絶望系 閉じられた世界

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絶望系 閉じられた世界』(ぜつぼうけい とじられたせかい)は谷川流作、G・むにょイラストによるライトノベルである。

「問題の実験作」という触れ込み通り、作者・谷川流の暗黒面を凝縮したような内容となっている。

目次

[編集] あらすじ

建御の元に天使と悪魔と死神と幽霊が現れ、困り果てた建御は杵築に相談を持ちかける。物語は主に建御の部屋で進行し、三日間の奇妙な同居生活と噛み合わない会話、幽霊を殺した猟奇殺人犯の犯人探しと、その犯人との対峙が描かれる。

物語の結末で、事態を仕組んだカミナは悪魔とともに世界を絶望させるべく旅立ち、建御は天使とともにそれを阻止しようと後を追う。登場人物たちが解散した後、ある真相が明かされ物語は終わる。

[編集] 登場人物

[編集] 人間

杵築(きずき)
主人公、しかし信頼できない語り手。烏衣姉妹の幼なじみにしてミワの恋人。高校1年生。落ち着いた性格であまり情動を表に出さず、建御の部屋に現れた超常的な存在4人を見てもあっさりと事態を受け入れるなど、常人とはずれた感覚を持つ。後に、その理由は過去、カミナに「幸福世界計画」の一端によって精神を叩き壊されているためであると明かされる。時には冷静な判断力で建御に協力しつつも、読者や他の登場人物に対してある真相を隠したまま、物語が始まってから終わりまで傍観者に徹する。
建御(たけみ)
杵築の友人。この物語でまともな精神、まともな人格、まともな生い立ちを持つ準主人公で語り手。絶望を絶望と認識できないほどに精神が破損してる人間と、無自覚による最悪の加害者達しかいないこの物語にて、絶望を一手に引き受ける青年。奇行しか行わない変人達に囲まれて、終始ツッコミを担わされる。あまりに残酷で慈悲の無さ過ぎる「世界の構造」を知ってしまった後も、精神を病むことも無く立ち直り希望と未来を追い求めて旅に出るが、それすらもこの物語の「本当の絶望」にあらかじめ含まれた1つでしかなかった。
烏衣カミナ(うい カミナ)
ミワの姉。杵築や建御の同級生。過去に猟奇殺人事件を起こしたことがあり、杵築や建御もそのことを把握している。自分はこの世界にとって異質な存在であると思い込んでおり、間違った世界を変えなければならないという強迫観念から、世界を絶望させる野心を持ち事態を仕込む。イズモ(死神)は彼女を烏衣神忌無と呼ぶ。
烏衣ミワ(うい ミワ)
カミナの妹。中学1年生だが学校には通っていない。杵築の恋人であり、彼とは肉体関係を持っている。「うふ?」が口癖。背中にはカミナによってつけられた無数の傷跡がある。イズモ(死神)は彼女を烏衣巳輪と呼ぶ。

[編集] 人外

天使
天使を自称する金髪長髪長身の浴衣女性。を出せる。死神と共に延々と下ネタに興じる。
悪魔
悪魔を自称する中性的な黒衣の少年。建御の部屋に居座り、時間潰しとしてドリキャス[1]でゲームに黙々と熱中する。彼が熱中しているゲームソフトの名称は明言されていないが、描写されるゲームキャラクターの固有名詞やその内容は『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』のものと一致する。持ちキャラはバルバドス
死神
死神を自称する眠そうな目の裸体の幼女。しゃちほこばった物言いをする。作中で自らをイズモと名づける。事代の幽霊を確保の後、連行し、加工処理するため建御の部屋に突入して来た。天使と共に、萌えエロの違いについての考察に興じる。
事代和樹(ことしろ かずき)
幽霊。建御の部屋のすみでガタガタ震えて命乞いする。自分がなぜ死んだのかを知りたがっている。物語が進むにつれ、その常軌を逸した死因が明かされていく。

[編集] 既刊

[編集] 脚注

  1. ^ p43の描写より。

[編集] 関連項目

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