・ストラヴァガンツァ東京でのもの
    • 2008年 『ヴィヴァルディスム』(協奏曲集)

受賞歴[編集]

  • 1987年 安宅賞 受賞(東京芸大内の専攻毎に一番優秀な学生に与えられる賞で、奨学金が給付される)
  • 1988年 福島賞 受賞(東京芸大内の賞で奨学金が給付される)

脚注[編集]

  1. ^ 新しい仲間 その12”. 東京フィルハーモニー交響楽団 (2010年4月26日). 2012年2月21日閲覧。
  2. ^ 岩手めんこいテレビ”. 2012年2月24日閲覧。
  3. ^ 全日本医科学生オーケストラ”. 2012年2月24日閲覧。
  4. ^ 黒木岩寿 Iwahisa Kuroki コントラバス”. テレビマンユニオン音楽事業部 (2004年). 2012年2月21日閲覧。
  5. ^ bonte・1”. 鳥羽亜矢子 (2009年2月17日). 2012年2月21日閲覧。
  6. ^ コントラバス・カルテット”. 2012年2月28日閲覧。
  7. ^ [1] 東京フィルハーモニー交響楽団 2011年4月11日[リンク切れ]
  8. ^ 「伊福部 昭作品による」藍川 由美リサイタル”. 藍川由美公式サイト. 2014年6月12日閲覧。
  9. ^ 協同電子エンジニアリング 会長のコラム”. 2012年2月24日閲覧。
  10. ^ 王子ホールによるコンサート紹介”. 2012年2月28日閲覧。
  11. ^ 東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-
  12. ^ a b c VGMdb ゲームサントラ データベース