回帰軌道

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太陽同期準回帰軌道から転送)

回帰軌道(かいききどう)は地球の上空を数回まわって一日で元の地点の上空に戻る形式の軌道。同様に地球上空を周回し、ある程度の日数をかけてもとの地点の上空に戻る軌道を準回帰軌道と呼ぶ[1]。回帰軌道で元の位置に戻るまでの日数を回帰日数と呼ぶ。

この軌道を取った場合、衛星が一回転するごとに通過する場所が少しずつずれ、一日に整数回同じ地点の上空に衛星が現れる。静止軌道に比べ高緯度地域の観測が可能で、少しずつ違う地点を観測できるために地球観測衛星によく利用される。

準回帰軌道と太陽同期軌道の合わさったものを太陽同期準回帰軌道と呼ぶ。この軌道では数日かけて太陽との同期位置を回復するようになっている。

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  1. ^ ■地球観測衛星の軌道とは・・・”. JAXA. 2006年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月31日閲覧。

関連項目[編集]