瓦版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
瓦版を売る読売の姿。後に明治初年頃より新聞が売り出されるようになると淘汰されていった。

瓦版(かわらばん)は、江戸時代天変地異大火心中など時事性の高いニュースを速報性を以って伝えた情報紙のこと。

概要[編集]

妖怪出現など(例として大猫参照)、娯楽志向のガセネタもある。街頭で読み上げながら売り歩いたことから、読売讀賣)ともいう。木版摺りが一般的。また、多くは一枚摺り。絵入りのものなどもあり、幕末期には多く出版された。明治初期までは出版される事があったというが、その後は新聞の登場などにより衰退した。現存する最古の瓦版は大坂の陣を記事としたものである。

天和から元禄にかけて盛んに刷られたとみられるが、その時期の瓦版はほとんど残っていない[1]。古いもので宝暦年間から現存してくる[2]享保7年2月の法令中に「筋無き事並に心中の読売を禁じる」があり、同9年6月の法令にも、「御曲輪内での読売をしてはならぬ」との法が出されている[3]。裏を返せば、この時期(享保年間)に盛んに読まれていたという事だが、現存するものは残されていない[4]

語源[編集]

瓦版の語源は以下のように諸説あるがはっきりしていない。

  • 粘土板を用いて刷ったかのような粗悪な出来栄えである
  • 木版の代わりに粘土板を用いて印刷した
  • 紙の大きさがと同じくらいである
  • 河原者が作った

その他[編集]

  • 現在では、掲示板の意で用いられることもある。

脚注[編集]

  1. ^ 稲垣史生 『三田村鳶魚 江戸武家辞典』 青蛙房 新装版2007年 p.260.
  2. ^ 同『江戸武家辞典』 p.260.
  3. ^ 同『江戸武家辞典』 p.260.
  4. ^ 同『江戸武家辞典』 p.260.

関連項目[編集]