振り子時計

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壁掛式振り子時計

振り子時計(ふりこどけい)とは、ガリレオ・ガリレイが発見した振り子の等時性(一定の周期で揺れる性質)を応用した時計である。

歴史[編集]

ホイヘンスの最初の時計

1657年頃(完成度などにより1656年 - 1658年の範囲で諸説あり)にクリスティアーン・ホイヘンスによって発明された。

改良を重ねながらも、発明から数世紀に渡って最も正確な時計として用いられてきたが、20世紀に入ってより正確なクォーツ時計(水晶時計)が発明されたことによって衰退した。しかしながらその外見上の特徴等から人気があり、正確さで劣るとはいえ、きちんと調整されていればその誤差は日常生活においてさほど問題にならないくらいのものでしかないため現在でも使用されている。ただし、日常見かけるものの多くは、クォーツ時計に「飾り」の振り子を付けたものである。

18世紀イギリスの時計職人ジョン・ハリソンは、100日で一秒以内の誤差の振り子時計の製作が可能であると主張したが、当時は認められなかった。彼が残した設計に基づき1975年から2009年にかけてイギリスのマーティン・バージェス英語版により制作された「Clock B」は、2015年グリニッジ天文台で行われた100日間の試験の結果、誤差8分の5秒という成績を収め、「自由大気中で揺れる振り子を持つ世界で最も正確な機械式時計」としてギネスブックに記載された[1]

動作原理[編集]

振り子時計の基本的な仕組みは、時針を回す動力ぜんまいばねなど(後に電動も)を用い、その動きを一定の時間で動く振り子で制御して時を刻む仕組みとなっている。

短所[編集]

  • 振り子を用いているため揺れに弱く、など乗物の上では使用できない。また、地震などの揺れによって時計が止まってしまう。
    • 地震があると往々にその時刻をとどめる証拠となる。広島長崎への原爆投下の際にも爆発した時間で止まった振り子時計が残されている。
  • 錘に金属を用いる場合には熱の影響(振り子の膨張)による誤差を生じやすい。そのため合金を用いるなどの方法によって熱膨張を抑制した振り子時計が開発された。

形式[編集]

ホールクロック

柱時計、置時計ホールクロック時計台の大時計など、電気式以前の動力方式を用いていて、なおかつテンプなどの他の調速機が使いにくい時計に幅広く採用されている。

童謡大きな古時計』のモデルの時計もこの形式であるし、童話『七匹の子ヤギ』でも一匹が時計の振り子室に隠れるなど、今なお時計の標準的な形として認識されている。

装飾の振り子を持つ時計[編集]

飾りとして動く振り子が付いたクォーツ時計が存在する。振り子駆動の消費電力がクオーツ時計の消費電力よりはるかに大きく、振り子駆動と時計駆動の電池を共用すると時計としての電池寿命が振り子駆動に引きずられ短くなってしまうため、振り子駆動と時計駆動には容量が異なる別の乾電池が用いられる。振り子の動作は時計の動作に無関係であり、外部からの過度の振動や電池消耗などで振り子が停止していても時計として機能している場合が多い。逆に時計部の電池が切れていても振り子が動いている場合もあるため、振り子を正常動作の確認用の機能として見るのは危険である。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 250年前の設計で作った振り子時計、正確さでギネス世界記録に認定2015年5月3日ねとらぼ、2015年5月16日閲覧

外部リンク[編集]