皆伐

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南フィンランドでの皆伐例

皆伐(かいばつ)とは林業における伐採(ばっさい)の方法のひとつで、対象となる区画にある森林の樹木を全て伐採すること。 伐採区画の一辺が上木の樹高の2倍以上の長さの場合が皆伐にあたる。それ以上の広さを伐採すると微気象的に森林生態系に変化が起き、樹高の2倍の長さがその区分の基準とみなされる。 林業では、収穫の目標とした年月が来たときに皆伐し、そのあとに新しく苗木を植える方法(再造林)がある。

このやりかたは物議を醸している。多数の国において林業を営む会社や森林組合がこのやりかたを合理的で安全という理由でいまだに施行している。

問題点としては、皆伐は一度に広い面積を日向にするため、環境の変化が非常に大きいこと、そのために生物相全体への攪乱が大きいことが挙げられる。これは一方では森林性の生物の絶滅の危機を招き、他方では例えばシカなどの草食動物の餌場を増加させることでその数を増やす効果も持ち、いずれにせよ森林の回復を妨げることとなる。また、広面積にわたって樹木を切り株だけにした場合、それらが次第に腐敗すると土壌を確保する能力を失うから、一定期間の後の土壌流出や崩壊、山崩れや土石流の危険を作るとも言われる。

森林破壊と同義語であり、生物生体系を破壊し、地球温暖化の一因だと非難する声もあがっている。


種類[編集]

皆伐にはいくつかのやり方があるが、一般的な方法は以下の通りである

  • スタンダード(全)皆伐 – 商業的に価値のある木かそうでない木かに関わらず全ての木を除去するため、林冠は全く残らない
  • パッチ(区画)皆伐 – 限られた区画内のみの木を除去する
  • ストリップ(線)皆伐 – 列(線)に沿って木を除去する方法。大抵は風の被害をさけるために防風林として木を残すのが理由である。
  • 一部を残して皆伐 – ほとんど全ての木を伐採するが、理由があって何本か残す方法。例えば動物のための枝株としての役割など(これは採取木法と間違えられやすい)

皆伐は択伐(たくばつ)とよばれる一部を抜き伐りする(例えば、商業的に価値のある木だけを選択/選抜して切り、その他の木々には手をつけないようにする)方法と対局にある。皆伐により、森の種の生存/保存に適した環境が低減され、木々がよく育つ健康な森林の環境を持続できない地力減退の恐れがある。ただし皆伐は薪炭林作業とは異なり、苗木などの再生は促す事となっている。

林業における森林破壊については、一般的に皆伐を指していることが多い。

  • 焼畑農業 – 農業を営む目的にて粗放的に森林の樹木を焼き、畑を作り、農地に変える方法 。主に熱帯から温帯の地域にかけての人口の過密した発展途上国で普及している。 焼畑農業は区画内の全ての森林に火をつけて根こそぎ開拓するので、森林破壊、熱帯雨林の減少の原因となっている。
  • 二度と再生させることができない原生林や針葉樹林の純林(タイガ)(boreal forest) が減少している一因になっているという意見も多い。