カール・ニールセン

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カール・ニールセン
Carl Nielsen
1910年}
1910年
基本情報
出生名 Carl August Nielsen
出生 1865年6月9日
出身地 デンマークの旗 デンマーク ノーレ・リュンデルセ
死没 1931年10月3日(満66歳没)
デンマークの旗 デンマーク コペンハーゲン
ジャンル ロマン派音楽
職業 作曲家
ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン
活動期間 1888年 - 1931年

カール・ニールセン(またはニルセン、またはカルル・ネルセンCarl August Nielsen, 1865年6月9日 - 1931年10月3日)は、デンマーク作曲家である。

デンマークでは最も有名な作曲家であり、以前のデンマーク100クローネ紙幣にはその肖像が描かれていた。同国を代表する作曲家としてだけではなく、北欧の重要な交響曲作家として知られている。

同国の作曲家にルドルフ・ニールセン(1876年1月29日 - 1939年10月16日)がいるが別人である。同年生まれの北欧の作曲家に、フィンランドジャン・シベリウスがいる。

6つの交響曲(特に第4番第5番に代表される)のほかに3つの協奏曲、管弦楽曲、オペラ、室内楽曲、芸術歌曲を手がけた。一方大衆向けの歌曲・合唱曲を数多く残し、これらは今日もデンマークの学校や家庭などに広く普及し、歌われている。

生涯[編集]

代表的な作品[編集]

交響曲[編集]

  • 交響曲第1番 ト短調 (1891-92,op.7,FS.16)
    4楽章制であり、第1楽章提示部には繰り返しを記しているなどかなり古典的なスタイルに拠っている。一方では、ト短調の作品にも関わらず第1楽章冒頭と4楽章最後の和音がハ長調であるなど、後の「進行性移調」に通じるようなニールセンの調性の扱いに対しての自由さも垣間見ることができる。全体の構成や楽器用法にはブラームス、中間楽章の牧歌的な部分などにはスヴェンゼンやゲーゼの影響が見られるが、後の作品に通じる作曲者の個性も聴かれる。この曲のみはスヴェンセンによって初演が行われた(以後の交響曲の初演はすべて作曲者の指揮による)。
  • 交響曲第2番 ロ短調 『四つの気質』 (1901-02,op.16,FS.29)
    ニールセンが夫人や友人と共に村の居酒屋でビールを飲んでいた時に目撃した、人間の四気質をテーマにしたコミカルな絵にインスピレーションを得て作曲されたと言われている。4つの楽章にはそれぞれ四気質に基づく発想記号が記され、この曲が標題音楽であるか否かが議論になる。同時期に作曲された歌劇『サウルとダヴィデ』と作曲手法や表現の点で共通点が見られる。
  • 交響曲第3番 ニ短調 『広がりの交響曲』 (1910-11,op.27,FS.60)
    コミカルな第2交響曲とは趣を変えた、壮大で牧歌的な、いわばニールセンの田園交響曲である。第1楽章はベートーヴェンの英雄交響曲を思わせるような激しいトゥッティから始まる、アレグロ・エスパンシヴォ。ニールセン研究家のR・シンプソンが「競技的な3拍子」と評した強靭で生命力あふれる音楽である。第2楽章アンダンテ・パストラーレで、バリトンソプラノヴォカリーズが加わる。第3楽章はウィットの効いたスケルツォ、第4楽章では、ブラームス交響曲第1番の終楽章の主題と似た主題が力強く支配する。
  • 交響曲第4番 『滅ぼし得ざるもの(不滅)』 (1914-16,op.29,FS.76)
    6曲中最も有名で、シベリウス交響曲第7番のような単一楽章の交響曲であるが、古典的な4つの楽章に相当する部分が連続しながら、最後に第1楽章に相当する部分の第2主題が蘇るという構成を持つ。第1次世界大戦中の暗い時代に書かれた作品で、音楽と生命の不滅を高らかに歌い上げた交響曲である。
  • 交響曲第5番 (1921-22,op.50,FS.97)
    最も完成度の高い交響曲である。第4交響曲よりも戦争を内面的・精神的に深く扱った作品であり、独特な形式による2楽章構成を持っている。ニールセンのそれまでの交響曲の編成は、打楽器はティンパニのみという言わばブラームス路線であった。しかしこの第5交響曲では打楽器陣の活躍が目立ち、特に小太鼓はアドリブのソロがあるなど重要な役割を担っている。第1楽章は2つの部分に分けられ、第2楽章は古典的な交響曲の4楽章に相当する4つの部分に分けられる。
  • 交響曲第6番 『素朴な交響曲(シンフォニア・センプリーチェ)』 (1924-25,FS.116)
    古典的な4楽章による交響曲である。副題の通り簡潔で新古典派的な雰囲気を持つが、かなり複雑なフーガや室内楽的な楽器用法が随所に見られるし、内容も風刺や諧謔に富んだ手の込んだものである。第5交響曲以上に多彩な打楽器陣を必要とし、第4楽章には打楽器のみによる変奏もある。後のショスタコーヴィチ交響曲第15番の先駆けとも言える交響曲である。

協奏曲[編集]

3つの協奏曲のうち、ヴァイオリン協奏曲はロマン派的な派手な曲だが、フルートとクラリネットの協奏曲は最晩年の作で、室内楽的で内向的な曲である。

歌劇[編集]

管弦楽曲[編集]

室内楽・器楽曲[編集]

  • 弦楽四重奏曲第1番 ト短調 (1887-88,op.13,FS.4)
    スヴェンゼンやゲーゼの影響の濃い作品
  • 弦楽四重奏曲第4番 ヘ長調 (1919,op.44,FS.36)
    古典的な様式にのっとっているが、半音階的移行を多用する旋律やリズムなどにはニールセンの個性が表れている。改訂に伴い作品番号も変わっている。
  • 霧が晴れていく
    劇音楽『母』(1920,op.41,FS.94)に使用されたフルートとハープのための小品で、単独で演奏される。
  • 木管五重奏曲 (管楽五重奏曲) (1922,op.43,FS.100)
    1920年から1922年にかけてコペンハーゲン管楽五重奏団のために作曲された。作曲の期間は交響曲第5番と重なり、最も創作意欲の充実していた時期の作品である。組曲風の軽妙で愉快な作品。
  • シャコンヌ (1916,op.32,FS.79)
    シャコンヌの形式を採用したピアノ曲。


メディア

著作[編集]

  • Levende musik(生きている音楽) - 随筆集、1925年出版。
  • Min fynske barndom(我がフューン島の幼年時代) - 自伝、1927年出版。

録音[編集]

交響曲[編集]

ニールセンの交響曲全集の主な録音

ブロムシュテットとサンフランシスコ響との録音はおそらく、最も高い評価を受けている[誰によって?]

また、レナード・バーンスタインは1,6番を除く2~5番を録音しており、1,6番のみを録音したユージン・オーマンディと合わせて交響曲全集として発売されていた。 カラヤンは4番のみを録音している。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 作曲家別名曲解説ライブラリー18『北欧の巨匠』、音楽之友社、1994

外部リンク[編集]