彩霞温泉

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彩霞温泉(cǎixiá wēnquán さいかおんせん)は台湾台東県海端郷霧鹿村[1] にある野湯

泉質[編集]

泉温約80℃で無色透明。pH約7.6、炭酸水素イオン約409ppm、硫酸イオン約116ppm、ナトリウムイオン約198ppmを含む中性の炭酸水素塩泉。飲用可能。[2]

特徴[編集]

温泉は新武呂渓河原の傍らにある片岩の隙間から湧出しているが[2]、温泉自体は近年土砂で埋まってしまった。[1]

湧出口付近には少量のトラバーチンが存在する。また、別の場所からは鉄分の多い泉が湧出しており、その周辺には紅色の沈殿物が溜まっている。[1]

泉温が高いこともあり、入浴する場合はお湯をためた後、川の水を引き込み温度を調節する必要がある。

アクセス[編集]

台鉄関山駅より鼎東客運の8178線(利稲 (台湾)行き)に乗り換え、彩霞橋で下車。その後、温泉まで5kmほど歩く。

車の場合は台9線で海端まで行き、そこから台20線(南横公路)に入り、196キロ地点まで行く。右側に小道があるので、そこをたどると温泉に到達する。

参考文献[編集]

  • 宋聖榮劉佳玖『台湾地理百科23 台湾的温泉』遠足文化、2007年5月。ISBN 978-9-57-280317-2 

脚注[編集]

  1. ^ a b c 経済部中央地質調査所. “【彩霞】研究資料”. 2017年6月3日閲覧。
  2. ^ a b 宋聖榮 2007, p. 170-171.