平成23年台風第17号
台風第17号(Nesat) | |
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カテゴリー4の タイフーン (SSHWS) | |
台風第17号 | |
発生期間 |
2011年9月24日9:00 - 2011年10月1日3:00(JST) |
寿命 | 6日18時間 |
最低気圧 | 950hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 40m/s (80kt) |
最大風速 (米海軍解析) | 115kt |
死傷者数 | 死者98人 |
被害地域 | フィリピン、香港、マカオ、華南、ベトナム |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
平成23年台風第17号(へいせい23ねんたいふうだい17ごう、アジア名:ネサット/Nesat)は、2011年9月24日に発生し、フィリピンなどを襲った台風である。
概要
[編集]2011年9月23日9時にパラオ諸島の北部(北緯12度36分・東経139度12分)で熱帯低気圧が発生し[1]、24日9時に台風17号となったため、アジア名「ネサット(Nesat)」と命名された[1]。命名国はカンボジアで、「漁師」を意味する。また、フィリピン大気地球物理天文局はこの台風について、フィリピン名「ペドリング(Pedring)」と命名した。台風はフィリピンに向かいながら勢力を強め、26日9時に強い台風に、27日3時に大型の強い台風に発達した[1]。27日の明け方に大型で強い勢力を維持したままルソン島に上陸し、29日の昼過ぎには強い勢力を維持したまま海南省を横切り、30日昼過ぎにベトナムに上陸し、10月1日3時に熱帯低気圧となり、同日9時に消滅して低圧部表記となった[1]。
この台風は暴風雨の範囲が非常に広かったことが特徴であり、それによる被害がフィリピンで相次いだ[2]。
被害・影響
[編集]フィリピン
[編集]フィリピンでは、増水した川に流される、建物が倒壊するなどして55人が死亡し、28人が行方不明となっている。首都マニラでは、大規模な停電が発生したほか、証券取引所が取引を中止するなどの影響がでた[3][4]。ベイウォークでは高波が海岸堤防を乗り越えて浸水し、堤防は高波で破壊された。
中国
[編集]中国では4人が死亡し1人が行方不明に[5]、また強風により少なくとも3人が負傷した[6]。中国当局では海南省を中心とした地域において約30万人を避難させたほか、交通機関にも乱れが生じた[7]。農作物等への直接的な経済損失額は21億元にのぼった[5]。
ベトナム
[編集]ベトナムでは、洪水や浸水によって少なくとも8人が死亡している[8]。
被害映像
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “台風1117号(1117 NESAT)位置表” (PDF). 気象庁. 2017年11月14日閲覧。
- ^ “台風17号、フィリピンを直撃 7人死亡”. AFP通信 (2011年9月27日). 2011年9月28日閲覧。
- ^ National Disaster Risk Reduction and Management Council(No.17)
- ^ “10人死亡、マニラで停電 台風17号、フィリピン横断”. 産経新聞 (2011年9月27日). 2011年9月28日閲覧。
- ^ a b “台風17号で魚大量死 広西に深刻な被害”. 毎日中国経済 (2011年10月4日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “Typhoon Nesat slams into China's Hainan island”. Times of Oman (2011年9月29日). 2011年10月1日閲覧。
- ^ “台風17号が中国南部に上陸 フィリピンで少なくとも39人の死者”. CNN (2011年10月1日). 2011年10月1日閲覧。
- ^ “Typhoon Nesat wreaks havoc in coastal areas”. Viet Nam News (2011年10月1日). 2011年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月5日閲覧。