林大地 (サッカー選手)

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林 大地
名前
愛称 ビースト
カタカナ ハヤシ ダイチ
ラテン文字 HAYASHI Daichi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1997-05-23) 1997年5月23日(26歳)
出身地 大阪府箕面市[1]
身長 178cm
体重 74kg
選手情報
在籍チーム ドイツの旗 1.FCニュルンベルク
ポジション FW
利き足 右足[2]
ユース
ガンバ大阪JY
履正社高等学校
大阪体育大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2019-2021 日本の旗 サガン鳥栖 52 (14)
2021- ベルギーの旗 シント=トロイデンVV 56 (14)
2023- ドイツの旗 1.FCニュルンベルク (loan)
代表歴2
2021  日本 U-23/24 11 (1)
獲得メダル
サッカー
ユニバーシアード
2019 ナポリ 男子
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月29日現在。
2. 2022年3月19日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

林 大地(はやし だいち、1997年5月23日 - )は、大阪府箕面市出身[1]プロサッカー選手2. ブンデスリーガ1.FCニュルンベルク所属。ポジションはフォワード日本代表

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

中学時代はガンバ大阪のジュニアユースに所属していた(同期には市丸瑞希髙木彰人初瀬亮田中駿汰ら)が、目立った特徴も無く、ユースへの昇格を果たせず、履正社高校に進学[3]。高校では攻撃的MFでも起用され、第92回選手権第93回選手権で合計3得点を挙げる。その後進学した大阪体育大学では3年次に関西学生リーグ1部で22試合・24得点という成績を上げる。

サガン鳥栖[編集]

2019年8月3日、翌2020年シーズンからサガン鳥栖に来季加入することが発表された[4]。同時に、鳥栖の特別指定選手登録が行われ、8月11日に行われた第22節のセレッソ大阪戦で途中出場からデビュー戦でゴールを決めた[5]

2020年よりサガン鳥栖に正式に入団。9月16日、第16節の柏レイソル戦では3試合連続ゴールを決めて勝利に貢献した[6]。プロ一年目で9得点を挙げ、チーム内得点王になった。2021年3月17日、第5節の柏レイソル戦では2得点をきめて勝利に貢献した[7]

シント=トロイデンVV[編集]

2021年8月8日、ベルギーシント=トロイデンVVに完全移籍することでクラブ間で基本合意したことが発表された[8][9]。8月9日のFC東京戦でのセレモニーを経て渡欧し、メディカルチェック等を経て2021年8月20日付で正式契約を締結した[10]。8月28日、第6節のサークル・ブルッヘ戦で初先発から初ゴールを決めた[11]

2022-23年シーズンのリーグ開幕戦においても、香川橋岡からのパスを受け、ゴールを決めた[12]

1.FCニュルンベルク[編集]

2023年6月20日、ドイツ1.FCニュルンベルクに期限付き移籍が発表された。

期限付き移籍期間は2023年7月1日~2024年6月30日[13]

代表[編集]

それまで世代別の日本代表に呼ばれたことはなかった[14] が、2021年3月21日、U-24アルゼンチン代表との強化試合2連戦「SAISON CARD CUP 2021」に臨むU-24日本代表に、怪我のため不参加となった堂安律に替わって追加召集[15]。3月26日の初戦(東京スタジアム)こそ三好康児との交代出場での3分+ATの出場にとどまったが、3月29日の2戦目(北九州スタジアム)では先発に抜擢され前半終了間際に初ゴールを決める[16]

6月の東京オリンピック代表選考では大会登録メンバー18名には選ばれずバックアップ4名の一人として選ばれた[17] ものの、大会の規定変更でバックアップメンバーが登録メンバーに加わることになり、さらにFW登録メンバーの上田綺世前田大然の体調不良等もあって第1戦の南アフリカ共和国戦・第2戦のメキシコ戦に先発出場、攻守に貢献した[18]。決勝トーナメントでも全試合に先発出場したが、最終的に本大会5試合で得点を挙げることは出来なかった[19]

2022年3月19日、大迫勇也の負傷で追加招集され、日本代表に初招集された[20]

所属クラブ[編集]

ユース経歴
プロ経歴

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2019 鳥栖 31 J1 1 1 0 0 - 1 1
2020 16 31 9 1 0 - 32 9
2021 8 20 4 1 1 0 0 21 57
ベルギー リーグ戦 リーグ杯ベルギー杯 期間通算
2021-22 シント・トロイデン 15 ジュピラー 25 7 - 1 0 26 7
2022-23 8 31 7 - 3 1 34 8
ドイツ リーグ戦 リーグ杯DFBポカール 期間通算
2023-24 ニュルンベルク 2. ブンデス -
通算 日本 J1 52 14 2 1 0 0 54 15
ベルギー ジュピラー 56 14 - 4 1 60 15
ドイツ 2. ブンデス -
総通算 108 28 2 1 4 1 114 30

