トロロアオイ

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トロロアオイ
Abelmoschus manihot Flowers and Leaves 3050px.jpg
トロロアオイ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: トロロアオイ属 Abelmoschus
: トロロアオイ A. manihot
学名
Abelmoschu manihot Medik
和名
トロロアオイ
英名
Aibika

トロロアオイ(黄蜀葵、学名Abelmoschu manihot )は、アオイ科トロロアオイ属の植物。オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれる。原産地は中国。この植物から採取される粘液はネリと呼ばれ、和紙作りのほか、蒲鉾蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用される。

花の色は淡黄からやや白に近く、濃紫色の模様を花びらの中心につける。花は綿の花に似た形状をしており、花弁は5つで、朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる。花びらは横の方向を向いて咲くため、側近盞花(そっきんさんか)とも呼ばれる。

目次

[編集] 栽培

適応力が高く、温帯であればどこでも栽培可能。乾燥には強いが、土壌が湿潤すぎると品質の劣化や病気の懸念があるため、排水性の高い土壌が必要とされる。降雨については、生育中に適度に雨が降り、収穫期には降らない場所が適切である。連作とは相性が悪く、育成については数年の輪作が良い。

[編集] ネリ

主に根部から抽出される粘液を「ネリ(糊)」と呼び、紙漉きの原料として利用される。十分に洗い、打解し水に一昼夜漬けておくと粘性分が出てくるので、濾して塵などを除去して使用する。抽出したネリは保存がきかず、腐りやすいため冬の気温が低い時期に紙漉きが行われる。

中国ではトロロアオイのほかに、楡皮・楊桃藤などが植物粘液として用いられている。日本ではガンピという和紙の材料を煮溶かすと粘性が出ていい紙ができたといわれ、それが手漉き製紙の発想の元となったという説がある。

紙漉き場などがクレゾール臭がしていることがあるが、これはトロロアオイを防腐処理のためクレゾールなどに漬けているからである。トロロアオイを乾燥させて保存しておく事も可能だが、粘性が落ちると感じる人もいるようである。現在、手すき和紙の中でも古来の方法で行っている所は少なく、ネリに化学成分で組成したものも使用しているところが増えてきている。

[編集] 食用

オクラと異なり、実は不味で食用に適さないが、紙漉きのためにトロロアオイを栽培する地域では、ネリには不要な花を食用に供することもある。花野菜として家庭菜園などで栽培されることもあり、花弁を生のままサラダにしたり、天ぷら、湯がいて三杯酢などで食される。特有のぬめりがあり美味であるが、一日花であるため市場にはほとんど流通しない。

[編集] 参考文献

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