有明工業高等専門学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
有明工業高等専門学校
ANCT-01.JPG
略称 有明高専
英称 Ariake National College of Technology (ANCT)
設置者 国立高等専門学校機構
種別 国立工業高等専門学校
設立年 1963年
学科 機械工学科(M)
電気工学科(E)
電子情報工学科(I)
物質工学科(C)
建築学科(A)
専攻科 生産情報システム工学専攻科
応用物質工学専攻科
建築学専攻科
所在地 836-8585
福岡県大牟田市東萩尾町150
(寮は熊本県荒尾市下井手2)
ウェブサイト http://www.ariake-nct.ac.jp/
Portal.svg ウィキポータル 教育
Project.svg ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

有明工業高等専門学校(ありあけこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称:Ariake National College of Technology, ANCT)は、福岡県大牟田市にある日本の国立高等専門学校である。1963年昭和38年)に設置された。略称は有明高専

校名の由来[編集]

学校の所在地である大牟田市が面する有明海にちなんでこの名称が付けられた。校章も高専の文字の両側に有明の文字が書かれたものとなっている。

他の国立高専が主に学校が所在する都道府県や市町村の名前を冠している中、ここは比較的珍しい校名である。

沿革[編集]

  • 1963年4月1日 : 設立、機械工学科・電気工学科・工業化学科の3学科で発足
  • 1966年10月11日 : 現校舎に移行
  • 1968年4月1日 : 建築学科設置
  • 1989年4月1日 : 電子情報工学科設置
  • 1994年4月1日 : 工業化学科を物質工学科に改組
  • 2001年4月1日 : 専攻科設置、生産情報システム工学専攻・応用物質工学専攻・建築学専攻の3専攻
  • 2004年4月1日 : 独立行政法人に移行
  • 2005年5月12日 : 「複合生産システム工学プログラム」がJABEE認定
  • 2005年6月17日中国遼寧石油化工大学との国際交流協定締結

歴代校長[編集]

  • 初代:牛尾広恵(1963年4月1日 - 1968年8月31日)
  • 2代 :誉田敏雄(1968年9月1日 - 1970年10月5日)[1]
  • 3代 :轟一郎(1971年1月20日 - 1980年4月1日)
  • 4代 :吉村虎蔵(1980年4月1日 - 1986年4月1日)
  • 5代 :竹村哲男(1986年4月1日 - 1992年3月31日)
  • 6代 :高松康夫(1992年4月2日 - 1997年3月31日)
  • 7代 :山藤馨(1997年4月2日 - 2002年3月31日)
  • 8代 :尾崎龍夫(2002年4月1日 - 2008年3月31日)
  • 9代 :立居場光生(2008年4月2日 - 2013年3月31日)
  • 10代 : 福島健郎(2013年4月1日 - 現在)

設置学科[編集]

学科(準学士課程)[編集]

  • 機械工学科 (M:Machine)
  • 電気工学科 (E:Electricity)
  • 電子情報工学科 (I:Information)
  • 物質工学科 (C:Chemical)
  • 建築学科 (A:Architecture)

専攻科(学士課程)[編集]

  • 生産情報システム工学専攻科
  • 応用物質工学専攻科
  • 建築学専攻科

特色[編集]

本科1 - 3年次生も法的には、「生徒」ではなく「学生」であり、入学時から学生としての自覚が求められている。

2年次では各学科の学生が、それぞれ5クラス均等に別れる混合学級制をとっており、学科の枠を超えた交流を出来るところが他の高専にはない特色である。

全国の高専の中では珍しく女子学生が比較的多く、一クラスに10 - 20名程の女子学生が在籍している(ただし主にI,C,Aの学科に限る)。

本校は福岡県と熊本県の県境にある事から、主に福岡・熊本両県からの学生が多い(また佐賀県長崎県大分県からの学生もいる)。

教育[編集]

主に1年次では一般科目(主に文学や数学、物理・化学など)を中心に基礎学力の向上を図り、学年が上がる毎に専門科目が増えていく。

どの科目もシラバスと呼ばれる授業計画に沿って授業が行なわれる(当校のシラバスは主にJABEEを元に作成されている)。

2007年度より年間日程が大幅に変更され、4月から8月中旬までの期間を前期、10月から2月中旬までの期間を後期とし、元々の2学期制をより明確にした年間日程となった。

学校行事[編集]

主に2年置きに交互に「高専祭」と「体育祭」が行なわれる。

高専祭[編集]

