大サクルダーイ経

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大サクルダーイ経[1](だいサクルダーイきょう、: Mahāsakuludāyi-sutta, マハーサクルダーイ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第77経。『善生優陀夷大経』(ぜんしょううだいだいきょう)[2]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第207経「箭毛経」がある。

釈迦が、外道の修行者サクルダーイに仏法を説く。

構成[編集]

登場人物[編集]

場面設定[編集]

ある時、釈迦はラージャガハ王舎城)のカランダカニヴァーパ竹林精舎)に滞在していた。

そこで釈迦が外道の遊行者たちの元に訪れると、その中の一人であるサクルダーイが、マガダ国に訪れる様々な思想家(参照:六師外道)の中で、釈迦が最も優れているし、弟子たちにも尊敬されていると指摘する。

釈迦はサクルダーイに、弟子たちが釈迦を尊敬する理由である五つの法(戒定慧諦品)、更に七科三十七道品八解脱八勝処十遍処四禅六神通などを説く。

サクルダーイは法悦し、帰依を誓う。

日本語訳[編集]

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典3』(第11巻上) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典3』(第6巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』

関連項目[編集]

外部リンク[編集]