谷川唯人

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谷川 唯人
くふうハヤテベンチャーズ静岡 #6
ロッテ時代
(2023年9月)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 島根県安来市
生年月日 (2002-05-27) 2002年5月27日(21歳)
身長
体重
178 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手外野手
プロ入り 2020年 育成選手ドラフト1位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

谷川 唯人(たにがわ ゆいと、2002年5月27日 - )は、島根県安来市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。NPB加盟球団では育成選手であった。くふうハヤテベンチャーズ静岡所属。

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校1年時から野球を始め、4年時から捕手を務める[1]。安来市立第二中学校では軟式野球部に所属。引退後はKボールの島根県選抜に選ばれ、全国大会でベスト4入りを果たした[2]

高校は立正大淞南高校に進学。1年春からベンチ入りし[1]、2年夏までは遊撃手や投手としても出場した[3]。2年秋からは正捕手に任命され、主将も務めた[3]。3年夏に開催予定だった第102回全国高等学校野球選手権島根大会は、新型コロナウイルス感染症の流行により中止となったが、その代替として開催された令和2年度島根県高等学校夏季野球大会では、決勝で益田東高校に敗れて準優勝だった[4]。2学年上に友杉篤輝がいる。

2020年10月26日のドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから育成1位指名を受け、11月18日に支度金300万円、年俸230万円で契約合意した[5]。背番号は122[6]

ロッテ時代[編集]

2021年は、2月の春季キャンプ中に腰に痛みをおぼえ、4月28日に鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術を行ったと発表された[7]。その後、9月23日に復帰すると、10月3日には初めて守備に就いた[8]。最終的に、イースタン・リーグには4試合に出場し、1打数無安打であった[9]。シーズンオフに行われたフェニックス・リーグでは捕手としての出場機会が増加[8]盗塁阻止率は.429(7-3)を記録した[10]。12月10日には、現状維持となる推定年俸230万円で契約更改した[11]

2022年は、出場機会確保のため、主に外野手として出場[12]。強肩を活かし、イースタン・リーグ5位の5補殺を記録した[13]一方で、捕手としての出場は16試合に留まった(外野手としては63試合)[14]。打撃面では、8月11日の読売ジャイアンツ戦で髙橋優貴からファーム公式戦での初本塁打を記録[15][16]。打撃フォームを試行錯誤しながらシーズンを過ごした[15]。最終成績は、80試合の出場で打率.119、1本塁打、7打点だった[17]

2023年も、主に外野手として出場(外野手として71試合、捕手として16試合、三塁手として11試合)[18]。この年はイースタン・リーグ2位となる10補殺を記録した[19]。打撃面では、5月に好調な時期はあったものの[20]、最終成績は89試合の出場で打率.222、12打点に留まり[21]、10月3日に戦力外通告を受けた[22]

静岡時代[編集]

同年12月7日、2024年からのウエスタン・リーグ参加が内定しているハヤテ223(当時チーム名未定、その後「くふうハヤテベンチャーズ静岡」と発表)の新入団選手として発表された[23]。ハヤテが独自に実施したトライアウトには参加していなかったものの、12球団合同トライアウトは受験していた[24]。背番号は6

選手としての特徴[編集]

遠投123m、二塁送球1.8秒台後半の強肩が武器[1]

プロでは捕手のほか、外野手としても公式戦で出場している[12]

人物[編集]

兄と弟が2人ずついる[1]

目標とする選手は横浜DeNAベイスターズ戸柱恭孝[1]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

  • 一軍公式戦出場なし

背番号[編集]

  • 122(2021年 - 2023年)
  • 6(2024年 - )

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e “ドラフト候補の立正大淞南・谷川 「武器」の強肩披露 阪神含め8球団のスカウト集結”. スポーツニッポン. (2020年7月18日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/07/18/kiji/20200718s00001002138000c.html 2021年8月17日閲覧。 
  2. ^ “ロッテ谷川唯人が伝統どじょうすくい踊りで得たもの”. 日刊スポーツ. (2021年1月17日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202101170000206.html 2021年8月17日閲覧。 
  3. ^ a b 明石商・中森俊介、東海大相模・西川僚祐など将来性抜群!千葉ロッテの高卒選手たち【ドラフト総括】”. 高校野球ドットコム (2020年11月16日). 2021年8月17日閲覧。
  4. ^ 【島根決勝】益田東が2年ぶり優勝!立正大淞南を破る<4日の結果・トーナメント表>”. 高校野球ドットコム (2020年8月4日). 2021年8月17日閲覧。
  5. ^ “ロッテが育成1位谷川と契約「受けたい」朗希の球”. 日刊スポーツ. (2020年11月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011180000565.html 2021年8月17日閲覧。 
  6. ^ ロッテドラ1・鈴木昭汰は「35」2位中森は「56」、新人9選手の背番号を発表”. Full-Count (2020年12月9日). 2021年8月17日閲覧。
  7. ^ “ロッテ谷川がヘルニア手術、2月に痛み訴え別メニュー調整”. 日刊スポーツ. (2021年4月28日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202104280000618.html 2021年8月17日閲覧。 
  8. ^ a b “手術決断の裏に先輩の存在、自信となった送球 ロッテ育成・谷川唯人の1年”. (2021年12月11日). https://baseballking.jp/ns/307427 2023年11月3日閲覧。 
  9. ^ 2021年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  10. ^ “ロッテ谷川唯人&山本大斗 山陰出身19歳育成野手コンビのプロ1年目”. 日刊スポーツ. (2021年12月17日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202112160001050_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  11. ^ “ロッテ谷川唯人、現状維持でサイン「自分、負けず嫌いなんで」後輩に負けん”. 日刊スポーツ. (2021年12月10日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202112100000450_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  12. ^ a b “ロッテ・谷川唯人「キャッチャーで試合に出ることが目標」捕手への熱い想いも…外野守備も本気”. (2022年6月17日). https://baseballking.jp/ns/327637 2023年11月3日閲覧。 
  13. ^ 2022年度 イースタン・リーグ リーダーズ(守備部門)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  14. ^ 2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  15. ^ a b ロッテ、若手野手陣がファームで成長中!育成の村山と谷川はプロ初本塁打”. ベースボールキング (2022年8月15日). 2023年11月3日閲覧。
  16. ^ 谷川唯人が公式戦初本塁打! 3本の本塁打が飛び出した千葉ロッテが勝利【8/11 二軍試合結果】”. スポーツナビ. 2022年10月1日閲覧。
  17. ^ 2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  18. ^ 2023年度 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  19. ^ 2022年度 イースタン・リーグ リーダーズ(守備部門)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  20. ^ ロッテ・谷川唯人「強い打球が増えている」5月の二軍打率は.302 武器の肩でもアピール!”. ベースボールキング (2023年5月20日). 2023年11月3日閲覧。
  21. ^ 2023年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年11月3日閲覧。
  22. ^ “ロッテが菅野剛士、河村説人ら計9選手に戦力外を通告”. サンケイスポーツ. (2023年10月3日). https://www.sanspo.com/article/20231003-AWODIRAQPRCAPFNVQKG7NU2ZPQ/ 2023年11月3日閲覧。 
  23. ^ 「ハヤテ223」が新入団29人発表 元NPBは10人…ロッテ戦力外の福田&西川、元DeNA田中健ら」『full-count』、2023年12月7日。2023年12月2日閲覧。
  24. ^ 【トライアウト】参加者一覧59人 阪神・高山俊 元西武・多和田真三郎、元ヤクルト・中山翔太らも参加” (2023年11月15日). 2023年12月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]