花蓮街

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花蓮街
一青窈スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル フォーライフミュージックエンタテイメント
プロデュース 小林武史
チャート最高順位
一青窈 アルバム 年表
Key
2008年
花蓮街
2010年
ハナミズキ 〜君と好きな人が 百年続きますように〜
(2010年)
『花蓮街』収録のシングル
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花蓮街』(かれんがい)は、一青窈の5枚目のアルバム。 2010年4月21日フォーライフミュージックエンタテイメントから発売された。規格品番はFLCF-4318(DVD付属の初回生産限定盤はFLCF-4317)。

概要[編集]

前作から約2年ぶりのオリジナルアルバム。2009年8月に発表したキーワード「新歌謡(進化窈)[2]をテーマに、アルバム発売に先立ち同年10月から翌年2月にかけて発売された3部作シングルの表題曲[3]やカップリングに加え、2008年に一青が主演した『音楽劇「箱の中の女」』の劇中曲[4]もアルバム用にブラッシュアップして収録している[5]

架空の街「花蓮街」を舞台にしたコンセプトとなっており、前述の3部作のシングルにそれぞれ収録されたポエトリーリーディングの中で物語の断片を「prologue」として明示していた[5]

一青の故郷・台湾には実際に花蓮という名称の街が存在している。また、『音楽劇「箱の中の女」』で一青が演じた主人公の名前「レンファ」は漢字を当てると「蓮花」と書ける。

アルバム発売当日のキャンペーンとして、新宿ゴールデン街の歌謡スナック「夜間飛行」でゲリラ・イベントを行なった。新宿ゴールデン街は、一青がアルバムを制作する上で、その佇まいが「花蓮街」のイメージの一つとして影響を受けたものであるためイベントが企画され、過去に客として訪れたこともある「夜間飛行」にてアルバムから2曲を披露した[6]

発売日翌月の5月22日から7月10日にかけて、アルバムタイトルを冠したコンサートツアー「一青 窈 CONCERT TOUR 2010~花蓮街」が全国11箇所で開催された。ステージセットはアルバムジャケットが再現され、水先案内人に扮した一青が「この街は、人間の持つどんな感情も許されています。そして、あらゆる時間の中に潜む感情を呼び覚ます事が出来る街」と、架空の街「花蓮街」のことを表現している[7]

収録曲[編集]

CD
全作詞: 一青窈、全作曲: 小林武史(特記以外)、全編曲: 小林武史(特記以外)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「~壁の向こう側~」一青窈小林武史(特記以外)
2.「メイク」一青窈小林武史(特記以外)
3.「coup d`etat」一青窈小林武史(特記以外)
4.「確信犯」一青窈小林武史(特記以外)
5.ウラ・ハラ一青窈小林武史(特記以外)
6.「Dolce」一青窈小林武史(特記以外)
7.ほおずき一青窈小林武史(特記以外)
8.「上の空」一青窈小林武史(特記以外)
9.サイコロ一青窈小林武史(特記以外)
10.「Final Call」一青窈小林武史(特記以外)
11.冬めく一青窈小林武史(特記以外)
12.ユア メディスン〜私があなたの薬になってあげる一青窈小林武史(特記以外)
13.「凧揚げ」一青窈小林武史(特記以外)
14.「~壁のこちら側~」一青窈小林武史(特記以外)
15.うんと幸せ(作詞・作曲・編曲: 小林武史・武部聡志)一青窈小林武史(特記以外)
合計時間:
DVD(初回生産限定盤のみ付属)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「ユア メディスン~私があなたの薬になってあげる [8]  
2.「ハナミズキ [8]  
3.「冬めく [8]  
4.「さよならありがと [9]  
5.「どっちつかず(音楽劇「箱の中の女」ver.) [9]  
6.「うんと幸せ [9]  

楽曲解説[編集]

  1. ~壁の向こう側~
  2. メイク
  3. coup d`etat
  4. 確信犯
  5. ウラ・ハラ
    14thシングル『うんと幸せ』のカップリング
  6. Dolce
  7. ほおずき
    13thシングル『ユア メディスン〜私があなたの薬になってあげる』のカップリング
  8. 上の空
  9. サイコロ
    15thシングル『冬めく/花のあと』のカップリング
    東宝配給映画『BANDAGE』挿入歌
  10. Final Call
  11. 冬めく
    15thシングル
    日本テレビ系『スッキリ!!』エンディングテーマ
    テレビ東京系『JAPAN COUNTDOWN』オープニングテーマ
  12. ユア メディスン〜私があなたの薬になってあげる
    13thシングル
    TBS系「COUNT DOWN TV」2009年10月度オープニングテーマ
  13. 凧揚げ
  14. ~壁のこちら側~
  15. うんと幸せ
    14thシングル
    ギャガ配給映画『私の中のあなた』イメージ・ソング
    ケイダッシュステージ・リンクライツ配給映画『それでも花は咲いていく』主題歌

ミュージシャン[編集]

  • 小林武史 - ピアノ、キーボード、プロデュース
  • 武部聡志 - ピアノ(#15)
  • 小倉博和 - ギター(#15)
  • 名越由貴夫 - ギター(#13)
  • 中村修司 - ギター(#11)
  • 亀田誠治 - ベース(#15)
  • 川崎哲平 - ベース(#10)
  • 山内薫 - ベース(#11)
  • 河村”カースケ”智康 - ドラムス(#11、15)
  • 齋藤たかし - ドラムス(#2、10)
  • 山本拓夫 - サックス(#2、10)
  • 西村浩二 - トランペット(#15)
  • 四家卯大Strings - ストリングス(#10、15)

脚注[編集]

  1. ^ ORICON NEWS 花蓮街”. 2021年5月1日閲覧。
  2. ^ 一青窈「もっと音楽が解りやすければいい」”. BARKS (2009年11月9日). 2019年4月10日閲覧。
  3. ^ 「冬めく」と共に両A面シングル扱いとしてリリースされた「花のあと」は未収録。
  4. ^ 『箱の中の女』で使用された楽曲の収録は「確信犯」「上の空」「冬めく」「凧揚げ」の4曲。他の使用曲は未収録となったが、初回生産限定盤のみのDVDに「どっちつかず」が≪「箱の中の女」ver≫としてコンサートで披露された模様が映像収録されている。「どっちつかず」を含め、他の劇中曲の音源化は2019年現在もなされていない。
  5. ^ a b 一青窈、ニュー・アルバム『花蓮街』リリース”. TOWER RECORDS ONLINE (2010年4月20日). 2019年4月10日閲覧。
  6. ^ 一青 窈、新宿ゴールデン街のスナックでカラオケ熱唱”. BARKS (2010年4月23日). 2019年4月10日閲覧。
  7. ^ 一青 窈、ライヴ・ツアー<一青 窈 CONCERT TOUR 2010 ~花蓮街>がスタート!”. CDJournal (2010年5月24日). 2019年4月10日閲覧。
  8. ^ a b c 『一青窈コンサートwith東京フィルハーモニー交響楽団 at 東京オペラシティ コンサートホール』2009.12.16
  9. ^ a b c 『一青窈 premium acoustic tour '09 produced & performed by 武部聡志×小林武史 at 東京厚生年金会館』2009.6.18

外部リンク[編集]