雪中の狩人

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『雪中の狩人』
作者 ピーテル・ブリューゲル
制作年 1565年
素材 油彩
寸法 117 cm × 162 cm (46 in × 63¾ in)
所蔵 美術史美術館ウィーン

雪中の狩人』(せっちゅうのかりゅうど)とは、ルネサンス後期の風景画家ピーテル・ブリューゲル1525年 - 1569年)の代表的な油彩画である。ブリューゲルは、日常的な農村の風景と農民の姿を、優しいまなざしでキャンバスに描き、「農民ブリューゲル」と呼ばれた。

概要[編集]

『雪中の狩人』は、雪の山間集落や岩山を背景に、猟銃を背負った狩人が猟犬を引き連れて歩く情景を描いた作品。左下に近景の狩人を配置し、中心にスケートに興じる村民、右上に遠景の山岳を配し、遠近法を巧みに用いている。疲れた狩人の背中からは溜息が聞こえてきそうである。一方、眼下に広がる村では、人々が凍った池でスケートを楽しんでいる。その対比が、人間の喜怒哀楽、生活の貧富、人生の浮き沈みを見るものに印象付ける。前述のように、絵画の中心が、神でもなく、風景でもなく、人間であることから、『雪中の狩人』は、ルネサンス的田園風景画の代表作と言われる。

参考文献[編集]