交響曲第3番 (ニールセン)

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交響曲第3番 ニ短調 『ひろがりの交響曲』もしくは『広がり』(Symfoni Nr.3 "Sinfonia Espansiva" op.27, FS.60)は、1910年1911年4月30日にかけて作曲されたカール・ニールセン作曲の交響曲。発表された当時から人気が高かった。2楽章の曲想から『ニールセンの田園交響曲』とも言われる。

目次

[編集] 概要

この曲の一番の特徴はソプラノバリトンヴォカリーズが第2楽章のなかに入ってくることである。なお、この第3番以降の456番にはそれぞれティンパニ独奏、アドリブの小太鼓トロンボーンの連続下降グリッサンドなどとユニークな演奏が入っており、このヴォカリーズもその一貫として見ることもできる。

なお、この交響曲のタイトル『エスパンシヴァ』(広がり)は第1楽章の発想記号であるアレグロ・エスパンシヴォ (Allegro espansivo) に由来するものであり、描写的な意味は特に無いとされる。

[編集] 曲の構成

この曲は以下の4楽章から成り立っている。

  • 第1楽章 アレグロ・エスパンシヴォ
  • 第2楽章 アンダンテ・パストラーレ
  • 第3楽章 アレグレット・ウン・ポーコ
  • 第4楽章 アレグロ

[編集] 第1楽章

ソナタ形式。力強い和音の連打から始まり、ロバート・シンプソンが「競技的な3拍子」と評した第一主題が出現する。そして木管楽器により第1主題とは対照的な曲想の第2主題が出現し、クライマックスまで発展していく。

[編集] 第2楽章

おだやかな曲想。北欧風の旋律の主題もあらわれる。そして舞台裏からバリトン、ソプラノによる独唱が始まり、牧歌的な曲想となる。

[編集] 第3楽章

スケルツォのような形式。ウィットが効いており、ニールセン作曲のオペラ『仮面舞踏会』の中の「雄鶏の踊り」を連想させる。

[編集] 第4楽章

豊かで堂々とした曲想。主要主題はブラームス交響曲第1番のフィナーレを連想させる。

[編集] オーケストラ編成

ソプラノ独唱、バリトン独唱(それぞれクラリネット、トロンボーンによる代替も可能)

フルート3(うち1本はピッコロ持ち替え)、オーボエ3(うち1本はイングリッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット3、ファゴット3(うち1本はコントラファゴット持ち替え)、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバティンパニ弦5部

[編集] 初演・出版等

[編集] 世界初演

1912年2月28日、作曲者自身の指揮によりコペンハーゲン宮廷劇場管弦楽団演奏で行われた。

[編集] 日本初演

公式の記録では、1984年11月8日 東京文化会館小澤征爾指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団による。ただしその前年の11月29日に、川合良一指揮にて東京理科大学管弦楽団(アマチュア・オーケストラ)が「日本初演」として演奏している[1]

[編集] 出版

1913年、ライプツィヒ、カーント社

[編集] 演奏時間

スコアに書かれている演奏時間は約32分だが、実際は35~38分ほどかかる。

[編集] 参考文献

  • 作曲家別名曲解説ライブラリー18「北欧の巨匠」(1994年 音楽之友社)ISBN 4276010586

[編集] 関連項目

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