いわゆる文化祭のようなもので、各学科、あるいは各部活がそれぞれその学科独特の出し物や出店などを行なう。また学生科前の広場に、バンド演奏などを行なうイベント用のステージが作られる。

体育祭[編集]

各学科一つの団に分かれて競技を行なうところは、ごく一般的な体育祭と同じである。また女子がメインの競技では、女子学生が少ないM,Eの科はお互い一つの共同体として行う競技もある。

ちなみに体育祭での各学科のカラーは、Mが緑、Eが黄、Iがピンク、Cが青、Aが赤となる。

球技大会[編集]

年に2回、春と秋に行われる。

4,5年生は、チームでお揃いのオリジナルTシャツで出場する。

制服[編集]

本科1 - 3年生は制服、本科4年生以上(専攻科含む)は私服である。

学内施設[編集]

一般棟[編集]

一般棟は北と南の2つの建物に別れ、北棟には主に一般科の教員の研究室や選択科目様の教室、1年 (M,E) 南棟には主に1年 (I,C,A) 、2年の教室がある。

各学科棟[編集]

  • 機械工学科棟
  • 電気工学科棟
  • 電子情報工学科棟
  • 物質工学科棟
  • 建築学科棟

尚、電子情報工学科棟は後から増設された事もあって、他の学科から孤立した所に建っている。それ以外の科の棟については、それぞれ一般南棟から渡り廊下で繋がっている(情報棟も最近一般南棟と渡り廊下で繋がった)。

図書館[編集]

改修工事が行なわれた図書館棟

最近は改修工事が行なわれ(2008年2月完了)、内装、外装共に綺麗になった。

図書館は図書館棟2階にあり、主に一般図書から専門図書まで、約5万冊の本が収蔵されている。閲覧室の他にDVD視聴ルーム、インターネットコーナーなどもある。

テーブルなどは、パーテーションなどで区切られデスクライトなどもあり、学生が自由に学習しやすい環境となっており、多くの学生が利用している。

又、図書館は一般解放されている。貸し出しなどもしており自由に利用できる。

修己館(福利施設)[編集]

主に食堂や売店、保健室などがあり、学生の憩いの場となっている。

学生寮[編集]

電子情報工学科棟(右)と隣接する総合研究棟(正面)

通称「岱明寮」。学校が福岡県大牟田市にあるのに対し、寮は熊本県荒尾市にある。

若者の健全な成長”を象徴して「若葉」「青葉」「紅葉」「銀杏」「桜」と名付けられた5つの寮舎に近県からの学生232名が起居をともにし、教員指導のもとに規律正しい集団生活の中でマナーと連帯感を身につけながら、豊かな人間性を養う教育の場として、寮生活を送っている。また、寮生が自主的に決めた日課の中にうるおいと変化のある多彩な年中行事を織り込み、生活の楽しさのなかに信頼と協調の精神を学びとっている。

低学年および遠隔地出身者などは優先的に入寮することができる。桜棟は女子寮で本科1 - 5年生が入寮している。

残りは男子寮で、若葉棟は本科1年生、指導寮生、青葉棟は本科2年生、紅葉棟は本科3年生、銀杏棟は本科4、5年生および留学生が入寮している。

1年生では指導寮生からの厳しい指導があり、連帯責任のなか、規則正しい生活をおくっている。

その他の施設[編集]

  • 総合研究棟(専攻科の学生が主に授業を行なうところでもある。電子情報工学科棟と隣接している)
  • 情報処理センター
  • 教育研究技術支援センター
  • 地域共同テクノセンター
  • 体育館(第1と第2の2つがある)

その他プールやテニスコートなど

立地[編集]

大牟田駅からバスで約20分の所にあり、「高専坂」と呼ばれる坂の上の高台に位置する。学校の周辺は主に住宅や田んぼなどがあり、比較的自然豊かな環境の中にある。学生寮は坂を下って荒尾市方面に曲がった先にあり、ここも周りは主に竹やぶなどに囲まれている。

主な交通アクセス[編集]

  • 大牟田駅から路線バス15番系統「有明高専」行き乗車、終点下車。所要時間は約20分。

主な卒業生[編集]

この他にも各界で活躍する優秀なエンジニアを輩出している。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 在任中病気により、1970年10月5日から1971年1月19日までの間は大石豊二郎が校長代理として勤務していた(なお、誉田校長は1970年11月6日に死去する)。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]