タイトル[編集]

クラブ[編集]

大阪体育大学

代表[編集]

ユニバーシアード日本代表

個人[編集]

日本代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b “林大地選手に届け 地元のサッカーファンたちが寄せ書きエール”. 産経新聞. (2021年7月29日). https://www.sankei.com/article/20210729-YKZOWGSKX5LB7INDF7YD5AAP2Y/ 2021年7月31日閲覧。 
  2. ^ エルゴラッソ特別編集 編『Jリーグ選手名鑑2021 J1・J2・J3』三栄書房、2021年。ASIN B08W7SQ4TH 
  3. ^ 中学時代、レギュラーではなかった林大地が世界大会決勝でスタメンに抜擢されると…。【東京五輪メンバーのルーツ探訪】”. Soccer Digest Web (2021年7月28日). 2021年7月31日閲覧。
  4. ^ 鳥栖がユニバ優勝メンバーの明治大DF森下&大阪体育大FW林の来季加入を発表!”. ゲキサカ (2019年8月3日). 2021年7月13日閲覧。
  5. ^ 鳥栖林がデビュー戦弾、生まれ育った大阪で劇勝貢献”. 日刊スポーツ (2019年8月11日). 2019年8月11日閲覧。
  6. ^ ルーキーFW林大地が3戦連発!! オルンガ弾で先制許すも…鳥栖、原川の美弾で柏に逆転勝利”. ゲキサカ (2020年9月16日). 2020年9月16日閲覧。
  7. ^ 好調の鳥栖が林大地2発で完封勝ち! 柏は反撃実らず3連敗”. ゲキサカ (2021年3月17日). 2021年3月17日閲覧。
  8. ^ 【新加入】林大地選手 完全移籍でサガン鳥栖と基本合意のお知らせ』(プレスリリース)シント=トロイデンVV、2021年8月8日https://stvv.jp/news/20210808_12021年8月8日閲覧 
  9. ^ J1鳥栖の東京五輪代表FW林がベルギー1部に完全移籍「五輪の悔しさバネに」”. デイリースポーツ (2021年8月8日). 2021年8月9日閲覧。
  10. ^ 【新加入】FW林大地選手 サガン鳥栖より完全移籍のお知らせ』(プレスリリース)シント=トロイデンVV、2021年8月20日https://stvv.jp/news/20210820_12021年8月20日閲覧 
  11. ^ ベルギー移籍の林大地、デビュー弾が決勝点に! チームの連敗を止める サッカーキング(2021年8月29日)2021年8月29日閲覧。
  12. ^ 開幕戦で林大地が今季初ゴール! 香川と橋岡がお膳立て! STVVは町田欠場のユニオンSGとドロー決着”. SOCCER DIGEST WEB (2022年7月24日). 2022年7月24日閲覧。
  13. ^ 【お知らせ】FW林大地選手 1.FCニュルンベルクへの期限付き移籍について”. STVV. (2023年6月20日)、2023年6月27日閲覧。
  14. ^ “遅れてきた男、ビースト林大地が代表初ゴール”. 日刊スポーツ. (2021年3月29日). https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/202103290001100.html 2021年7月30日閲覧。 
  15. ^ U-24日本代表 選手変更のお知らせ SAISON CARD CUP 2021【3.26@東京/東京スタジアム、3.29@福岡/北九州スタジアム】』(プレスリリース)日本サッカー協会、2021年3月21日http://www.jfa.jp/news/00026522/2021年7月30日閲覧 
  16. ^ “ビースト”林大地が吼える! U-24日本代表初招集で初ゴール「FWなので決め切るのが責任」”. ゲキサカ (2021年3月29日). 2021年4月10日閲覧。
  17. ^ U-24日本代表メンバー 第32回オリンピック競技大会(2020/東京) サッカー競技(男子) キリンチャレンジカップ2021【7.12@大阪、7.17@兵庫】』(プレスリリース)日本サッカー協会、2021年6月22日http://www.jfa.jp/news/00027265/2021年7月30日閲覧 
  18. ^ “男子は林大地、女子は木下桃香…サッカー日本代表に勢いもたらす選手たち”. 東京新聞. (2021年7月29日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/120219 2021年7月30日閲覧。 
  19. ^ “滑り込んだ「ビースト」林大地、五輪で示した自分のスタイル 悔しさを糧に次のステージへ”. 西日本スポーツ. (2021年8月7日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/781810/ 2021年8月9日閲覧。 
  20. ^ サッカー日本代表の救世主になれるか!? 初招集FW林大地、ベルギーでのゴールが凄い! フットボールチャンネル(2022年3月19日)2022年3月20日閲覧。
  21. ^ 東京2020オリンピック箕面市関連選手の紹介・競技日程について”. 箕面市. 2021年7月31日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]